メンヘラ風俗キャストの特徴と管理方法、上手な接し方【キャスト管理・店員編】
『風俗嬢にはメンヘラが多い』
世間では、風俗の女性キャストについてそんなイメージがあるようです。真偽はさておき、ネットの掲示板やブログなどで風俗店スタッフを名乗る男性がまことしやかに「メンヘラ嬢の相手が大変」と語っているのも目にします。インターネット検索でこの記事にたどり着いた貴方も、そう思っているのではないでしょうか?
確かにメンヘラだからという理由だけでは、折角面接に来てくれた女性を採用しない、クビにするということはしないのが風俗業界です。
ですからメンヘラの扱い方も女性マネジメントには欠かせない要素と言えます。
それだけでなく、実はメンヘラ嬢は人気嬢であることも多いのです。
メンヘラを知り、メンヘラを上手く扱う。これぞ風俗スタッフの腕の見せどころですが、最も大切なのは、【メンヘラに優しくしながら適度な距離感を保つ】スタッフの意識とバランス感覚です。
風俗で働くうえで、こんな不安や悩みはありませんか?
未経験の方の漠然とした不安
そう怯えている風俗業界未経験者の方。
新人スタッフの不安
と困惑している方。
そんな女性キャストの接し方に悩んでいるスタッフの方の安心できるよう、次の内容を詳しく解説します。
- 風俗の女性キャストにはメンヘラが多いのか
- メンヘラの特徴
- メンヘラになる理由
- メンヘラとの接し方・管理方法
この記事を読むことで、メンヘラと呼ばれている女性との上手な接し方が分かります。風俗スタッフのお仕事で役立つスキルですので、女性スタッフの管理で悩みの方は、是非チェックしてみてくださいね。
この記事の執筆者
小野田みこ
18歳で風俗キャストデビュー。風俗業界歴10年目、全ての風俗業種でキャストを経験。努力で指名を取り、社会の厳しさとお金のありがたみを感じる。TOEIC800点、海外旅行好き。3年前風俗ライターになり、風俗で働く方に役立つコラムを執筆中です。
目次
風俗の女性キャストにはメンヘラが多い?
しかしながらまず「本当に、風俗の女性キャストにはメンヘラが多いのか」という疑問があります。風俗店はヤ〇ザが経営しているというのと同じく、時代錯誤な都市伝説ということはないでしょうか。確かに風俗の仕事をしていると、メンヘラ女子には一定の割合で出会います。ですが全体的に見て、イマドキの風俗が世の中の平均に比べ、風俗店だからと言って、突出してメンヘラが多いということはありません。
社会全体が非正規雇用、低収入、未婚化など不安定化しています。この数年コロナという未曽有のパンデミックもありました。収入や職を失ったり、隔離やWFHで引きこもり生活を余儀なくされたり、家族や恋人と会うことすらできなかったり、苦しい時期がありました。
また近年は心の病への理解も進みました。心の病を隠さなければ社会的に不利だった時代から、鬱や適応障害などを理由に休職や配慮を求めることができる時代になっています。
そのため以前よりメンヘラ全開な昼職も増え、風俗店の女性キャストのメンヘラ率は「少し多いくらい…かな」という感じです。
なので、風俗店だからという理由で必要以上にメンヘラを恐れる必要はありません。
そもそもメンヘラとは、精神病だけではなく、メンタルの不調も指します。誰にでも起こりうることです。何しろ昨今のストレス社会では、メンヘラっぽい人なんて珍しくもなんともありません。メンヘラの度合もピンからキリまでですし、隠れメンヘラや自称メンヘラもいます。
ですが、一般会社なら「メンヘラな態度を仕事に持ち込むな」「悪化しているなら休職」で済むような出来事でも、風俗スタッフには女性マネジメントという仕事があります。女性マネジメントとは、ざっくばらんな言い方をしてしまうと【女性キャストの気分とモチベーションを上げて、ご機嫌で働いてもらう】お仕事です。
