ソープ業界、大阪進出! 今後は覆面調査以外の方法も視野に!? ~『kaku-butsu』の真髄教えます・金丸伸吾 代表#2~
2017年08月10日
――2017年現在、デリヘル全盛となった風俗業界では、かつてのように仲間といっしょに風俗へ行くという習慣が希薄になくなってしまった。
そんな中、ユーザー本位のサイトであり続ける『kaku-butsu』。そのサイトの要であるレポートを執筆する調査団員については、とくに強いこだわりをもって採用、教育を行っているという。
また、これから本格的に関西進出の準備を推進し、ソープランドも評価の対象にしたことで、オールラウンドに優良風俗店の情報が集まるサイトとなる。
第2弾となる今回は、そこに賭ける金丸代表の思いを語ってもらった。
採用率は1%!! 覆面調査団員はイケメンのほうが向いている?
『kaku-butsu』の調査団員は一般の方から採用しています。採用率は100分の1。つまり、1%くらいです。研修や面談などは他のスタッフにまかせていますが、私も全員、目を通すようにしています。
唐突ですけど、調査団員はイケメンな方がいいと思いますか? それとも不細工な方がいいと思いますか?
答えは「イケメン」な方です。
我々は審査機関であるつもりはないので、いいものをいいと言いたい。つまり、女の子のポテンシャルを最大限発揮させたいんですよ。
不細工というよりかは、清潔感のない男性が相手だったとして、「なんでこんなキモい客とキスしなきゃいけないんだ!?」って、人間だったら思うはずなんですよね。どんな世界でも、別にお客様は神様ではないですから。
もちろん、最低限料金に含まれるサービスをしなければならないとは思うんですが、それではキャストの魅力を最大化して表現することが難しい。
もちろん必ずしもイケメンじゃなくていいんですけど、ただ清潔感とか、好感を持てる人格というのは必要。要は女の子たちにとって、いいお客さんじゃないといけないんですよ。
面接なんかで風俗ユーザーを見ていると、まだまだ質がよろしくない……。風俗を楽しむためには最低限のマナーは必要なんです。
そこではじめ『kaku-butsu』におけるキャストの評価というものができると思っています。
――「キャストの魅力が最大限発揮された状態」で調査を行っているという『kaku-butsu』。
風俗遊びを最大限楽しむために、質の高いレポートを作成している。もちろん、調査を行う団員の教育、管理を徹底しているという。
団員さんは集会みたいな感覚で月一で集まっています。ほぼ強制参加ですけど(笑)。
いろんなことを話しますよ。たとえば素人店の評価の仕方と高級店の評価の仕方ではなにがどう違うのかとか、場合によってはルックスで、このルックスだったら★5なのか、★4なのかとか。ケーススタディーが多いですよね。
こういう場合にはどういう評価をすべきなのかという。
あと常々いっていることは、既に掲載されているレポートのお店に行って、自分が何点かを評価してほしいということです。もうひとつ、団員がプライベートで風俗に行かなくなったら金銭感覚が狂うので、プレイベートでも必ず行くことを推奨しています。
各団員による採点の公平性についてはよく指摘されるところです。けれど、これが意外と変わらないんですよ。個人差が出るケースも当然ありますが、マニュアルのセオリーどおりに見ていくと、意外とブレがない!
特に点数はあまりブレません。個人の好みなど主観が入れば入るほどブレますが、うちの点数の基準は、そのお店に行く100人中何人がその女の子で満足するかどうかなんですよ。
つまり最大公約数であって、絶対値的な点数評価ではない。
汎用性とか万能性といった視点を重視しています。自分の好みは置いておいて、この子に当たったら100人中90人が満足するだろうな、ということなので。
その基準だとそんなにブレないですね。逆に70点だったとしても、70人にはものすごく刺さるというパターンもあるじゃないですか。そういうことは点数だと表現しきれないから、レポートでカバーするんです。
関西進出、ソープも対象化、覆面調査をやめる!?
今後は関西エリアにも進出する予定です。今、調査団員を集めていて、プラスお店との話を進めている段階です。
あっ、もちろん今後は関西以外でも全国展開は進めていく予定ですよ。大都市に比べて地方はまだまだ健全なお店が正等に評価されていない部分が大きいので、課題が山積みではありますけどね(笑)。
ソープランドを対象に含めるようになった理由ですが、一番は今のデリヘルや店舗型などのレポートをマニュアル化して、ちゃんと体系化できて落ち着いたというのが大きいですね。
ソープランドを調査するに当たって一番慎重にならざるを得なかったのは、調査及びレポートのところだったので。今はそのノウハウがある程度たまってきているので、まずやってみてもいいんじゃないかなという決断をしました。
レポートの記載内容ですか? 他媒体と足並みを揃えようと思っています(笑)。
結局何が重要なのかって話になるんですよ。評価において必ずしも、一つの事象やプレイの詳細が必要かといえば、そうではない。
『kaku-butsu』のレポートでは、「そのキャストがどんな子なのか、その子と遊ぶ価値はあるのか、ないのか。それはなぜなのか」という部分を重要視しています。
ですので、デリヘルやエステであろうと、ソープであろうと、きちんと評価はできると思っています。
あと、これを言うと周りのスタッフが怒りそうなんですけど、覆面調査だけの縛りっていうのをやめたいなって思っているんですよ。
あくまでも一案として可能性の話ですけど、覆面調査ではない、事前に連絡をして調査する形もとるかもしれません。
「すみません、『kaku-butsu』の調査なんですけど、何月何日に入る予定でお願いできますか?」みたいにアポを取って、後日調査団員が「今から行きます」みたいな感じでもいいんじゃないかなと思っています。オフィシャルな調査とでもいいますか。
狙いはふたつあります。ひとつは、コンテンツの量です。単純に覆面調査(リアル)と公式調査(オフィシャル)って形で増やすことができますよね。
もうひとつは、事前に通知をすることによって、より公平な情報を発信できると思っています。覆面であることのリアルさは価値だと思いますし、そこを否定するわけではないんですけど、公式調査での情報というのは、覆面ではだせない公平性と正確性があると考えているんです。
覆面調査と、お店の了解を事前に得る公式調査って、時として相反するんですけど、どっちが正解なのかまだわかりません。
いろいろな方向性を考えながら調査機関として、よりフェアにしていくにはどうしたらいいかってことを常に考えていますね。
――これまでのウリだった覆面調査と異なる、公式な調査の実施も視野に入れている金丸代表。
現状にとどまらず、常に変化と進化を続けていく『kaku-butsu』の今後に注目していきたい。
――最終回となる次回は、風俗業界がこれから新たなステージに進むため、シンボリックなスターを生み出したいと熱く語っていただく。金丸代表のその目に映るビジョンとは……。
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金丸 伸吾
1981年生まれ。五反田生まれ。新大久保育ち。大手企業のコンサルティングを勤め、多くの企業経営改善に携わる。2012年の『kaku-butsu』発足当初から調査団員として企画に参加。その後、運営や媒体戦略に携わり、現在は代表として、風俗業界の“健全化”と“新しいカルチャー確立”のために尽力する。好きになタイプは身長163cmの女性。尊敬する人物は高橋がなりとウィンストン・チャーチル。『kaku-butsu』:公式サイト
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