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一般職(内勤・スタッフ)】岩井圭太さんのインタビュー記事

2023年入社

岩井圭太 (41歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:営業⇒風俗スタッフ

2023.9.12

去ったはずのメンズエステ業界。活気と利益増の事実が、「もう一度」のきっかけに

この記事のポイント!

  • 毎月のように伸びている売上。他とここと、何が違うのか
  • “何のため”の理解、スタッフの“背中”、最後は“成功体験”
  • スタート月給32万円。躍進中なので、出世の機会は多い

上京は18歳。専門学校中退後、25歳で定職に就いたが……

上京したのは18歳の時ですね。音楽系の専門学校に入りました。レコーディングエンジニアになりたくて……。

とは言え、学校は10代の内に中退してしまったんです。求人がとても少ないので、卒業してもよほど実力がなければ職にありつけない。その現実を知った時、これは早く世に出た方が良いなと。

それからしばらくはフリーターをして、25歳で初めて定職に就きました。中古車販売の営業です。入社時はフラフラしていた自分を正社員として雇ってくれたことに、感謝の思いしかありませんでした。

ところが仕事はキツくて。労働時間は長いし、休みはないようなものだし、ノルマも厳しい上に、給与も低い。ブラック企業を絵に描いたような会社で(笑)、結局1年ほどで退職してしまったんです。

「学歴も正社員経験もないと、こんなものかな」

そう考えた時に、風俗業界が頭に浮かんだんですね。その後はホテヘルで2年半、吉原のソープランドで8年弱という感じです。おかげさまでやがて店長にもなれて、吉原時代は月の手取りも6、70万円ぐらいだったかな? 収入面の不安は払拭できました。

初のメンズエステ勤務。結果は休業。「もういい」とさえ思った

ただ、先が見えちゃったようなところがあったんですね。「これ以上はないな」という感じ。じゃあ自分で経営するかと言っても、ソープランドを新たに出店しようと思ったら、莫大なお金が掛かるんです。

その時に目に飛び込んできたのが、“メンズエステ”という業態でした。まだ新しい、新規参入の障壁も低いと知った時に、ここでならいずれ、独立もかなうのなと。

でも時期が悪かったんですね。勉強も兼ねて入店した千葉のお店は、コロナの影響ですぐに休業を余儀なくされて……。

さすがに心が折れました。「もういいかな」って。40歳という年齢も見えてきたし、これからは細々と暮らしていこうと考えたぐらい(笑)。現にそれから1年半は、派遣社員として事務の仕事をしていました。

「応募だけでも」で訪れたオフィス。若さと活気に驚いた

それがなぜまたメンズエステ業界に、というのは、まさにウチのグループの広告がきっかけなんです。「もういい」とは思いつつ(笑)、ときどきネットの求人媒体は見ていたんですね。

するとここだけは、コロナ禍でもずっと広告が載っている。やがてコロナが過ぎても載っているばかりか、ルームも増えている……。

どこも苦しかった時期に順調に経営を続けていて、成長もしているということですよね。そこに気づいた時、「応募だけでもしてみよう」と思ったんです。

オフィスを訪れて、驚きました。みんな20代30代で若い(笑)。オーナーさえ30代の前半でした。また電話もLINEの通知音も鳴り続けていて、活気もあったんですね。自分のチャレンジを後押ししてくれる雰囲気だったんです。

毎月のように伸びている売上。他とここと、何が違うのか

入社してまだ4か月ですが、実際毎月のように売上が伸びています。今後もルームの増設、エリアの拡大は続いていくでしょう。オーナーとしては、ここにいるみんなを店長にしたいぐらいの気持ちなんじゃないかなと(笑)。

要因はおそらく数字を意識していることですね。僕が最初に飛び込んでしまった千葉のお店もそうですが(笑)、参入障壁の低さには悪い面もあって、ふわっと営業しているメンズエステって、少なくないんです。

