風俗男性求人はFENIX JOB

エンジニア⇒喫茶店。コロナ禍でもなお“接客業”を望んだ時……

親に「資格を取っても荷物にはならない」と言われていたのもあって、工業高校に進みました。入ってみたらクラスに女子は2人だけ（笑）。びっくりしたのを覚えています。

卒業後はサービスエンジニアになって、3年間機械のメンテナンスと販売の日々。お取引先と触れ合ううちに「接客の方が向いてる？」と気づき、やがて喫茶店に転職しました。

個人経営の小さなお店です。ゆったり時間が流れ、穏やかに楽しく働けていたんですが……。

コロナ禍で休業しちゃったんですね。辞めるしかなくなって次を探しても、当時飲食は求人がありません。困った先で頭に浮かんだのが、この業界でした。

18歳で社会に飛び出し、エンジニア⇒ウェイトレスと歩む中で、接客業への愛着はますます強くなっていたんですね。キャストさんの仕事ってよく“究極の接客業”って言われるじゃないですか。若い間しかできないし、チャレンジしてみようかなと。

そう（笑）、まさにそれが『BBW』との出会い。私はこのスタイルなので、スレンダーな子がいるお店では埋もれてしまうでしょう。“ぽっちゃりブランド”を探し、辿り着いた結果でした。

最初は人気がなく、ツラかった。後輩の子に同じ思いはさせない

実は他も受けたんですが、スタッフさんが女の子を怒鳴りつける姿を見て、「ヤバいとこだな」と思っちゃって。なんというか、女の子を“モノ扱い”している感じだったんですよね。

一方で、『BBW』は当たり前に紳士に対応してくれました。「で、いつから？」なんて急かされることもないし、印象的だったのは「どうすればご指名が付くか、一緒に考えましょう」と言ってくれて。

おかげで3年半かな？　ゼロから始めて、ときにはランキング1位に入るほどのキャストになれたんです。持ち味は“友だち接客”。お客様の笑顔がやりがいでした。

やがてなぜスタッフに、というのは、まずお店への恩返しですよね。「卒業後は内勤に」と丸山店長にしつこいぐらいお誘いを受けたので（笑）、頑張ってみようかなと。

それに私、最初は全然人気なかったんですよ。待機が続いて、「これじゃコンビニでバイトした方が稼げる」と悩むぐらい。

「私必要とされてない？」みたいに落ち込むのって、ほんとにツラいです。後輩の子達に同じ思いは“ゼッタイに”させたくない。私が友だち接客でブランディングできたように、みんなのアピールポイントを見つけられたらなって……。

経験からの助言は、説得力を持つ。努力の“方向”を示すのが役割

実際“元キャスト”だから分かることっていっぱいあります。

例えばお客様アンケートの何気ない一文から、「あ、この子はここができてないんだ」と見抜ける。また言葉遣い、表情、愛嬌、サービス……。自分が乗り越えたからこそできるアドバイスもあって。

「私はこうしてたよ」みたいな経験を元にした言葉だと、説得力もあるじゃないですか。

同時に笑顔にしろ『写メ日記』にしろ、集客って“やったらやっただけ”みたいなところがあるので、女の子の努力は結果に繋がりやすい。「何をすれば」っていう“方向”を示してあげるのが私の役割かなと。

向き不向きがあり、メンタルも違う。個々に合わせて寄り添う

そこで大事なのは、“1人ひとりの向き不向き。できることできないこと”を見定めることですね。

私みたいに友だち接客がハマる子もいれば、恋人接客の方が輝ける子もいます。メンタルの強さだってバラバラだし、稼ぎたい金額や昼職とのバランスだってそれぞれですよね。

そこを理解したうえで、“どうすれば自分が勝てるか”を一緒に考え、寄り添う。個々に合わせて言葉を噛み砕いて、どう伝えれば響くか……。試行錯誤の毎日だし、正直まだまだですが、キャスト時代以上の充実を感じています。

シフト相談可。正社員には社会保険。「長く働きたい」方にも◎

もちろん店長のように、場をぐいぐい引っぱって、売上のことも考えてくれる存在も必要だと思います。“役割分担”ですよね。その意味では『BBW』みたいに、男性女性、両方がいる職場が理想的なのかもしれません。

ここは働く環境も良いですよ。シフトの相談に乗ってくれて、私で言えば朝10:00前に出勤して、17:00に帰れちゃう日もあります。

雇用形態も私は業務委託ですが、正社員も可能。その場合には社会保険も付くので、“腰を据えて”という方にもいいのかなと……。

スタッフのことも支えたい。「自分が店長に」という方、ぜひ

いつか店長？（笑） うーん。そういう気持ちはあんまりないんですよね。

やりたくないわけではないし、上に引き上げてもらえればそれは光栄です。でもそれよりも、ここで出会った女の子達がたくさん稼いで、幸せになって卒業していく姿を見届けること。それが私の、何よりの喜びなんです。

なのでむしろ「自分こそ店長に」という方が入社してくれたら嬉しいですね。“成果には収入と立場で応える”という社風なので、頑張り屋さんはそれこそステップアップも早いと思います。

女の子に対してと同じように、そんな意欲あるスタッフさんを支える方が、私には向いているのかなって……。安心してください。全力でお仕えしますから（笑）。

（インタビュー：松坂治良）

取材後記

執筆者

藤野 りさ

「ぽっちゃりしている女性が、もっともっと尊重されて、自信を持って稼げるようなお店にしたい」と天海さん。ご自身が指名の少ない時も経験しているからこそ、「なんとかしてあげたい」という思いが強いのでしょう。
またお店選びの経緯を見ても、自分を理解し、実はとても“戦略的”なのが伝わります。こんな先輩がいたら、新人スタッフさんも心強いですよね。業界未経験の方の、第一選択になる職場かもしれません。