「関わる仲間を増やして! 目指すは日本一の風俗グループ」 ~夢見る乙女グループ人材開発担当・山口圭太さん#3~

2018年06月14日

by赤星 アキラ赤星 アキラ編集部

――連載最終回の今回は、山口さんが業界に転じた経緯やスタッフ時代の経験を伺いつつ、“逃げないマインド”をつくるある気付きと、これからの目標について語って頂く。

風俗の門を叩いたのは全財産を失ったから

いまから3年前なんですけど、現地で子どもが産まれたんですね。ただ新興国って日本みたいないろんな規制がないので、めちゃくちゃ空気が汚かったんですよ。

それで、子どもを育てる環境には良くないっていうので、東京に戻ってまた別の事業をはじめようと思ったのがキッカケなんです。

あとは、新興国バブルに乗ってチャンスを掴みたいって思って現地に渡ったんですけど、正直思っていたような金額を全然稼げなかったというのも大きかったです。生活はできたんですけど、これ以上ここにいてどうなるんだろうっていう。

それで、帰国するんですけど、ここでジンセイ最大のどん底を味わうんですよ。

そのときほぼ全財産を現地通貨建てで持っていたんですけど、為替ブローカーを名乗る人に騙されてしまって、すべて持っていかれてしまったんですね。

もともと結構ポジティブな性格だと思っていたんですけど、ここから半年ぐらいは完全に精神的に参っちゃいましたね。子どもいるけど、ラクになりたいみたいなことを思ったり。

でも、嫁も「あなたどうするの?」みたいな感じになって、家族を食べさせないといけないっていうので、就職活動を始めるんです。

ただホントにお金がなかったので、「日払い 高収入」とかで検索していて、出てきたのが風俗だったっていう感じですね。

――家族を抱えるなか、思わぬかたちで訪れたジンセイ最大の危機。精神的にも経済的にも追い詰められるなか、山口さんはついに風俗の門を叩く。

ボロボロだったスタッフ時代―でも、逃げ出さなかった理由

最初にエントリーした会社、つまりいまの会社で面接をしてくれたのが、山本さんっていういまの直属の上司にあたる方なんです。

そのときの本音なんですけど、こういう業界でもこういう方がいるんだなって、凄いちゃんとしててカッコいいなって、純粋に思ったんですよね、男でも惚れるというか(笑)

それで入社を決めたんです。

山本さんには、入ってからも凄く良くしてくださって、ホントお世話になって。

通常だと、入社して二日間研修を受けたらスグ現場でってなるんですけど、たまたま、「ちょっと手伝って欲しい」ってことをいわれて、1週間ぐらい一緒に仕事をやらせてもらったんですよね。そこで、いろんな話をさせて頂いたりして。

実は、このときの山本さんとの“関わり”というのが、後々、効いてくることになるんです。

――出会いに恵まれ、順調なスタートを切った山口さん。しかしこのあと、大きな試練を迎えることになる。“逃げないマインド”の作り方、その原点とは――。

正直な話、店舗スタッフとしての半年って、本当にボロボロだったんです。

それまで全然感じたことがなかったんですけど、私、マルチタスクで同時に仕事をやるのが、すごい苦手なタイプなんだなって分かったんですよ。

自分で仕事をやっていたときっていうのは、自分でスケジュールを組んで、何時から何時に誰と会って、何時から何時にこういうことをやってって、スケジュールを立てられるじゃないですか。

でも、風俗の現場っていうのは、電話が鳴ったら取らなきゃいけない、タレントさんが清算をお願いしますって来たら対応しなきゃいけない、お客様とタレントさんのトラブルだってなったらすぐ行かなきゃいけないと、もう四方八方から飛んでくるわけです(笑)

