【一般職(内勤・スタッフ)】宮西凌汰さんのインタビュー記事
2021年入社
宮西凌汰 (29歳)
一般職(内勤・スタッフ)
前職:キャバクラ店長
2022.3.23
キャバクラ⇒デリヘル。お店の盛況、労働環境、昇給スピード、全てに驚いた日々
この記事のポイント!
- 鳴り続ける電話。ところがキャストさんは「フツーですよ」
- どんな経験も活かせる。全くの未経験でもマニュアルがある
- あっという間に手取り月給30万円。しかも実働8時間+週休2日
手取り月給14万円。「好きならガマンできるだろう」の世界
18歳からずっとフリーターでした。その後「このままじゃな」と一念発起して服飾系の専門学校に入学。卒業後はデザイナーとして就職したんですが……。
月給が手取りで14万円だったんですよ。先輩に話を聞いても、2年目でも20万円とかで。
要は「好きならガマンできるだろう」という世界だったんですね。で、正直僕にそこまでの情熱はなくて(笑)。もういい歳でしたし、どうしても「お金だってほしい」となってしまったんです。
キャバクラで早々に店長に抜擢。不満もなく幸せだったが……
やがてキャバクラに勤め始めたのが25歳の時です。ちょうど「多店舗展開に踏み切ろう」という時だったみたいで、タイミングも良かったんでしょうね。3か月で新店の店長に抜擢されました。
そこで3年、水商売が肌に合っていたのか、振り返ると苦しいより楽しい思い出の方が多いです。長く勤めてくれる女の子がいたし、常連のお客様もいらしたし、自分は恵まれていたとも感じます。
ところがご存じの通り、コロナ禍で状況が一変してしまったんです。
ちょっと言葉が見つからないぐらいなんですが、グループ総出で踏ん張っても、みるみる売上が落ちていく感じでした。みんなでできる限りのことはしたんですが、最後は「何をしてもダメだ」となってしまって……。
お店を畳んだのが、一昨年の秋のことです。当時はただただ悲しかったですね。何が不満とか1つもなかったですし、みんなを守れなかった自分への不甲斐なさもありました。
鳴り続ける電話。ところがキャストさんは「フツーですよ」
とは言え28歳ですから(笑)、悲しんでばかりもいられません。“今からでもできること”かつ“高収入”で考えて、選んだのがこの業界でした。
実は店長時代に、女の子から話を聞いていたんです。
「キャバはどこもダメみたい。でもデリヘルの子は“変わらない”って言ってるよ」
営業時間の短縮や休業の要請が出ていないとは言え、いくら何でも「変わらないことはないだろう」って思うじゃないですか(笑)。ウチに入社して驚きました。初日から本当にバンバン電話が鳴って。
送迎ドライバーとして外に出たら、もうオフィスに戻る間もないぐらいでした。でも「すごいですね」と後部座席のキャストさんに聞いたら、「フツーですよ」と……。
これは僕の勝手な推測ですけど、ここが少し都心とは離れた“越谷”というのが大きいかもしれないですよね。また自分が居た世界なので複雑な気持ちですが、居酒屋さんもキャバクラも空いていない、外さえなかなか出歩けないとなった時に、デリヘルが自然と浮かび上がるような側面もあったのかもしれません。
僕自身について言えば、それまでとのギャップで忙しいのが嬉しくて(笑)。あらためて「仕事のありがたさ」を実感する日々でした。
どんな経験も活かせる。全くの未経験でもマニュアルがある
最初の1週間は、そんな感じで8割方が送迎業務でした。そこで仕事の流れを掴んだ後、1か月ほどでドライバーさんの配車(手配)を教わって。並行して待機室の清掃やキャストさんのお仕事バッグづくり、電話応対、清算業務などを覚えていった感じです。
キャストさんとのコミュニケーションは既に送迎時から取っていて、後にシフトをお願いする時に役立ちました。この辺りはキャバクラで店長をした経験も活きたかなと感じます。僕に限らず、前職はどなたも何かしらの形で糧にできるかなと……。
と言うのも、デリヘルで日々やることは多岐に渡るんですね。例えばキャストさんの写真を撮ってレタッチして、ホームページや営業媒体に上げるというのも大切な業務です。Web制作の仕事をしていたとか、趣味でサイトの運営をしていたとか、カメラが好きという方なんかは、ご活躍の場面がたくさんあると思います。
ただ誤解しないでいただきたいのは、ウチには先輩達が長年の間に作ってくれたマニュアルがあるんですね。なのでこうした分野の経験がなくても、全然大丈夫なんです。現に僕自身、まったくの未経験でした。
それが業務の合間にマニュアルを読んで、先輩に聞いて撮影したり、Photoshopに触っている内にどんどんおもしろくなって(笑)。今では一通り全部できるようになりました。自分のアップした写真でご指名が増えたりすると、めちゃくちゃ嬉しいですね。
あっという間に手取り月給30万円。しかも実働8時間+週休2日
結果には報いてくれる社風なので、やりがいもあると思います。僕で言えば、バイトから社員に上がった時の月給が手取りで25万円、夏ごろには28万円、11月には30万円になりました。なかなかのスピードでしょう?(笑)
労働時間とかもウチはきっちりです。実働8時間で、完全週休2日。お店に残ったりなんかしていると、研修期間中から「もう帰っていいですよ」「後やっとくよー」なんて声を掛けていただいて、すごくびっくりしました。
有休制度もあるし、何より皆さんときどき旅行とかしてくれるんで、ありがたいですよね。ほら、制度はあってもお休み取りづらい会社ってあるじゃないですか(笑)。
少し前の絶望を思うと、今は本当に恵まれているなと感じます。同時に昔の僕のようなキツい環境にいる方に“別の道もある”というのは、ぜひ伝えておきたくて……。
追い込まれた時ほど視野が狭くなりがちですけど、何と言うか、“今の仕事だけが仕事じゃない”ですから。もしウチとご縁を頂けたら、僕は全力で応援しますし、社長を初めみんなだって、きっと同じ気持ちです。
取材後記
プロフィール
宮西凌汰
一般職(内勤・スタッフ)
(前職:キャバクラ店長)