【一般職(内勤・スタッフ)】松村博之さんのインタビュー記事
2018年入社
松村博之 (37歳)
一般職(内勤・スタッフ)
前職:美容師 ⇒ 広告代理店
2018.9.4
すべての仕事は、ここへと繋がっている。~確実にキャリアを活かせる場所~
この記事のポイント!
- 美容師 ⇒ 広告代理店 ⇒ そして行きたかった風俗業界へ
- 今までのキャリアを、存分に活かせているという手ごたえ
- ムダなものなんかない。すべては仕事に繋がっていく
一般企業と変わらない? いや、それ以上なんだ
風俗業界に入るまでは、6、7年くらい美容師をしていました。スタイリストでもあったんですけど、長時間労働なうえに、稼げなかったですねえ。
もともとモノをつくることが好きだったので、デザインを学ぼうかなと思って、この業界の広告代理店に転職したんです。業界にこだわりはなくて、広告の仕事ができれば良いという気持ちでした。
そこで色んなオーナーさんや店長さんと話をしているうちに、業界に抱いていたブラックなイメージが払拭されていったんですよ。むしろ皆さんがすごく真摯な姿勢で仕事に打ち込んでいて、驚いたぐらいでしたね。
「自分も中に入って、この仕事にチャレンジしてみたい」
強く思うようになったんです。
やっぱり自分の居場所。戻らなきゃ
最初に転職したお店は、関西の大手グループでした。店舗スタッフとして、8年間くらい勤めたのかな? 何かがイヤで辞めたわけではないんです。妻が病気をしてしまって、時間が必要になってしまって……。
1年ぐらいこの業界を離れて、まったく違う仕事をしていたんですけど、あんまり楽しくなかった。業界にいたころを思い出しちゃうんですよ。「あのころイキイキ働いてたなあ」とか。
悩むより、「戻らなきゃ」っていう思いの方が強かったですね。やっぱり自分にはこれなんだって。
実は僕、最初は別の会社の面接に行ったんですよ。そのときにたまたまウチの代表がいらっしゃって、「汝々艶で働かないか?」って誘って下さったんです。
僕、人についていくタイプなんですよ。代表とお話しているうちに、「この人と働きたい!」って思ったんですね。熱意と、仕事に対してのマジメさに惚れました。
別の会社の面接に来たやつに、いきなり「一緒に梅田店立て直してみないか?」って聞くんですよ。なかなかないでしょう? 「ええっ?!」ってなりますよね。
「僕もサポートするから、松村くんのやりたいようにやってみてよ。今から一緒にお店を盛り上げていこう」
まあ、8年の経験を買ってくれたのもあると思うんですけど、ここまで言われたら、もうやるしかないですよね。ここでチャレンジしなかったら、ゼッタイに損すると思いました。
きっとわかってくれる。背中で語って、お店を盛り上げよう
梅田店は、ちょっと売り上げが下がっていたんですね。女性の出勤率も低くて。たぶん代表は、そこを何とかしたかったんだと思うんです。
期待に応えたくて、入ってすぐから色んなことをやりました。ほら、そこの女性の待機室に腰壁あるでしょう? あれすべて僕がDIYしたんです。すごいでしょ?(笑)
単純に、待機の女性に気持ち良く過ごしてほしいと思ったんです。清潔で落ち着いて、気持ちがウキウキしてっていうのがあると、雰囲気も良くなるでしょう。自分でできることは、全部やります。
女性1人ひとりに、積極的に話も聞きました。お店の問題点とか改善点とか。それでクリアできる部分を、1つひとつ片づけて行った感じですね。
今は主任ですけど、スタッフとは常に話し合いをしています。「どうやってお店を盛り上げていこうか」って。女性たちには、いちばんは目標ですよね。それがないとがんばれないから。「なんとなくじゃ、どんな仕事もツラくなるよ」っていう話はしています。
もちろん最初は反発がありましたよ。「いきなり来たヤツになんで?」って、そりゃ普通思いますよ。キャリアがあるのもおもしろくなかったでしょうし。
最初はそれなりに悩みました。「軽いイジメかな?」って(笑)。でもすぐに時間が解決してくれましたね。DIYも大きかったかもしれないです。「あ、なんかキレイにしてくれてる」って、言葉より背中が語る場合もあるじゃないですか。
今はすごく良い雰囲気ですよ。僕はあまり怒るということをしないし、きちんとマジメに仕事をしている姿を見て、みんな付いてきてくれるようになりました。
スタッフにも女性にも、包み隠さずに話すっていうことも徹底しています。それが信頼になるんですね。
あとは、上に立ったら出費ですよ(笑)。同じ釜の飯を食う。振る舞う。どうってことないです。売上が上がれば、すぐに返ってきますから。
キャリアを十二分に活かせている。コワいぐらいハマっている
楽しいです、この仕事。今まで僕がやってきたことが、すべてここへ繋がっていて、それが嬉しくてしょうがないです。
美容師だったとき、“先輩のやり方を見て学ぶ”っていうことが基本でした。見て自分のものにしていく。その精神で、今では他の店舗の良いところをガンガン取り入れています。
女性の身だしなみにも、注意を向けるようにしています。お客様をお出迎えするときは、常にベストでいてほしい。髪のセット、カラーリング、立ち居振る舞い、魅力あるしぐさまで含めて全部ですね。お客様にグッと来てもらわなくちゃ。その意味でスタイリストの経験も、しっかり活かせてるんです。
広告代理店も、経験していて良かったなあと思いますよ。ホームページバナーのイメージとか、撮影のイメージとか、得た知識が役立っていますから。
そうなんですよ。もうコワいくらい、ピタッとハマっています(笑)。僕の持っている力を、十二分に発揮できているんですね。
誰のどんな仕事も、ここへと繋げることができる
今はこのお店の売上を更に上げたいですけど、将来的には店長の先、エリアマネージャーぐらいにはなりたいですね。
ここにいるスタッフと一緒に、ステップアップして行きたい。女性には目標を達成してもらって、きちんと卒業を目指してほしいですね。
この仕事のブラックなイメージをなくしたい、働きやすい環境にしていきたいという思いも、すごくあります。
風俗って聞くと、キツい仕事なイメージを持つ方がまだまだいますけど、仕事の中身は一般の企業と変わらないです。
むしろ、この業界は自分の今まで経験したことを、最大限に活かせる絶好の場所だと思っています。
接客が苦手でも、例えばトラック運転手の方なんかだったら、ドライバーという選択肢がありますよね。IT関係の方だったら、Web管理とか、ネットのシステムをつくっていただけます。色んな業種で培った経験を、活かせて高められる場所だと思うんです。
それぞれ長けているところを伸ばせます。接客業をやっていた人なら受付ができますし、経理出身の方はお金の管理ができます。経験したことがないからちょっと……って思っている人も、ぜひ飛び込んでみてほしいんです。自分の経験と似ているなって感じるところが、誰にでも絶対ある仕事だと思うんで。
自分の長所を最大限に活かしてステップアップして、良いお給料をもらってほしいなと思います。
ね? 夢が広がるでしょう?(笑)
(インタビュー:新海亨)
取材後記
プロフィール
松村博之
一般職(内勤・スタッフ)
(前職:美容師 ⇒ 広告代理店)