そして繰り返しますが、一般会社と違い、メンヘラ女子から多少迷惑をかけられたくらいで解雇したり休業を促せない風俗店がほとんどですので、メンヘラの扱い方を知っておく必要があります。
多くはないが存在する【危ないメンヘラ風俗嬢】
ただし一部、サイコパス的なやばいメンヘラ女性キャストも存在するので、その扱いには注意が必要です。待機場をかき回されたり、お客さんとトラブルになったり、掲示板が荒れたり、スタッフが振り回されることもあります。
この手のメンヘラには、風俗スタッフの女性マネジメントの原則【優しく、しかし冷静に】を徹底し、店長など上司も含めスタッフ全員で情報共有や連携することが大切です。
このタイプは風俗だけではなく、毒親(毒母)、嫁いびりする姑や小姑、ママサークルのボス、お局さん、イジメが激しい先輩やクラスメートなどどこにでもいますから…
メンヘラキャストの特徴
まず、メンヘラキャストの特徴を知っておくことで、「あ、この子は要注意だな」と気持ちの準備をしておくことができます。ボールが飛んでくると思って構えているのと、突然どこかから後頭部にボールが命中するのとでは、リスクが全く異なります。
- とにかく波がある。気分屋。接客にも波があり、頑張れる時は本当によくやってくれるが、ダメな時はダメダメ。
- 感情の振り幅がすごい。行動が極端。いつも「いいよ、いいよ」と言ってくれるタイプだったのに、突然キレて辞めるなどまるで嵐のよう。
- 何かに激しく依存している。アイドル、ホスト、ギャンブル、酒、整形…
- お客さんにまで打ち明け話をしてしまう。後々にお客さんからエピソードを聞かされ、スタッフがギョッとすることも。但し、そのストーリーが真実か作り話かは謎のまま。そして実はメンヘラ嬢にはまるお客さんは少なくない。共依存?
- 自傷癖。傷が新しく生々しい時は、現在進行中。もしかしたら、ひょっとしたら、ある日、泣きながら「死ぬ」と電話がかかってきたり、寮でリスカやOD騒ぎが起こることも、一応覚悟しておこう。
- 構って欲しい。寂しがりや。人懐っこさや笑顔、子どものように頼ってくる態度に、【はまってしまう】経験浅めスタッフも中にはいる。風紀違反注意。
- ヒステリック。ガチギレするタイプは、待機場で吠える。
- 不思議ちゃんで会話がかみ合わない。
- 裏表がある。
- SNSで匂わせ、意味深、あてつけの投稿、画像が多い。
- 興奮すると鬼LINE。強烈な長文を何通も送ってくることも。
- 嘘が多い。
なお、一人の女性がこれら全ての特徴を持っているわけではありません。コンプリートしていたら、相当厄介ですが、実際にはこのうちのいくつかに当てはまるだけで、1つ2つであれば「人間らしい」と言えなくもありません。
メンヘラになる理由
著しくメンヘラな女性キャストには、やはり共通点と言いますか、次のような理由があることが多いです。
- 元々家庭環境に問題があり、風俗を始めた。暴力、ネグレクト、毒親、性的虐待、経済的虐待や搾取など。
- 心身の病気で一般の仕事が続けられなくなり、自由出勤かつ短時間で生活費を稼げる風俗を始めた。病気、失業、貧困、これらが重なると、メンタルのバランスが崩れるのは仕方ありません。
- 風俗の仕事で精神的負担や肉体的負担を強く感じ、上手く発散できなかった。誰にでもできる仕事とはいえ、やはり向き不向きもありますし、男性が思っている以上に「キツイ」仕事です。
- モラハラ彼氏や担当ホスト狂いなど、男性関係が原因で病んでいる。ダメンズ好きの女性キャストは鬼出勤も厭わないガッツがあることも多いです。ダメンズが頑張る原動力になっていると同時に、生活が荒れたり、報われないことに苦しんだり、全方向から限界まで自分を痛めつけている状態なのでメンヘラになってしまいます。
- コンプレックス(過去のいじめ体験、醜形恐怖症など)に苦しめられている。
