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ジンセイの紆余曲折を経て、なぜ彼らは風俗業界で働く選択をしたのか。
風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

一般職(内勤・スタッフ)】若林修一さんのインタビュー記事

2017年入社

若林修一 (38歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:エンターテイメント業界

2018.6.7

「サラリーマン」だけが道なのか。選択肢を狭めなかったら、今、ここにいる

この記事のポイント!

  • “むしろサラリーマンやれるのか?” 3年前、節目の転職
  • 考え方やスタイルは様々。合うお店、合わないお店がある
  • “見返りがある“が、やりがいにつながる

ステージに立っていた自分が、サラリーマンになれるのか

音楽関係の仕事をしていたんです。長いですよ(笑)。10年、ステージに立って夢を追いかけていました。

節目というわけじゃないですけど、35歳という歳にもなっていて、やっぱり今後の人生のことを考えますよね。でも考えた時に、エンターテイメントの世界にどっぷり漬かっていた自分が“普通に”サラリーマンやれるのかなという思いが、まずあったんです。

もちろん仕事ですからね。僕はエンターテイメントの業界にいて、音楽の世界で表に立つという仕事を一生懸命やりました。普通のサラリーマンをやったとしても、一生懸命やる自信はあったんです。手を抜いて生きるっていうことは、してこなかったですから。

ただ問題は、“楽しいのかな”って。楽しくないと続けられないと思ったんですよね。やりがい、見出せるかなって。

まず“時間”に慣れる

そんな時に、知り合いから声を掛けていただいて、この業界に足を踏み入れたんです。だから不安や後ろ暗い気持ちよりは「これならおもしろそうだな」「楽しそうだな」っていう気持ちの方が強かったですね。

色んな世界の、色んな人間に出会えそうだと思ったし、僕こそ良い例かもしれないですけど、紆余曲折あって人生経験があって、この世界に入ってくる方が多いでしょう。そういう方々と話すのも、刺激的だろうと感じました。

1年ぐらいはその知り合いのデリヘル店で、それこそ“修行”ですよね(笑)。同じです。皆さんがたどる道と。お掃除からはじまってサイトの更新、キャストさんのシフト確認、電話応対、メール対応、配車(ドライバーの手配)、キャストさんの送り、ぜんぶ経験しました。

最初はやっぱり戸惑いましたよ。エンターテイメントの世界にいた時と違って、オープン~ラストっていう時間が決まっていますから。まずそこに慣れるのがたいへんだったかもしれないですね。

でも慣れていくんですね。理由は“仕事だから”に尽きるんじゃないかな。与えられたことを精いっぱいやっていくうちに慣れていくし、そうした中で自分のアイデアも出せるようになってくる。そういうものだと思います。

お店によって、考え方もスタイルもさまざま

今の会社に入って、そろそろ10か月ですかね。以前の勤め先で体制が変わったのと、ちょうど引っ越しが重なったこともあって、転職を決めました。これまでとちょっと勝手が違ったんで、最初は失敗もありました(笑)。

これまでのデリヘルでは電話応対が中心だったんですけど、ウチはメールでの予約が多いんですよ。Webの割引サービスが好評なのと、日常から電話よりもLINEやメールを頻繁に利用されるお客様が、多いんでしょうね。

入ったころに、予約メールの返信相手を間違えてしまったことがあって、その時は焦りました(笑)。

でも、すごく怒られるかなと思ったんですけど、そうでもなかったんですよ。申し訳ないという姿勢が伝わったのもあると思うんですけど、丁寧に叱られるというんでしょうか(笑)。「前とはお客様の感じも違うなあ」と感じました。

お客様への感謝もありましたし、その時にやっぱり、お店のコンセプトによって客層は変わるんだと実感しましたね。「ここは自分には合ってるんだな」って、思えたんです。

“正直に”言える環境はありがたい

ウチはそもそものコンセプトが「高級店」なんですよね。お客様はお医者様とか弁護士さんとか、経営者の方とかが多くて、料金も少し高めに設定してあるんです。

だからすごく丁寧な接客が求められるんですけど、それが僕には合うんです。ひっきりなしに電話取って、次々にキャストさんを回してっていう感じだと、もう何が仕事なんだかわからなくなっちゃうでしょう。

その点ここでは一人ひとりのお客様の要望をじっくり聞けるし、女性キャストさんとも、急かしたりしないでゆっくり話し合うことができる。気持ちよく仕事ができているって、感じられるんです。

僕ここでは、正直になりましたよ(笑)。お客様から「こんな女性が希望なんだけど」と聞かれたときに、わりと言っちゃうんです。「今日のキャストさんを見た感じだと、ご要望の方はいないです。すみません」て。

そしてここが働くうえで大きいんですけど、こういう答えを、お客様も喜んでくださるんですね。“無理やりにでも利益”っていうんじゃなくて、お客様のことを考えてのことだというのが、伝わるんだと思うんです。

楽しんでくださらないと、次はないですから。キャストさんにとっても不幸だし。長い目での利益ということを考えても、一人ひとりに誠実に、正直にというのは、すごく大切なことだと思います。

“見返り”のある業界だから

この業界ももちろんラクなことばかりではないですけど、「がんばれば返ってくる」っていうのは、いちばんやりがいになるところですよね。結果として、収入として評価してもらえるわけですから。

今はもっともっと上に上がりたいし、ここに来た人には「一緒にがんばろうよ」って言いたいです。「稼ごうよ。教えますよ」って。

それはスタッフだけじゃなくて、女性キャストさんも同じです。やっぱりしっかり収入として返してあげて、気持ちよく卒業させてあげたいですよね。こういう気持ちがぜんぶお客様にも伝わるし、結果利益になる。そういう場所だと思っています。

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

忙しい合間にも、一つひとつ言葉を選びながら、誠実にインタビューに応じてくだった若林さん。「高級店が自分に合う」というお話にも、なるほどと感じました。お休みの日には居酒屋でリラックスされていることが多いそうで、将来も自分の居酒屋が持ちたいとのこと。夢がかなったあかつきには、ぜひお店にうかがいたいです。

プロフィール

若林修一

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:エンターテイメント業界)

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