「『柏花壇』は大輪の花! 激戦区で揉まれた経験が花開いた」~モアグループ『人妻花壇』開発者・池田隼人さん#2~

2017年04月27日

by赤星 アキラ赤星 アキラ編集部

―――自分が楽しめる商品だから、シゴトのおもしろさにハマったという池田さん。連載第2回の今回は、『人妻花壇』を立ち上げ、人気ブランドへと成長させていったお話しについて、伺った。

必要に迫られてつくったのが『人妻花壇』

『人妻花壇』は今年で10年目なので、1号店は2007年の12月ですね。

当時、(モアグループ代表の)江口から、各営業所からひとつずつ、新しいブランド案を作ってほしいという依頼があったんです。そこで、新宿営業所からは、『東京花壇』という案を出しました。車で配送して、レベルの高い子を高い料金で売り出そうというコンセプトです。

実は、原型になるものがあったんですよ。

自分が入社する前、江口が、『花壇』というお店を作っていたんです。当時の写真が残っているのですが、高級感があっていいなとずっと思っていたんです。

それと同じタイミングで、ひょんなところから、池袋に事務所を構えるという話をもらいました。

当時、新宿の営業所にいたのですが、そこでは『人妻城』を運営していたので、池袋でも『人妻城』を運営したほうがやりやすい。でも、池袋には、『人妻城』と『人妻援護会』のふたつのブランドが(モアグループの)フランチャイズ店として営業していたんですね。

となると、池袋にはどちらも出せない。もう新しいブランドを立ち上げるしかないわけです。そこで、『東京花壇』をちょっといじって、『人妻花壇』というブランドをつくることになりました。価格を大衆寄りにして、一番得意な市場で新しいブランドを出すことになったんです。

なかなか『人妻花壇』も、最初は知名度が上がらなくて、厳しかったんです。

オープン当初は、他にはないプレイの“お約束”を付けたりしていました。でも、デリヘルは、女の子の教育をそれほどきつくしないので、言うことを聞いてもらえないんですよ(笑)。

それで、当時は『人妻城』が非常に強かったころなので、そちらに寄せて行きました。

例えば、ウェブサイトの構成をお客さんが見慣れている『人妻城』のようにしたんです。(フォロワー戦略なので)正直、コンセプト的には、あえてちょっと締まらない、似たような店舗があるなぁという感じでしたね。

単月の黒字化は、開業から8か月後ぐらいですかね。

うまくいくという確信は全然なかったんですが、少しずつお店のリピーターが増えるなか、エースクラスの女性が複数入店してくれたのが大きかったです。女性の採用については、結構な手間と時間を費やしていましたけど、最後は人との出会いなので、運でしたね。

あとは、ちょうどこの頃、都内の人妻市場が盛り上がっていったという追い風もありました。

ピンチに代打で入ったのが柏

『人妻花壇』が本当に成功したといえるのは、千葉県柏市の店舗からなんです。

そのころ、モアグループとして千葉に直営の店がなかったので、攻めていきたいという思いがありました。それと、千葉出身の優秀な新人が入ってきて、「柏は“千葉の渋谷”と呼ばれていて、人が多いですよ」と言うので、当時の新宿の営業所として注目したというのもあります。

確かに、柏は人が多いんですね。

ただそのときも、既に『人妻城』と『人妻援護会』がフランチャイズとして出店していたので、第3のブランドとして『人妻花壇』がちょうどいいんじゃないかということになったんです。人妻市場は柏にもあったので、後追いとしてはいいだろうと。2010年の話です。

立ち上げは当初、別の人間が担当していたんですが、1年ぐらいなかなか軌道に乗らなくて、僕が柏に行けと言われたんですよ。それで、わかりましたと。ピンチに代打で入った感じでしょうか。

最初は、新宿から通えと言われて、通っていましたが、時間がもったいないので、会社の近くに引っ越しまして、2011年の1月から柏に腰を据えました。

そうしたら、3月に震災が来て。さすがに4月はもう全然良くなかったんですけど、5月ぐらいから業界全体が元気になってきました。それまで自粛ムードでしたが、もうひとりで遊ぶしかないということだったんでしょう。

そこから、ずっと夏まで上り調子でした。次の年には、モアグループの中でもトップクラスの売上を上げるような店になったんです。

激戦区で揉まれた経験が大きく花開く

まず、柏の風俗マーケットはそんなに大きくありません。

柏に来るまでは、店が100も200もある新宿で、どうやって目立つか、お客さんの目に留まるかということばかりを考えていたわけです。だから、そのまま柏に来ると、競合が少ないので、目立つのは結構簡単で。お客さんに直球で伝わりやすかったんですよ。

基本的な考え方は、新宿のころと変わらなくて、「どうでしょう? うちの店、おもしろいでしょう?」というのをひたすらアピールしていました。

例えば、当時は部屋の中で撮った写真が主流でしたが、「柏とわかるぞ」というところで撮りました。

柏は、振替店が多くて、お客様がだまされていたんですね。そこで、わざと柏をアピールできそうな写真を撮って、「これは本物だ。あそこで撮ってる。女の子がいるぞ」みたいな安心感を演出したんです(笑)。

それが一番効いたかもしれないですね。実際、かなり反応がありました。顔は見えないので雰囲気ですね。背景も雰囲気になりますから。

あとは、運がいいことに、その年の12月に柏レイソルが優勝したんです。

そのときに、「柏レイソル優勝おめでとう! 3,000円引き」という広告をバンと打ったんです!  そんなことをやっている店は、ほかになかったので、初めてのお客さんも喜んでくれました! これは運だったと思いますけど。

―――柏で大輪の花を咲かせた『人妻花壇』。その後、注目を集めた新ブランドは、首都圏一円へと店舗を拡大していった。

また、実力を認められた池田さんは、エリアの新設法人代表に就任。その後も、グループの単月黒字化記録を更新するなど、“立ち上げのプロ”としての評価を確立していく。

連載最終回の次回は、『人妻花壇』のこれからについて伺いつつ、立ち上げのプロの哲学について、語っていただく。

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「立ち上げのプロの哲学! 変化と進化へのこだわりが幸運を生む」~モアグループ『人妻花壇』開発者・池田隼人さん#3~

池田隼人(いけだはやと)

1974年、東京都出身。パソコンスクール・インストラクターなどの仕事を経て、モアグループ入社。首都圏22店舗を展開する人気ブランド『人妻花壇』を開発する。現在は、株式会社LSG代表として、柏、松戸、小岩、南越谷の4営業所を展開。趣味は、ビール片手に東京ドームで巨人観戦。
『人妻花壇』:公式サイト

執筆者プロフィール

赤星 アキラ

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元証券マン。リーマンショックを経て、ハタラクとジンセイをひたすら考え続ける。2015年春、縁あって風俗業界に転じ、FENIXプロジェクトを企画。Fenixzineを風俗でハタラク男性のプラットフォームにしていきたい。好きな音楽はV2。福岡市出身。

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