最上位には『麗奈』の名があった バイリンガルスタッフのケニーさん(マダム麗奈グループ)前編~ナイトワーク『ピックアップ スタッフ』~
2025年02月07日

――国内有数のオフィス街虎ノ門。『マダム麗奈グループ』は、その駅前一等地に本社を構えている。
ロビーのドアが開き、インタビュイーの笑顔に迎えられて、筆者は戸惑ってしまった。
“外国の方なんだ”
インバウンド需要者にサービスを案内する“バイリンガルスタッフ”の取材。そう、相手が日本人とは限らないし、二か国後を話せたとしても、日本語が流暢でなくてもいいわけだ。
「日本語でインタビューできますか?」
たずねる私に、しかし彼はなお笑顔のまま。まるで「安心してください」と心配でもしてくれるように、こう答えた。
「大丈夫。私は日本人です。ハーフなんですよ」
父が外国人で、外国人顔。……でも英語は全くできず
全然失礼じゃありません。気になさらないでください。この外見なので、特に初対面の方には「日本語上手ですね」ってよく言われます(笑)。
父が外国籍で、母が日本人という家庭ですね。今20代後半。生まれ育ったのも日本なんです。父は仲間と貿易をしていました。
今でこそ英語を使える私も、実は高校生まではまったく。普通にテストで赤点を取ったりして……。当時は逆に「英語話せないの?」と、同級生にからかわれたぐらいです(笑)。
転機になったのは、15歳で留学することになったんですね。「我が子に母国で教育を受けさせたい」という気持ちが、父には強くあったようでした。
現地に慣れた秘訣はアウトドア好き? 人にも恵まれた
ネット環境が整っていなかったり、ちょくちょく停電してしまうのは、今の日本のお子さんには信じられない、耐えがたいことかもしれません。ネットゲームどころじゃないですからね(笑)。
でも幸い私は、父の母国のその状況に、すぐになじめたんです。
サッカーをしたり外を遊びまわったりという子供で、どちらかと言うとアウトドア派なのが良かった。同時に振り返ると、周りにもすごく恵まれていたのかなと。
例えば友達の家に遊びに行ったら、お茶だお菓子だと歓待されるなんて日がしばしばありました。帰ってきたら「もう夕飯いらない。おなかいっぱい」という感じ(笑)。おかげで1年もすると、英語も現地の言葉も“日常会話には困らない”ぐらいのレベルになって。
結局、高校⇒大学という流れで、10代後半から20代の前半を父の母国で過ごしました。
それでも帰国を決意したのは23歳の時。ちょうどコロナ禍の時期で、“就職先は日本の方が豊富”というご時世だったんですね。
英語力を活かせたが、“既存事業”であることに危機感
最初に勤めたのは、物流関係の仲介業者です。海外向けの輸出入が主だったので、英語力を活かせました。
楽しかったですよ。仕事柄接待が多かったので、色んなおもしろい話を聞けたし、人脈も広げられました。2年ぐらい過ごしたのかな?
ただ、どの業界も同じでしょう。これだけネットが普及すると、必然的に“仲介業”っていらなくなる流れですよね。今はまだ良くても、先々を考えれば衰退してしまう。
将来的な不安を感じるようになり、「これからは既存の事業よりも、スタートアップに関わる方がいいのでは?」と、IT系のベンチャー企業に転職しました。
こちらも楽しかったし、やりがいもすごくあったんですけどね。今度はリリースしたアプリがなかなかうまく行かなくて……。
ほら、よく言われる話ですけど、「これは新しい!」と思っても、同じような新商材って、他の誰かが既に考えていたりするんですよね(笑)。
また市場に大きな資本が入ってくると、開発面でも広告面でも、なかなか太刀打ちできないところもあります。
それがわかっただけで、良い勉強にはなったかなと。今後の自分の人生や仕事に、必ず生きてくると感じています。
インバウンド向けのデリヘルには、きっとニーズがある
それで「なぜマダム麗奈に?」というのは、“街の変化”を見てのことですよね。
私が帰国した頃はコロナ禍だったとは言え、それにしても近年の外国人の多さには「いつのまに」と驚かされます。この虎の門界隈だって、海外からの旅行者ばかりじゃないですか。
アダルトビデオに代表されるように、もともと日本の性産業には大きな注目が集まっている。この業界に対するインバウンドニーズはきっとあるし、当面の円安を考えれば、更に増えるはずだと考えました。
そしてもしこの考えが的を射ているのなら、語学のできる人材が欲しいに違いない……。 そう思って、“デリヘル バイリンガルスタッフ 求人”だったかな? “風俗 バイリンガルスタッフ 求人”だったかな? ネットで検索を掛けてみたんです。
検索結果の“最上位”にあったのは、なんとFENIX JOBさんに掲載の弊社の求人でした(笑)。「やっぱり! 需要に気づいている! 動いている会社がある!」と早速応募。ありがたいことに、無事採用となったんです。
――常に海外に目を向けているのは、生まれ育った環境もあってのことだろう。訪日旅行者の増加から、海外向けデリヘルの需要とバイリンガル人材の必要性に思い至ったケニーさん。実際に『マダム麗奈グループ』に入社すると、スタッフにもキャストさんにも大きな刺激を受けたという。
果してその“刺激”の中身とは……
次の記事>>
ビジネス意識の“共有”という強み バイリンガルスタッフのケニーさん(マダム麗奈グループ)後編~ナイトワーク『ピックアップ スタッフ』~
人気企業・レア企業の求人を多数掲載
風俗業界の転職情報を探すなら