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Webデザイナー】沢尻健治さんのインタビュー記事

2019年入社

沢尻健治 (44歳)

Webデザイナー

前職:ネットショップ運営

2021.5.1

“立ち上げ”で入社したお店が、2年で多店舗展開を視野に。「なぜ?」の理由は……

この記事のポイント!

  • 「この子どんな子?」 ご案内のためにも、コミュニケーション
  • オフィスにまかない日あり。この仲の良さこそが、人気の秘密
  • 昇格する。給与も上がる。新人の成長は、みんなにだってプラス

“立ち上げメンバー”としての誘い。素直にワクワクして……

社会人のスタートは、20歳ですね。専門学校を出て、服飾関係の仕事に就きました。ただ想像以上に給与が低くて、続けるにはキツいなと。おもしろいとも思えなくて、1年ほどで辞めてしまったんです。

それからはずっと色んな職を転々としていた感じです。飲食が合わせて10年ぐらいで、1番長かったかな? もともと仕事にやりがいを求めるタイプなんで、転職にあまり抵抗がなかったんですよね。

ここに来る直前は、ネットショップの運営をしていました。Webデザインからサイト構築まで、ぜんぶ自分で関わって。

Webには興味があって、学生時代からずっと触っていたんですね。やっと得意を活かせるという気持ちでした。特にそこを辞めるつもりもなかったんですが……。

1年半前、知人から「デリヘルを作る」と聞いて。僕のWebの知識を貸してほしいと言われたんですね。

「立ち上げメンバーかあ」

頼りにされているのが嬉しいだけではなくて、素直にワクワクしちゃったんです(笑)。最後は「ぜひ」って、自分からお願いして入社するぐらいの勢いでした。

「この子どんな子?」 ご案内のためにも、コミュニケーション

スタートアップに加わってからは大忙しでしたけど、苦しいよりは楽しい方が大きかったですね。イメージクラブとしてのコンセプトを元に、まずWebをデザイン。店舗スタッフの業務もすぐに始めました。

料金システムを覚えて、オフィスと待機室の掃除に、備品の管理。電話も経験者に教わりつつ、2週間目ぐらいから取るようになって。

やっぱり服や料理を売るのと、人のサービスを提供するのとでは勝手が違います。最初は戸惑いもありました。

「サイトのこの子、どんな子?」

お客様のご質問はこちらが答えやすいものばかりではなくて、漠然としていることもあるんです。そして当然ですけど、「スタッフはお店の女の子をよく知っているはずだ」と思ってらっしゃるんですね。

「まだ立ち上げたばかりなので」と言うわけにはいきません。シフトの管理ということだけではなくて、お客様へのご案内という意味でも、女の子とのコミュニケーションは大切だと痛感しました。

オフィスにまかない日あり。この仲の良さこそが、人気の秘密

幸いここはスタッフと女の子との距離が近いし、仲も良いんですよ。僕らの側だけではなくて、女の子の側にも「新しく作っている」という感覚があるみたいなんです。

例えば補正した写真や新しく制作したバナーをWebに上げると、「いいね」と感想をくれたり、服飾にいた関係もあって、僕が制服を縫って女の子に合わせたりもするんですが、「かわいい!」と喜んでくれたり……。

こういうやりとりの中で、女の子の人柄や“良いところ”を自然に知っていけるのは、縛りのない新店ならではだと思います。例えば「すごくよく笑う子で」とお伝えするだけでも、お客様はそれを“特徴”と捉えてくれますから。

ウチはオフィス内で月に1回まかないの日があるんです。それくらいコミュニケーションを大切にしていて、この雰囲気の良さこそが、そのままお店の人気に繋がっているんだと感じます。

新規参入でコロナ禍。それでなぜ、多店舗展開に踏み切れるのか

おかげさまで今年の夏には更に2つの店舗をオープンする予定なんですが、それもあって好評の理由をよく聞かれます。

若い子のお店もイメクラもめずらしくはないから、不思議なんでしょうね。新規参入で、しかもこのコロナ禍。めげないどころか更に多店舗展開に踏み切れるのは、「なぜか」と。

「当たり前にやっているからです」

こう答えるとたぶん拍子抜けすると思うんですけど(笑)、実際そうなんですよね。特別なマジックや能力が、お店のスタッフにあるわけじゃない。経験者を中心に、誠実にお店を営業しているというだけなんです。

お電話口から丁寧に。ホテルの場所はしっかりと頭に入れて、ご指名通りの女の子が、時間通りにお部屋に伺う。女の子はコンセプト通りの決められたサービスを、手を抜かずに時間内きっちりと行う。退室時には、笑顔でご挨拶……。

要は、おもてなしを“仕事”としてちゃんと。僕らが行ったのはたったこれだけのことだし、もっと言うと、これさえあれば新規店でも十分に勝負できるというのが、この1年半の実感なんです。

昇格する。給与も上がる。新人の成長は、みんなにだってプラス

だから何も難しいことはないんですね。じゃなきゃ僕だって業界未経験で入社して、ここまで溶け込めて活躍できるはずがない。お若い方は、もっと早く成長できると思いますよ。

もちろん売上と結果に応じて昇格するし、給与も上がります。上がつかえているなんてことは全然ないですよ。新店は今年の2店だけではなくてどんどん増やしていく予定なので、早く成長してくれた方が、僕らもありがたいんです(笑)。

業務も“できることから”で良いと思うんです。僕もそうですから。服飾にいたから制服を縫えるし、Webショップを運営していたから、Webデザインもできる。こんな形で、業界経験はなくても“活かせる何か”があるのが、この仕事の良いところだとも思うんですね。

もしかしたら、新しく入る仲間のこの“何か”が、多店舗展開の起爆剤になるかもしれません。

「ここでこれをやりたい」

こんな案のある方は、ぜひ聞かせてほしいですね。みんなノリが良いんで、即採用だってありえますよ(笑)。

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

穏やかな語り口で、丁寧にご質問に答えてくださった沢尻さん。きっとお電話口でも、同じように接客されているのでしょう。「当たり前にやれば店は流行る」という言葉は、たいへん示唆的です。ではなぜ当たり前ができない店舗があるのか?……考えさせられます。

プロフィール

沢尻健治

Webデザイナー

(前職:ネットショップ運営)