モアグループ求人課の女性マネージャーが直伝! 在籍数が200%アップする「女の子が集まるお店の作り方」

2019年03月08日

by徳山 央樹徳山 央樹編集者

こんにちは。Fenixzine編集部の徳山です。

デリヘル人妻城・人妻花壇などを運営するモアグループが、風俗業界関係者向けのセミナーを行っていることをご存知でしょうか?

モアグループ

待ち合わせ型デリバリーヘルスの老舗として、関東を中心に60店舗を超える直営店を運営。また全国におよそ80店舗のフランチャイズ店を展開している。グループメリットを最大限に活かし、地域・都市型・郊外型などによって異なる様々なノウハウを積み上げ、現在もなお積極的に出店中。

セミナーの主催は、同グループが運営する日刊デリヘル経営というサイトで、これ以前にも「エリアマーケティングセミナー」を開催していました。

その日刊デリヘル経営が、2019年2月6日にモアグループの中核企業である、(株)4Cの長瀬さんを講師に招き、

「第一線で活躍する求人マネージャーが教える スカウトに頼らない女の子が集まるお店の作り方」

を、開催いたしました。

こちらのセミナーに、Fenixzine編集部が取材させていただきましたので、当日の様子をレポートさせて頂きます。

当日、会議室はほぼ満員に!

当日は、約20人弱が参加。男女比は9:1といったところでしょうか。

今回の求人セミナーに限っては、サイト上では告知せず、「日刊デリヘル経営」会員のみに限定して、参加者を募ったということだったのですが、会議室はほぼ満席。

会員様の勉強熱心な姿勢が伺えますね。

なぜこの様な試みを行っているのか?

主催である、日刊デリヘル経営編集長のzaki様に、セミナーを始めた理由をお聞きしました。

--この様なセミナーはこれまでになかったように思います。ノウハウを第三者に公開することは、グループにとってデメリットしかないように感じるのですが……。

zaki:日刊デリヘル経営というサイトは、風俗業界の経営者様、そこで働くスタッフ様に向けて発信しているサイトです。私たち風俗業界を取り巻く環境は、時代の変遷とともに厳しさを増し、過去よりも更に厳しいコンプライアンスが求められているので、こうした業界の一助となるよう立ち上げました。

サイト運営を通じて、様々なノウハウが編集部に積み上がっており、また関連会社であるモアグループには、「求人」「集客」「撮影」「人材育成」など、その道のプロフェッショナルが揃っています。こうしたノウハウを、業界関係者のみなさんと分かち合うことで、更なる業界発展の役に立ちたいと考えているんです。

--すごい! 業界全体を俯瞰で見た上での活動なんですね!

zaki:もちろん担当者としましては、セミナーでのマネタイズもしっかり目指していきます。お客様に納得いただける、役に立つセミナーを今後も揃えていきます。

と、キッパリと話されていました。

登壇者は(株)4Cの長瀬りえさん

(株)4Cでは2013年より求人課を新設。その運用方法や効果、実績を長瀬りえさんに語っていただきました。

長瀬りえ

(株)4Cに2010年入社。求人課マネージャーを勤める。これまで 5000人を超えるキャストの入店から卒業を見届けた。

求人課を設置するも最初から上手くいったわけではない

▲当日配布されたレジュメとアンケート用紙

まずはじめに、(株)4Cに求人課を設置した経緯から。

長瀬:キャストの在籍数が思うように増えていかないこと、あと退店率も高かったんです。原因を追求したところ『スタッフが店舗業務に追われ、求人業務がおろそかになっていた』からではないかと。なので、店舗業務から求人のリソースを切り離し、新たに求人課を新設することにしました。

しかし、最初の2年は成果に繋がらなかったと長瀬さんは語ります。

長瀬:求人課の業務範囲を広く設定し過ぎたのが原因ですね。当初、求人課は『求人広告の作成・求職者への対応・面接・内定者の配属先の選定・キャストのケア』と、幅広い業務を担当していました。それによるメリットももちろんあったのですが、本来の目的である求職者との面接に時間を割けなくなってしまったんです。

