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Candy×Candy【総合職(店長・幹部候補)】本郷昇一さんのインタビュー記事

Candy×Candy

2017年入社

本郷昇一 (51歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:建設業(現場監督)

2019.5.16

最初の理由はお金。でも二度辞めて戻ってきたのは、やっぱり仕事の魅力だった

この記事のポイント!

  • 30年前の35万円。そして、仕事もおもしろかった
  • 「オレらの時代はこうだった」。ゼッタイに、言ってはいけない
  • 大切なのは集中力。仕事は仕事、やる時はやる。それで良い

手取りが13万円だった建設業時代。これでは、続けられない

この業界に入った理由?(笑) 僕今51歳で、30年も前のことになりますけど、簡単に言うと、お金ですよね。

高校を卒業して、何年か建設現場の監督をやったんですが、当時は労働時間も長かったうえに、給料も安かったんですよ。手取りが13万円くらいしかないし、僕は借金もあって……。

「やってられない」って思って、友達のスナックを手伝い始めたんですが、でもそのバイト料と合わせたって、20万円ちょっとぐらいにしかならない。ふと見た新聞広告に、川崎のソープランドの求人を見つけて、「あ、いいかな」と、そんな感じでした。

30年前の35万円。そして、仕事もおもしろかった

最初は慣れなかったですよね。ずっと立ちっぱなしというのは初めてでしたし、休憩の取り方がわかってなかったから。

それにそのお店は、30年前ということもあったでしょうけど、上下関係が厳しかったんです。当たり前に殴る人がいたりね。今じゃ考えられない。

ただお給料が良かったから、キツいと思ったことはないんですよ。当時の手取りで35万円。すごくありがたかった。借金も返せましたしね。

それからは紆余曲折ありました。一度、親の家業を継ぐために辞めたりもしてるんですよ。でも30歳を過ぎた時に、また戻って来て……。

なぜ同じ業界に戻ったかっていうと、奥さんも子供もいて、養うなら当然高給の方が良いというのがありました。

だけど一番の理由はそこじゃない。やっぱり仕事がおもしろかったから、戻りたくなったんですよね。

「遊んで暮らすのが夢?」でも、実際にやってみたら……

この仕事って、対人関係がすべてなんですよ。女の子と接するにも、1人ひとり性格が違うし、持っている考え方も違う。だからこの子にはこうしてあげた方が良いとか、この子のこういうところを伸ばしてあげたいとか、考えるのがすごく楽しくて。

そこからは、子どもが20歳になるまで店長としての仕事を全うして、引退したんです。

がっちり稼いで買った家も土地もお金もあったんで、もう良いかなと。プチって切れちゃったんですよね。気持ちの糸みたいなものが。

半年間何もしませんでした。毎日散歩したり、プールに行って泳いだり、ほんとに好きなことだけをやって……。

でも、ダメなんですね。飽きちゃう(笑)。「遊んで暮らすのが夢」とかよく聞くでしょう? でも実際そんなことできる人、いないと思いますよ。

ブラブラしてみて、よくわかりました。人間て、仕事が必要なんです。言ってもまだ僕も50代だし、働かなきゃいかんなと。それでまた、業界に戻ってきたんです。

「オレらの時代はこうだった」。ゼッタイに、言ってはいけない

とは言え、同じところに戻ったり、ツテを頼るのもおもしろくないじゃないですか。相手に気を遣わせるのもイヤですし。

だから久しぶりに求人広告を探しました(笑)。場所もかつていた川崎じゃなくて、西川口のお店に応募してみたんです。

無事に『Candy×Candy』に採用していただいたわけですけど、最初は不安で……。同じソープ街でも、川崎とは集客の仕方が全然違う。まずここって、外での客引きがないんですよ。「これでお客さん入るのかなあ」っていうのが不思議でした。

でも今はネットなんですよね。Webサイトでイベントの告知をしたり、特典を付けたりって工夫して、客足につなげている。前の職場とは全然違っていて、おもしろいですよ。きっと若い子には、仕事としてもこちらの方が合っているでしょう。

あと、以前とは価格帯も違ったんです。ここはたぶん、地域一リーズナブルだから、女の子にたくさんいてもらわなきゃいけない。いつ急に誰かが休んでも良いように、部屋数以上に出勤してもらっています。

女の子が多ければ、選択肢が増えるから、自然と来客につながるんです。もちろんその後もリピーターになっていただけるように、接客はしっかりを徹底しています。フリーのお客様こそ丁寧にっていうのは、いつも女の子にお願いしていることです。

今もまた店長という役割をいただいているわけですけど、大切なのは、下を育てることですよね。僕が30年前に受けたようなやり方じゃ、若い子は育たない。コミュニケーションが重要です。ご飯に連れて行ってあげたり。

わかりやすいところで言うと、休みですよね。1か月出っぱなしなんていうのは、今は流行らない。きちんと休んで、リフレッシュしなくちゃ。僕ら世代だと、たまにいるんです。

「オレらの時代はこうだった」

これ、絶対ダメですよ。通じない。だって時代違うんだもん(笑)。

大切なのは集中力。仕事は仕事、やる時はやる。それで良い

この仕事で大切なのは、集中力ですね。新人さんはとにかく朝から夕方までがむしゃらにやっちゃう。ありがたいけど、それだと続かないです。

ポイントポイントで一生懸命やれば良いんですよ。お客様がラッシュの時間帯、ここは女の子の話聞いてあげなきゃっていう瞬間瞬間でがんばれば、後は良いんです。ふっと力を抜いても。

仕事は仕事、やる時はやる。それが大切です。

テクニック? いらないです、そんなの(笑)。この業界は、たいがい未経験大歓迎でしょう? それで良いんですよ。素直に1つひとつ覚えていけば良いんです。

逆に僕みたいなベテランの方が嫌がられますから(笑)。50手前でよく雇って下さったなって思ってるぐらいですよ。

ウチは特に上下関係もないし、実力次第でどんどん上に上がれますから。一生懸命やってれば、普通のサラリーマンの30歳の給料を、18歳でいただけます。

やる気1つですよ、この業界は。若いうちにぜひ、チャレンジしてほしいですね。

(インタビュー:徳山央樹)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

「いつも一生懸命じゃなくて良い。やるときは、やる」の言葉から、オンオフの切り替えがとても上手な方なんだろうなと思いました。引退のつもりがまた同じ業界に舞い戻ったのは、やはり仕事のおもしろさが大きいのでしょう。そこで縁故に頼らないのもまた、カッコイイですよね。頼りになるお父さん。藤野はそんな風に感じました。

プロフィール

Candy×Candy

本郷昇一

総合職(店長・幹部候補)

(前職:建設業(現場監督))

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