風俗男性求人はFENIX JOB

教師になりたかった自分が、不動産営業を選んだ理由

『マテリアル・グループ』に入社したのは2018年ですね。この9月で3年目に入ります。

もともとは僕は、教師になりたかったんです。高校時代に社会の先生の影響を受けて、大学も史学部に入りました。

ただ教育実習を受けた時に「これはちょっと違うな」と感じて……。何と言うか、良い子悪い子、目立った問題のある子ない子、色んな子達がいるわけですけど、すべて自分が受け止められるのかとなった時に、自信がなくなっちゃったんですよね。

とは言えずっと教師以外考えていなかったので、他に進む道と行っても、すぐには浮かばない。就職活動も完全に出遅れた感じで、「どうしよう」とずいぶん迷ったんですが、最後は不動産営業の道に進みました。純粋に“成績”がモノをいう世界で、自分の力を試してみようと思ったんです。

仕事は嫌ではなかった。でも頑張りに見合うかと言ったら……

そこで3年ですね。水曜日の休み以外は、しゃかりきになって営業という感じです。「マンション建てませんか？」とアポなしの電話。ときにはご自宅に飛び込むこともありました。

向こうはそんな気全然ないわけですから、9割5分のお客様には断られます。でもハードでしたけど、仕事自体は楽しかったですよ。

高額の商材に興味を持っていただくというのは、なかなか困難な業務です。お客様のもとに通う、心を開いていただく、信頼関係を築くという日々の中で、学んだことも多い気がするんです。

3年で会社を辞めた理由は、別のところにありました。オフィスの雰囲気がキツかったんですね。当たり前に怒号は飛び交うし、中には引っぱたかれるような子さえいました。その上に、社の方針まで変わってしまって……。

歩合給はそれまで通りには付かない、残業ぜざるを得ないのに残業代もないとなった時に、「メリットが少ないな」と感じました。

単純な思いだったんです。頑張って結果を出したら、認められたい。見合った給与が欲しい。そう考えた時に、この業界が頭に浮かびました。

入社の決め手は面接。社会保険があるのには驚いた

幾つか応募してここに決めた理由は、面接です。それまではすっごいコワい人が出て来たり、だらしないカッコでチャラチャラした面接官だったりしたんですね。

見た目がすべてではないのはわかりますけど、敬われていないというか、口調も何かこちらが軽く見られているように感じました。たまたま悪いお店に続けて当たっちゃったのかな、と言う気もするんですが（笑）。

『マテリアル・グループ』は違ったんですね。まずスーツにネクタイでしたし、当たりまえですけど面接時は常に敬語。昇給やお休みについてもきちんと説明を受けました。

驚いたのは、社会保険があったこと。僕勝手に「業界は多少ブラックなんだろう」と決めつけていたので（笑）、「あるんですか？」って聞き返しちゃったぐらいでした。

“利用したい”方が電話を掛けてくる。不動産よりずっとラク

働き始めて、こういう言い方はあれですけど、仕事自体は全然苦ではなかったです。

電話1つ取るにしても、お客様はもうサービスを利用するつもりでいるわけですよね。迷っている方はもちろんいますけど、冷やかしなんていうことはほぼないわけです。

9割5分の方に断られていた不動産営業に比べたら、そこは正直ラクでした。しかもこちらから掛けなくていい。掛かってくる電話ですからね。

シフト管理に面接。女の子と接する時に、心掛けていること

1年と、3か月ぐらいした頃からですかね。女の子のシフト管理や入店時の面接も任せていただけるようになりました。ここは確かに簡単ではなかったです。“人同士”ですからね。

ウチに来る女の子の背景は色々です。お昼の仕事では収入が足りなくてという子もいれば、奨学金の返済でという子もいます。もちろん単純に「欲しいものがあって」という子もいますよ。

唯一共通しているのが“お金のため”ということなんです。稼がせてあげなきゃいけないし、女の子もときには、イヤな思いをしてオフィスに帰ってくることもある。だから僕は、常にコミュニケーションを取ります。

「おはようございます。どうですか？　元気ですか？」
「お帰りなさい。……どうしました？　イヤなお客様でした？」

目を見て話す。表情を見逃さない。何かに気づいたら後回しにせずに話しかける……。

心掛けていたのはそれぐらいのことなんですが、実は女の子に感謝されるようなことも、少なくなかったんですね。

おかげで今、主任です。もうひと頑張りで店長というところ。このペースで歩んでいきたいですよね。

“人同士”の職場。だから、前職での苦労を糧にできた

歩みは順調と言えば順調です。それはさっきも言いましたけど、ここが“人同士”で成り立つ職場だからかなという気がします。不動産の仕事をしていた時に、僕はイヤな思いをしました。乱暴な言葉が飛び交ったり、手を挙げる人までいたり……。

だから今この立場になって、女の子にも新しく入ってくるスタッフにも、気持ちよく働いてもらいたい。僕にはそのために努力しているようなところがあります。

考えてみると、こんな風に前職の経験が活かせるのって、ありがたいですよね。僕に限らないと思うんです。営業や接客のお仕事をしていた方、介護なんかもそうですかね。人と接する職業で頑張っていた方は、ここで努力が花開くんじゃないかという気がします。

頑張りに、応えがある。収入も立場も、行くところまで

さっき社会保険のことを言いましたけど、ここは労働条件も良いと思いますよ。お休みはきちんと取れますし、残業もほぼないですから。

その上で頑張って結果を出せば、昇給も昇格もあります。僕で言うと、不動産の時は基本給がすっごい安くて、後は営業成績の歩合給でいかに稼ぐかだったんですね。なので月の収入はバラバラ。こんな風に安定して決まった額をもらえるということはなくて、それだけでもありがたいですよ。

今は早く一店舗を任せられるようになりたい。先々はゼロから自分でプロデュースしたお店をつくってみたいですよね。この業界に来た以上、立場だって収入だって、行くところまで行きたいぐらいの気持ちがあります。そしてそんな風に思える今が、本当に嬉しいんです。

取材後記

執筆者

松坂 治良

1時間を越える取材で、すべてを盛り込めないのが本当に残念です。教育実習のエピソードを聞いて、「マジメな方なんだな」とまず思いました。前職での思い、「人同士なんだから」と、常に考えるようになった今。過去を糧に邁進するお姿に、打たれた取材でした。