率直にお話しますけど、他にもいろいろあったりして、一時期、本気で辞めようと思っていたこともあるんですよ。

でもそこで、もうちょっと踏ん張ってみようって思えたのが、面接をしてくれて、たまたま最初の1週間お世話になった山本さんとの関わりがあったからなんです。

あんなにお世話になったのに、ここで逃げ出したら、顔向け出来ないなって――。

――そうして半年が過ぎたある日、山口さんのもとに、思いがけないオファーが来ることになる。山本さんからの、「人材開発室でやらないか」という話だ。

そこからの山口さんの活躍は、第一回でお伝えしたとおりである。

人との関わりが“逃げないマインド”を作り出す

やっぱりこの半年の現場経験での気付きって、ものすごくいまの自分の業務に活きているんですよ。面接官との“関わり”が大事ってことですね。

例えば、第一回でお話した「ジンセイの折れ線グラフ」って、このときの自分の経験が基になっているんですね。仕事上、これ以上話すことがないっていうレベルで、関わりを作っておくという(笑)

そうすると、まさに「VOICE」の瀬木さんが話してくれていたみたいに、壁にぶつかっても一緒に踏ん張って行けるんです。

それから、最近実験的に始めた試みで、「一日ひとことLINE日報」っていうのがあるんですけど、これもそうですね。

通常の日報っていうのは、もちろん店舗ごとにあるんですけど、みんな一つのところに書き込むわけなので、誰でも見られるんですよ。

でもそこだと、本当に悔しい出来事とかって、なかなか書けないと思うんですよね。だから、もっとプライベート感があって、心の距離が近いところでやり取り出来ればいいなって。

やっぱりお互いが最初の研修の段階で、しっかりコミュニケーションが取れているから、本音の部分で話してもらえるんですよね。

今日も私、洗いざらいお話してますけど(笑)

――あまたの人生ドラマを経て、山口さんには最近、感じ始めていることがあるという。

最近、自分ってカウンセラー的だなって思うんですよ。本を読むのも、それこそ心理学系の本とか多いですし。

それで本気でちょっと、そっち系の資格を取ろうかなとか思い始めているんです(笑)

ずっと高収入とか、一発逆転とかで生きてきて、でも海外でボランティアをやったときに、いまの充実感に近い感覚に初めて出会って。

紆余曲折はありましたけど、人と関わるとかっていう部分では、今はすごくラッキーだったなっていうのはありますね。すごいラッキーでした。

山本さんに感謝ですよ(笑)

関わる仲間を増やして! 目指すは日本一の風俗グループ

(これからについて)

結局、グループが発展するかしないかって、スタッフとか社員の質にかかってると思うんですよ。

例えば、タレントさんとして、どんなに良い女性が来てくれたとしても、面接するのは社員だし、その社員がイイ加減な気持ちで働いている人だったとしたら、タレントさんも残らないで、離れていきますよね。お客様もそうですけど。

だから、いまのポジションって、本当に責任重大だと思ってやっているんです。

でも今、最初の入り口で面接をさせて頂いてっていう社員の方が、徐々に徐々に増えてきている状況でして、いま現場の社員の三分の一くらいはそういった人たちになっているんです。

これをまた、2年、3年と少しずつ続けていくと、グループ全体がすごいメンバーでいっぱいになってくると思っているんですね。みんな“逃げないマインド”を持ってて、覚悟を決めて、「V字回復計画」を実行中の人たちなので。

そうなってくると、いまグループの目指す“日本一”っていうのも近づいてくると思っているんですよ。これだけの人が揃ったグループが、他にありますかっていう。

そういうレベルにまで自分のやっている仕事を持っていけたらって思って、いま取り組んでいるところです。第二創業を掲げるグループの躍進、見ていてください!

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「全ては面接から! いかに“逃げないマインド” を作れるか」~夢見る乙女グループ人材開発担当・山口圭太さん#1~

山口圭太

1979年、東京都出身。大学卒業後、キャバクラ店マネージャー、証券会社マーケティング職などの経験を経て、教育系事業で起業。その後、ジンセイの紆余曲折を経て、2015年に夢見る乙女グループ入社。現在は一児のパパとして、わが子の成長と、人を通したグループの成長をライフワークとする。最近ハマっていることはダイエット。座右の銘は「主体変容」。
夢見る乙女グループ:公式サイト

執筆者プロフィール

赤星 アキラ

赤星 アキラ編集部記事一覧

元証券マン。リーマンショックを経て、ハタラクとジンセイをひたすら考え続ける。2015年春、縁あって風俗業界に転じ、FENIXプロジェクトを企画。Fenixzineを風俗でハタラク男性のプラットフォームにしていきたい。好きな音楽はV2。福岡市出身。

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