【一般職(内勤・スタッフ)】西原克実さんのインタビュー記事
2020年入社
西原克実 (28歳)
一般職(内勤・スタッフ)
前職:みかん農家
2022.1.24
みかん農家から、東京のホテヘルスタッフに。昇給と「ありがとう」が嬉しい日々
この記事のポイント!
- 「別の業態に」。そこでなぜ『Kind Group』だけだったのか
- ソープとの違いの第一は“Web”。業務の習得がおもしろかった
- 寮費を引いても手取り月給30万円+α。「会社選びって、大切」
生まれは四国。18歳で家業のみかん農家に。6年続けたが……
僕はもう四国の田舎も田舎の出身で(笑)、高校卒業後は家業のみかん農家を手伝っていました。
ただまあ想像が付く方もいらっしゃるでしょうけど、儲からないんですよ(笑)。ネットを駆使してブランドを作れる方なら話は別ですが、ウチみたいな昔ながらの農家は、先細りしていく一方でした。
気候に左右されるし、地球温暖化の影響も受け始めていましたしね。6年目に両親とよく話し合って、見切りを付けたんです。
「他の職に就きたいんだ」
2人は「そうだろうなあ」という納得半分、寂しさ半分という感じでしたね。僕は1人っ子でしたから……。
そして憧れもあって上京を決めたんですが、学歴も資格もない24歳が職を望んだ時に「ある程度収入が欲しい」となれば、この業界が打ってつけだと思いました。Webで検索をして、大手のソープランドグループに入社したんです。
3年経っても給与はほぼ上がらず。将来を描けずに、転職を決意
そこは3年ですね。キツいというのは全然なかったです。何せ朝は早くて年中外で労働していたみかん農家ですから(笑)。タオルの上げ下ろしも、1日中立ちっぱなしなのもどうということはなかったです。むしろ「ずっと屋内って良いなあ」と思ったぐらいで(笑)。
退職に踏み切ったのは、閉塞感ですね。スタッフがたくさんいたのもあったのか、全然上に行けず、3年経っても月給は額面で32~3万円ぐらいでした。寮費や社会保険などを考えると、手元には20万円ぐらいしか残らなかったんです。
せめて新店計画でもあれば夢も持てたかもしれません。でもそれもポツリポツリで、店長職は順番待ちという感じだったんですね。将来を見られない気がしました。
上京後すぐに拾っていただいた恩は、十分に感じていたんですが……。悩んだ末に、転職することにしたんです。
「別の業態に」。そこでなぜ『Kind Group』だけだったのか
『Kind Group』もWebで見つけました。この業界の楽しさは十分に感じていたんですが、どうせなら次は別の業態に進みたいと思ったんですね。検索上位にいたホテヘル・デリヘルというのが、応募のきっかけです。そう言えば、FENIX JOBさんのインタビュー記事も読みましたよ(笑)。
で、即採用だったんです(笑)。面接で頂いた言葉、今でもよく覚えています。
「あ、ソープでもう3年も頑張ってるんだ。マジメそうだもんね」
先々への不安が退職理由というお話をしたら、「ウチはそういうことはない」と。むしろバンバン新店を出す予定だから、店長候補は幾らいても嬉しいとのことでした。
僕からしたら願ったり叶ったりですよね。他は受けずに、もうお世話になることに決めてしまったんです。
ソープとの違いの第一は“Web”。業務の習得がおもしろかった
ソープとの違いというのは、初日から感じました。あちらでの仕事は、ホールとフロントでお客様、コミュニケーションとケアでキャストさん、ほかはルームのセッティングで1日が終わる感じだったんです。
こちらではここに電話がより深く入ってくるのと、何と言ってもWebですよね。受付や更新作業が各々のお店にゆだねられているので、僕もイチから教えていただきました。
正直めちゃくちゃおもしろかったですよ。農家⇒ソープと来て、社会人10年目にしてようやくちゃんとパソコンを学べるかと(笑)。
マニュアルがあるし、先輩も小さな疑問にも答えてくれるので、業務習得に大きな苦労も感じませんでした。肉体的には単純に、デスクワークの方がラクですしね(笑)。
“教える”“稼がせる”がスタッフの仕事。「ありがとう」が嬉しい
もう1つの違いはキャストさんですね。まず年齢層が違います。それに前のお店は業界経験があって専業でという方が多かったので、出勤もお願いしやすかったんですね。
一方でウチは年齢層が若いだけではなく、業界デビューに選ばれることも多いです。働き方も学業後にアルバイトでという子もいれば、土日だけという子もいます。画一的にではなく、1人ひとりに合わせた接し方が必要なんですね。目標額もバラバラな印象で。
また仕事で言えば、例えば写メ日記1つ取っても、以前は存在を知っていただけで、“キャストさんが勝手にやってくれるもの”だったんです(笑)。ここでは違うんですね。
「写メ日記って何でやるんですか? どういう意味があるんですか? どんな写真が良いんですか?」
お恥ずかしい話なんですが、僕はキャストさんにこう聞かれて初めて「そう言えばそうだよな。どうしてやるんだろう?」と、先輩から学んだ感じなんです。
キャストさんに“教える”“稼がせる”というのが、業務としてより強くなった感じですね。だから仕事の“全体”を知る必要があります。
たいへんになった? いや、そこはむしろやりがいが増えたというのが正解ですね。自分の今していることの“意味”を知れたので、しっかり身を入れられるというか……。
前はなんとなくで働いていた部分も多かったのかなと、今になって思います。それにキャストさん1人ひとりとの関わりも、深くなった気がするんです。若い子は確かに難しいところもありますけど、こちらが相手のために一生懸命だと伝われば、きちんと応えてくれますよ。
「西原さんありがとう」
現に『Kind Group』に来てまだ1年ですが、既にたくさんのお礼を頂きました。これもやりがいの1つですね。
寮費を引いても手取り月給30万円+α。「会社選びって、大切」
最後にお伝えしたいのはやはり給与面です。今額面で月給40万円ぐらい。寮費その他で引かれても、手取りで30万円ほど残ります。ここに更に+αで大入手当や歩合給が付くんです。
正直、ソープランド時代の3年間の給与に、ここで3か月で到達できたんですよ。面接で聞かれさてはいましたけど、やはり最初は驚きました(笑)。同時に「よし、頑張ろう」となりましたよね。
農業しか知らなかった僕でも、ここまでできる。どうせなら店長に、いや、それ以上に。わずか1年でここまで思えるのは職場のおかげです。職歴に後悔はないし、自分に関わってくれた先輩には今も感謝だけですが、あらためて「会社選びって大事だな」と感じますね。
(インタビュー:松坂治良)
取材後記
プロフィール
西原克実
一般職(内勤・スタッフ)
(前職:みかん農家)