幅広い業務を請け負ったことによるメリット・デメリット

メリット

・キャストの相談室のような役割も果たしていたため、キャストとの距離が近くなり、深い関係性を築けた。

・辞めようか迷っているキャストが相談しやすい環境になったので、退店率が下がった。

デメリット

・店舗スタッフは面接に関わらないため、キャストの入店後、店舗とのミスマッチが多発した。

・キャストからの相談が予想以上に多く、本来の求人活動に支障をきたした。

相談室的な役割が多くなってしまい、求人活動を出来なくなるという、本末転倒の結果になってしまったそうです。

選択と集中! 業務範囲を狭め、窓口を一本化したことで効果が出た

求人課の業務を見直しを行うため、『求人広告の作成』と『面接日の確約』の2つに絞り、面接そのものとキャストのケアは、店舗スタッフに任せるようにしました。

また、面接の窓口を長瀬さんに一本化し、求職者との情報の齟齬をなくしたといいます。

長瀬:面接窓口が店舗スタッフの場合、連絡を受けた人によって、対応に誤差が出てしまっていたんです。また、スタッフ間でしっかりと引き継ぎが行われず、面接の際言った・言わない問答になるのを防ぐ意味でも、この方策は非常に有効でした。

この運営体制で『とにかく面接件数を増やす』という目標をかかげて活動をしていくうち、在籍数は右肩上がりになり、それに比例して売上も上がったといいます。

▲「面接件数・在籍数・売上は比例する」というファクトを、貴重な4Cのデータとともに解説

▲現在、在籍数は700名以上。求人課設置前から200%アップしたといいます

窓口を一本化したことで、普段から求人用の携帯電話を持ち歩き、寝ている時以外は即返信を心がけているという長瀬さん。

会場からの「忙しくはないのですか?」という質問に対して、

長瀬:もう慣れてしまいました(笑)。もちろん、返信する時間帯を定めるというのも考えたんですけど、それだと、ここまでの結果になっていなかったかなと。とにかく求人課の実績を作りたかったんです。

求人媒体の第三者視点での取材記事は効果バツグン!

「求人にマンパワーをかけられない店舗は、求人媒体に頼るべき!」と、長瀬さんは媒体をうまく活用する方法を解説します。

長瀬:そもそも、風俗未経験の方は面接で風俗店に行くことすら怖いんです。なので、求人媒体に第三者視点で店舗内を可視化してもらう様な取材記事は、非常に効果がありました。

▲プレゼンで紹介していたみっけStoryの記事

また、こちらの取材をキッカケにし、風俗業界の様々な人とつながり、勉強会などの情報を得たことから

『取材やSNSを通じてインフルエンサーと仲良くすべし。積極的に新しい知見を吸収しよう!』

というのを、求人のコツとして挙げていました。

出来るのであれば、店舗は求人専門スタッフをつくるべき!

セミナーのまとめとして、長瀬さんは店舗の中に求人専門のスタッフをつくることを強く勧めていました。求人スタッフに向いている人の4大条件もセミナーでは発表。最後に締めの言葉として、

長瀬:常に業界にアンテナを張って、求人獲得を目指しましょう!

との言葉でセミナーは終了しました。

▲セミナー終了後の長瀬さん

今回レポートしたのはセミナーのごく一部です。他にも

  • (株)4Cが女性求人に関して、大事にしている2つのポリシー
  • 安心してもらえる求人広告のコツ
  • 求職者が望んでいる保証プラン
  • 出稼ぎに来たキャストへの対応
  • 4Cで一番応募率の高いバナー広告とその理由
  • スカウトメールの効果的な書き方

など。実際に風俗業界で働かれている方の悩みに寄り添うような、非常に密度の高い2時間のセミナーでした!

取材後記

いかがでしたでしょうか?

長瀬さんのやり方の完全再現は難しいかもしれませんが、参加者の方にはなにかしらのヒントになったのではないでしょうか? 気になった方はぜひ参加してみるべきだと思います。

モアグループは今後も多数のセミナーを予定しているとのことで、目が離せませんね。

日刊デリヘル経営内のカンファレンスページは、業界関係者であれば知っておきたいイベント情報が網羅されており、大変オススメなので、こちらもぜひ確認してみてください!

お読み頂きありがとうございました。

(おわり)

執筆者プロフィール

徳山 央樹

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FENIX ZINEではライターと編集を担当。インターネット好きが高じて、WEBメディアへの転職を決意。平日も休日もインターネットをしています。

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