風俗男性求人はFENIX JOB

「野球を続けたい」  社会人チームのある会社を選んだが……

出身は石狩です。10代は野球少年。ポジションはセカンドで、高校時代は当たり前のように甲子園を目指していました。

3年時に地区代表決定戦までは行ったんですが、最後はそこで力尽きた感じですね。でも精いっぱいやったので（笑）、悔いはありません。

高校卒業後は鉄骨製造業者に就職。野球を続けたくて、社会人チームのある会社を選びました。

仕事終わりや休みの日に練習をして、試合に臨むという感じですね。野球の分業務が少ないとか、休めるというわけではありません。思えばなかなかハードな日々でした（笑）。

ただ、だから会社を辞めたというわけではないんです。原因は人間関係。上司に意見を言えば、「何言ってんだ」と煙たがられ、そればかりか陰口まで叩かれる。長く過ごす内に、組織の陰湿な空気がイヤになっちゃって……。

結局4年が限界でした。転職を決意して、次の会社を探し始めたんです。

わかりやすい広告。社会保険完備。「受けるならここ」と思った

それでなぜこの業界に、というのは、ナイトワークの方達がお仕事の様子をTikTokに投稿しているのを視て、興味を持ったのがきっかけでした。

で、色々検討していく内に、自分はホストさんなんかをやるより、“女の子を守る”風俗店スタッフの方が向いている。何より「ある意味カッコいいな。やりたい」と思えて……。根が単純なんですよね（笑）

中でもウチだった理由は、第一に広告です。わかりやすく「稼げるよ。良い車にだって乗れるよ」と押してくるのが、まず心に響きました。

同時にそれでいて、休日や福利厚生についても明確に書かれていたんですよね。特に“社会保険完備”の記載は、僕の見る限り『ハピネス』だけでした。「受けるならここだな」と。

面接もある意味で驚きでした。何と言うか、もっとオラオラ系のコワい人が現れるのかなと思っていたら、きちんとスーツを着たもの柔らかな男性が応対してくれたんです。

実はそれが店長だったんですけどね（笑）。給与やステップアップについてもくわしい説明があって、納得できました。僕としては「ここ落ちたらしょうがない。次を探そう」という気持ちで。

だから受かった時は嬉しかったですね。「ここだ！」と思って一番最初に応募したところですから。ほんとにラッキーだったなと思います。

「受付で座っていれば良いんだろう」  初めは仕事を舐めていた

とは言え最初の内は僕、仕事を舐めていたんですよ。「受付で座っていれば良いんだろう」って。当時も草野球チームに所属していましたから、練習や試合のために、店で体力を温存しておこうぐらいの気持ちだったんです。

とんでもないですよね（笑）。今振り返ると恥ずかしいです。

フロントもホールも立ち仕事だし、タオルの上げ下ろしだってあるし、他のサービス業と同じで、当たり前に体力は使います。

それにWebサイトの更新なんかもあるし、ウチは接客もめちゃくちゃ丁寧で、キャストさんのサポートもある。気遣いだって必要なんです。

確かに相対的に他業界より稼げる仕事でしょうけど、“ラクして稼げるわけじゃない”。それこそ当たり前ですよね（笑）。

それでも「思ったよりたいへんそう。辞めよう」とならなかったのは、まず慣れですね。確かに色々な業務がありますが、決して難しいわけじゃない。頭で理解できることばかりなので、いずれは覚えられます。

“モノ”がない。“どこを向いても人”だからこそ、やりがいは最高

あとは何と言っても“やりがい”です。

この事業って、商品がないんですよね。“モノ”がない。お客様と同僚は当然“人”だし、ご提供しているのもキャストさんという“人”のサービスなんです。

ミスをすればお客様は不愉快になるし、先輩も新人の僕のために「申し訳ございません」と頭を下げる。更にキャストさんもしょぼんと落ち込んでいるとなれば、すっごく胸が痛みました。申し訳なくて、辞めている場合じゃなかったですよね。

逆に例えば、自分の力で良いマッチングを図れれば、「お兄さんの言う通りにして良かった」と仰ってくださるお客様もいるし、「成長したね」と褒めてくださる先輩もいます。

キャストさんから「ありがとう！」なんてお礼を言われたら、もうウルっと来ちゃいますよね（笑）。

前職でこんな気持ちになることはありませんでした。“どこを向いても人”なこの環境だからこそ、自分はこの10か月頑張れたし、これからも頑張れるという気がするんです。

みんなの理解がある。日曜日も休めるから、野球も大切にできる

給与の満足度も高いですよ。

昇給・昇格の査定は明確だし、ボーナスも年2回。昨年5月に入社したばかりの僕でもしっかり夏の分から頂けました（笑）。毎月売上目標を達成すると、そこでも別にボーナスが出ますし……。

あと、すごくみんなの仲が良くて、休みの都合も付けてくれるんですよね。

草野球の試合は日曜日にあるじゃないですか。「この忙しい店舗で、日曜に休ませてなんて言えない」と、ずっと遠慮していたんです。「もう野球は諦めるか」とまで思っていたぐらい。

ところが思い切ってみんなに相談してみたら、「良いよ。休みなよ」「もっと早く言ってくれればいいのに」と、口々に応援してくれたんです。店長も「プライベートも大切だよ。他の曜日に頑張ってくれればいいじゃん」と。

冒頭で触れたように、僕が前の会社を続けられなかった最大の理由は、人間関係でした。だからこの職場の風通しの良さが、すごくありがたい。

もちろん陰口なんかゼロですよ。めちゃくちゃ働きやすい。「転職して良かった」は、僕の正直な実感なんです。

今後は店長⇒エリアマネージャーという流れで出世して、みんなをグイグイ引っぱれるような存在になりたいですね。「何言ってんだ」とバカにしたり笑たっりする人もいないので、日頃から堂々とこんな目標を語っています（笑）。

（インタビュー：松坂治良）

取材後記

執筆者

藤野 りさ

お話の端々から“充実”が感じられました。仕事とプライベート、両方にご満足されているからこそでしょう。職場の皆様のご理解も、羨ましいインタビューでした。