中にはサラリーマンの“副業”という形でやっているお店さえあります。「当たれば儲けもの」ぐらいに思っているところだってあるでしょう。商売って甘くない(笑)。それじゃ利益は上がりませんよね。

一方で、ではウチのグループが特別なことをしているのかと言ったら、僕の実感としては全然そう思いません。何と言うか、“当たり前のことを当たり前に”やっているだけなんです。

スタッフはお電話口でもLINEでも、お客様には丁寧に。施術のルームはいつもキレイに。セラピストさん達には時間厳守で笑顔、施術もしっかり身に付け、“おもてなし”を徹底してもらう……。

全部サービス業としては“普通のこと”ですよね(笑)。しかしそうできていないお店も多いので、“きっちりかっちり”の僕らが、他と差を付けることができているんです。

その意味で言えば、難しい業務はないので、未経験でも全然始められる仕事です。大事なのは「覚えよう」という姿勢だけじゃないかなと。

“何のため”の理解、スタッフの“背中”、最後は“成功体験”

同時に前職が活きる側面もあります。僕の場合で言えば、やはり吉原での店長経験ですよね。風俗のキャストさん達に揉まれたことが(笑)、今ここのセラピストさん達とのやりとりに役立っていて。

心掛けているのは、“強制はしない”ということですね。例えばSNSの更新を義務付けているところもあるようですが、彼女達は「やれ」では動いてくれません。

大切なのは“何のためなのか”を理解してもらうこと。そして、僕ら自身も頑張っているという“背中”を見せることなんです。

なかなかご指名がない、という子がいる時に「SNSに写真とかテキスト上げてます?」と聞くと、「しばらくやっていない」と答える。

「じゃちょっとアップしてみましょうよ。これ営業ツールだから」

こうアドバイスして、「わかりました」と更新してくれたら、僕もその日はできるだけその子にお客様を付けたりするんですね。そうすると、彼女の側だって「あ、スタッフさんも努力してくれてる」となるものなんです。

そして先ほども少し触れたように、この世界は“やったらやっただけ”。やらないひとが多いからこそ、セラピストさんだってちょっとSNSに真剣に取り組むだけで、入り口の集客を増やせるんです。

結果が出ればもうこっちのものですよね。“成功体験”があれば、誰でも自然に一生懸命になるじゃないですか。稼ぎたいのは彼女達も一緒。大概の子がわかってくれますよ。

スタート月給32万円。躍進中なので、出世の機会は多い

前職が役立つのは、僕に限りません。自分の場合は吉原の経験がそうでしたけど、事務、営業、接客、電話オペレーター、Webスタッフ……、何でも良いと思うんです。この事業の業務は多岐に渡るので、得意なことを、自分のアドバンテージにしてもらえれば良いのかなと。

月給は32万円からのスタートですけど、お伝えしたように、エリアは広げていく予定だし、ルームも増える。利益も上がり続けているので、ステップアップの機会は多いと思います。

僕自身も、今は独立というより、若いスタッフ達の勢いに乗って(笑)、行けるところまで行っちゃおうという感じですね。逆に言うと、自分だけ40代なのに、引け目なくみんなの部下、後輩として働ける風通しの良さもある環境です。

僕が「こう思うんですが」と聞けば、「いや、そこはウチではこういう方針です」と教えられて、勉強になることもまだまだあります。反対に「岩井さんは店長時代、こういう問題どうしてました?」なんて聞かれることもありますよ。

色んな世代がいるのも、ウチの強さなのかもしれません。事実スタッフ募集も年齢性別不問。僕もこれからも、“ベテラン力”を発揮していくつもりです(笑)。

(インタビュー:松坂治良)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

「1人僕みたいな40代がいてもいい」と岩井さん。そう語れるのは、ご自身の柔軟さと共に、職場の雰囲気も大きいのでしょう。活気も羨ましいインタビューでした。

プロフィール

岩井圭太

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:営業⇒風俗スタッフ)