風俗男性求人はFENIX JOB

先輩たちの等身大メッセージ
VOICE

ジンセイの紆余曲折を経て、なぜ彼らは風俗業界で働く選択をしたのか。
風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

その他職種】神谷晴子さんのインタビュー記事

2017年入社

神谷晴子 (36歳)

その他職種

前職:広告制作

2018.11.2

この業界でアートディレクションが必要なのは、この店だけ。出来るのも私だけ。

この記事のポイント!

  • TV CM制作とキャストの経験から、風俗業界唯一のアートディレクターというポジションへ
  • 確固たる意志と逆張りの経営スタイル。だからこそ、業界で異端になれる
  • 俗っぽいものは苦手。独自路線を貫いて、ハイブランド化を目指す

お店の見える部分は全て私に任されている

ここでのポジションはアートディレクター……? なんですかね(笑)。お店の見える部分は全て担当しています。

もともとはTV CM制作の仕事をしていました。代理店から仕事を頂いて、制作会社と一緒にやる感じの。企画からディレクション、制作まで一通り経験しています。

今まで手掛けたものでいうと、某スマホキャリアのCMとかですね。

この業界に入ったキッカケ? 昔過ぎて覚えてないな~(笑)。あ! 最初はアシスタントさんに給料を払うためでした!

CMの仕事であまりにも案件を抱え込んでいたので、個人的にアシスタントを雇ったんですよ。

ただ、一瞬お金が回らない時期があって、アシスタントの給料を払えなかったんです。

雇っておいて給料が払えないとか、支払いが遅れるって、上司としてダサいじゃないですか? なので夜にキャストの仕事を始めたのが最初ですね。

アシスタントさんの給料を払ったあとは家を建てたくて。ほら、ある程度の給与証明書が必要じゃないですか。

なので、仕事が忙しくない時期はダブルワークをしていました。

初めて風俗文化を知ったのは、アムステルダムの飾り窓だった

私の中で風俗のキャストってカッコいいものなんですよ。

16歳の頃、TVでBBCのドキュメンタリーを観ていたら、テーマがアムステルダムの風俗だったんです。「飾り窓」って呼ばれている文化なんですけど。

そこに映る女性が、誇り高くてカッコよかったんですよ!

「神様からもらった私の体と脳みそで、私は最上級クラスのサービスをしている」ってフレーズが強く頭に残っていて。風俗を最初に知ったのがそれだったので、私にとって風俗って高貴なものなんです。なので始めるにあたって偏見はなかったですね。

やればやるほど「この仕事が一番向いているのは、私かな?」って思う

今はここの裏方一本でやっています。ここの社長と知り合った時に、経歴を話したら誘われました。

裏方をやるなんて考えてもいなかったんですけど、社長や店の理念を知れば知るほど「私の経験が全て活きるのはここだ!」って思うようになって。

入った瞬間、事務所が風俗っぽくないのは分かりましたよね?(笑) デザイナーのオフィスみたいで“風俗のニオイ”を全く感じないんですよ。社長やスタッフからもそうです。社長は「自然にやっていたらこうなった」って言ってましたね(笑)。

公式サイトの写真もすごくリッチな感じで。聞いたら、大御所の芸能人とかアイドルのカレンダーの写真を撮るようなカメラマンに10年以上撮ってもらっていると。

他の風俗店と比べて、見えるもの全てこだわりを感じました。だからアート面のディレクターを欲してたんでしょうね。お店をプロダクトとして捉えているんじゃないかな?

この業界でそこまでこだわるのって正直コスパは良くないんですよね、店員さんが撮影する所も多いじゃないですか。逆張りも逆張りですよ(笑)。

だからこそ競合はいないし、この業界でアートディレクションを求められるのはここだけだと思っているんですよ。

幸い、私はどちらの経験もあったので「これ……私にしか出来ないのでは?」って思っちゃいました。

そういうの燃えちゃうじゃないですか(笑)。

異業種から「カッコいい」って言われる風俗店を目指す

この業界の中には、WEBサイトとかデザイン、システムとかが「いかにも風俗です!」って感じの所もあるじゃないですか。

キャストの写真も、修整・加工は当たり前みたいな風潮がありますし。

そういうのは、今の時代スマートじゃないなと思っています。

サイトの写真を見て、予約してもらって、いざ本物が来たらガッカリ……。もしそんな事あったら、それって誰も幸せになっていないですよね?

お客様含めて、キャストとかスタッフとか。近い距離の人にウソをついて、仕事はしたくないっていう思いはあります。

飾り窓文化が輝いて見えたように、銀座セレブもそういう存在になってほしいなと。一生で足りるか分からないんですけど、そういうブランドを確立していきたいですね。

自分が元いた業界の人の目にも留まるというか、風俗業界にカッコいいはあるんだぞって。

時間をかけていけば、本物であることには気付いてもらえると思っているので、そういう目線を持ったスタッフさんが入ってくれて、ここから3段階くらい昇っていけたらなと考えています。

「業界全体がそうなればもっと面白くなるのにね」って最後に言おうとしたんですけど、それだとウチが突出できないので……

ウチだけがそういうお店になってほしいです!(笑)

取材後記

徳山 央樹

執筆者

徳山 央樹

他のお店では見られない“アートディレクター”というポジション。「目指しているのは雑誌のVOGUEやSPUR」と、神谷さんは話されていました。少し違ったアプローチで、この業界を進んでいく店舗様のインタビューは自然と熱が入ってしまいますね。

プロフィール

神谷晴子

その他職種

(前職:広告制作)