メンヘラの相手をするの怠い…と思ってしまいがちですが、彼女達のこれまでの人生は優しくなかったのかもしれません。
メンヘラキャストとの接し方・管理方法
そんなメンヘラキャストをどう扱えば良いのか、スタッフ経験が浅い人や、今までメンヘラと仕事で接した経験がない人は、戸惑うでしょう。メンヘラキャストの正しい扱い方は、次の3点に要約されます。シンプルです。
- 優しく接する。貴方は仏です。そしてメンヘラ女性を怒らせないことが大切です。怒りが爆発すると、本人にも止められないのです。そして怒っているうちにどんどんヒートアップします。一方で、メンヘラ女子の多くは、自分に優しくしてくれる人に懐きます。信頼しています。
- 親身になり過ぎない。矛盾するようですが、女性キャストマネジメントの優しさは、仕事上の優しさです。悪い言い方をすれば「利益のための親切」「うわべの親身さ」です。それでいいのです。言うなれば、自分のお店に並べる宝飾品や芸術品、ビンテージワインなどを大切にするのと同じです。貴方はそのメンヘラ女性キャストの夫でも父親でも彼氏でもありません。だから風紀違反は絶対にダメ。あくまでもスタッフとして、他のスタッフの目の前で他のキャストにもできることをするのです。
- 感情的にならない。スタッフも人間です。ですが、感情的になって「ケンカ」してしまっては、誰も得をしません。女性キャストから憎まれ、待機場がギスギスし、挙句の果てに出勤しなくなったり退店し、「あのスタッフのせい」と言いふらされるのがオチです。
難易度が高いと感じるかもしれませんが、実はこれが最も【ストレス少なくメンヘラを扱う黄金のトライアングルバランス】なのです。
優しく接することで、言うことを聞いてくれ扱いやすくなります。ところが優し過ぎると気持ちが入り過ぎて、スタッフ側が疲弊してしまいかねません。そこで大切なのが、割り切りです。
あくまでも仕事であり自分のためと考えることで、メンヘラに引きずられることなくいられます。そして時折訪れる、メンヘラからの責任転嫁や手のひら返しの攻撃、同じことの繰り返しなど、思わずカッとなってしまいそうなシチュエーションにも、どんな時にも、同じ土俵に立たない、感情的にならないというルールを徹底することで、ストレスや怒りにとらわれずに済みます。
風俗ではよく女性キャストに対し「演技しなさい」と指導します。恋人接客、理想の素敵な女性、ちょっと不幸で頑張り屋の女の子、めちゃくちゃエロいお姉さん、女性キャストはお客さんに非日常を楽しんでもらうために演技しています。「キャスト」という言葉が表すように、「風俗嬢」は「女優」でもあります。
その女性キャストを管理するスタッフもまた「男優」であると考えれば、わかりやすいのではないでしょうか。
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まとめ
この記事では、次の点について解説しました。
- 風俗の女性キャストにはメンヘラが多いのか
- メンヘラの特徴
- メンヘラになる理由
- メンヘラの扱い方
風俗店だからといって、メンヘラだらけなんてことはありません。ですが、メンヘラだからといって採用しない、クビにするということはしないのがこの業界です。なのでどの店舗にも1人くらいは、メンヘラな女性キャストがいてもおかしくありません。
思い込むと全力投球で、心を許すと小動物のように忠実で慕ってくる上に、予測不可能な小悪魔ぶりや守ってあげたくなる弱さを見せるメンヘラ嬢は、人気女性キャストであることも多いです。
メンヘラを上手く扱うことは、女性マネジメントには欠かせない要素と言っていいでしょう。メンヘラを知り、メンヘラを上手く扱うには、この記事の内容を何回も読んで腹落ちさせることが一番です。
最も大切なのは、メンヘラに優しくしながら適度な距離感を保つ、スタッフの意思とバランス感覚。優しさ、割り切り、冷静さ。この3つをお忘れなく。