風俗男性求人はFENIX JOB

美容師⇒製造業。その後友達がきっかけで、メンズエステ業界に

地元は兵庫です。専門学校を卒業後、初めは美容師をしました。楽しかったですよ。実力を付けてからは、必ず自分を指名してくれるお客様もできて。

ただ数年して大阪に出る時には、もう美容の世界からは離れ、派遣で製造業に携わっていたんです。

その後なぜメンズエステ業界に、というのは、実は友達の誘いがきっかけでした。本当に仲が良くて、何かある度に「一緒に働こうよ」と声を掛けてくれていたんですね。

繰り返しだったので、遂に「もういいよ。やるよ」と。根負けと言うより、「よっぽど良い仕事なんだろうな」という思いでしたね。信頼関係はしっかりあった間柄でしたから。

でも今思うと、当時の面接官との会話は笑っちゃいます。僕は何も知らなくて。

「紹介ということだけど……。業務内容わかる？」
「いえ、全然。僕何すればいいんですか？」

それがもう5年も業界にいますからね（笑）。人生ってわからないし、こうして“やりがい”をくれた友達には、今でも感謝しています。

定時になると「上がってね」。サービス残業“禁止”の職場だった

とは言え“メンズエステ”と一括りにしてしまうのは誤りで、以前いた幾つかのお店と、4月からお世話になっている『FROG SPA(フロッグスパ)』とでは、だいぶ違います。

まず労働環境ですね。前のお店は夜勤で、シフト上は20:00～翌日5:00ということだったんですが、例えば終わるはずその5:00にお客様が90分で入ったら、ズレて6:30になってしまう。

おまけにそこから更にルームの清掃⇒レジ締め作業⇒引継ぎとなったら、結局帰れるのは9:00……。さすがに13時間はしんどい（笑）。しかも夜勤ですからね。

ここではそんなこと一切ありません。定時になると、「どうしたの？　遠慮しないで帰っていいよ」と。

社風・社是としてサービス残業“禁止”なんです。効率的じゃないし、意味がない。そもそもそれでは“人が続かない”という考えが根底にあります。

スタッフ同士の仲が良い。注意にも“育てよう”が感じられる

またスタッフ同士の仲もすごく良くて、「みんなで売上を伸ばそう」「今月もやってやろー」という雰囲気です。もちろん業務を覚え、成果を示してとなれば昇給していきます。

もともとオーナー自身の理想というか方針が、「みんなが裕福に幸せになる」なんですね。

決して自分の収入が増えればいい、スタッフは“コマ”という人じゃない。僕はときどき注意も受けるんですが（笑）、そこでも“ただ怒られて終わり”だったことは一度もありません。

「接客の声もうワントーン上げよう。他は完璧なんだから、もったいないよ」

これ前半だけだったら、「ウッ」となっちゃうでしょう。至らない点の指摘の後で「他は完璧」「もったいない」と続けてくれるから、素直に聞けるんですよね。

何より僕も37歳で、それなりに社会人経験もある。だから「ああ。気を遣ってくれてるなあ」とわかりますよね（笑）。もしかしたらほんとは叱り飛ばしたいかもしれないのに、“言われる側”の気持ちを推し量って、言葉を選んでくれている。

「育ててくれているんだな」という感じですね。それが他のスタッフにもセラピストさんにも伝わっているから、ウチはチームワークが良いし、結果人気もあるんだと思います。

来年には5周年。“支援制度”もあるので、独立するのが夢

事実『FROG SPA』は、来年には5周年を迎えます。今後もルームは増えるし、エリアも広がっていくと思うので、「いずれ自分も店長に」という意欲は強いです。

最後は自分のお店を持ちたいですよね。先ほども触れたように、オーナーの方針が「みんなが裕福に」なので、ウチには“独立支援制度”もありますから。

なので起業とか「社長になりたい！」とか。こういう夢は煙たがられるどころか、逆に歓迎されます。僕もメンズエステでしっかり稼いだ後は、仲の良い友達とカフェを出すのが夢なんです。

“未経験”はむしろメリット。成功の“ノウハウ”を吸収しやすい

入社に当たって、経験は気にしなくて良いと思います。僕だってパソコンなんて触ったこともなくて業界入りしましたけど、やがて慣れましたから。ここのスタッフはみんな親身になってくれるし、大丈夫。僕もちゃんと教えます（笑）。

大事なのは気持ち的なところかなと。素直さというか……。僕で言えば、どうしても複数お店を経験すると、“前のやり方”にこだわっちゃいますけど、そこは一旦リセットした方がいいです。これはゼッタイ。

前を引きずると結果遠回りになっちゃうし、学べないんです。せっかく成功しているお店。つまり成功に至ったやり方、“ノウハウ”が『FROG SPA』にはあるのに、その吸収が遅れてしまう。独立が“遠のいちゃう”んですよ。

その意味で言えば、むしろ未経験の方が向いているし、ステップアップも早いかもしれません。ヤバい（笑）。僕も新人さんに抜かれないようにしなくちゃですね。

（インタビュー：新海亨）

取材後記

執筆者

藤野 りさ

「みんなが裕福に幸せになる」……ステキですよね。私自身そんな言葉を聞けた会社はなかったなあと、羨ましくなっちゃいました。椿さんの独立は、いつのことでしょう？　その際にはぜひ、またインタビューさせてください。