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一般職(内勤・スタッフ)】佐藤ミズキさんのインタビュー記事

2021年入社

佐藤ミズキ (29歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:風俗キャスト

2022.3.9

「業界に残って良かった」。スタッフとして1年。新天地大阪で、私が学んだこと

この記事のポイント!

  • “何かのため誰かのため”。キャストさん達の“覚悟”に打たれた
  • 女性スタッフかつ唯一のキャスト経験者。だからこそできること
  • 先輩スタッフの気配りと、そこからの学び。職場環境にも恵まれ

長いキャスト生活を経て。「やっぱり私は、この仕事が大好き」

こんにちは。今日は東京からいらしたとか? 何だか懐かしい気持ちになりますね(笑)。私も関東から来たんです。

もともと長くこの世界でキャストをしていました。主に店舗型のヘルスですね。一般のアルバイトや派遣社員をしつつ、兼業で。

やがて20代も終わりが見えた頃に、「そろそろ正社員として社会に出たい」と思うようになって。そして手に職もない自分が「何ができて、何がしたいのか」と考えた時に、真っ先に浮かんだ仕事が、業界に残りスタッフをすることでした。

と言うのも、私は実はお店でずっと指名ランキングの上位にいて、ストイックに仕事に向き合ってきた自覚はあったんですね。その過程で得た“努力の仕方”を伝えられないかと思ったし、苦しさや、同時にその苦しさの“乗り越え方”も、よくわかっているつもりでした。

何より私は、この仕事がとても好きなんですね。異性をもてなし、お楽しみいただく中で色んなことを考え、自分が成長していけたような感覚もありました。キャスト経験はかけがえのないもので、だからこそ残りたい思いも強かったんです。

ちょうど離婚した時期だったこともあり、心機一転関東から大阪に引っ越しました。お店探しを始めて……。

行動力がある?(笑) 子供もいないので、自分の人生だけを考えられたんです。

「自分のやりたいことをやろう」

決断に覚悟を持つためにも、何にも誰にも頼れない環境に身を置きたい。そんな心境でした。

“何かのため誰かのため”。キャストさん達の“覚悟”に打たれた

ただ実際にスタッフとして働いてみると、この1年「私はまだ未熟だな」と感じることも多々あって。

まず店舗型とデリヘルではサービスも求められることも少なからず異なるし、関東と関西では客層も違う。そして一番は何と言うか……昔の私に比べて、キャストさん達に“覚悟”があるように感じました。これはウチに在籍の皆さんが、私より年上だからかもしれません。

過去私が在籍したお店には、仕事に対して不真面目だったり、いい加減だったりする子も少なくなくて。さっきストイックと言いましたけど、私はその子達を見て、真剣な自分を「エラい」とさえ感じていたんです。

もちろん「若いからみんなテキトーだった」と言うつもりはありません。でもこのお店には、贅沢したくてとかではなく必死という方もいるし、それこそお子さんを持つ方もいる。“何かのため誰かのため”という方がほとんどなんですね。

私がかつてランカーでいられたのは、たまたま若かったこと、そしてゆるい環境にいたからという面も、多分にあったのかなって。今ここでキャストさん達の眼差しや、些細なアドバイスにさえしっかり耳を傾けてくださる様子に触れて、私は恥ずかしいという気にさえなりました。

女性スタッフかつ唯一のキャスト経験者。だからこそできること

なので「役に立ちたい」という思いもより強くなって。まず「自分にしかできないことを」と、全く未経験で入店された新人さんに、実技講習をさせていただいているんです。これこそ“女性でかつ元キャスト”の私ならではの仕事だと思えたんですね。

プレイについてくわしく解説して、実際に自分が見本も示して。後は流れですよね。ご経験のない方は、挨拶の仕方さえ「どうすれば? どのタイミングで?」と気にされるものです。こちらが「そこは自然で良いのにな」と思っても、ご本人は心配が先に来ちゃうんですね。

「私も以前キャストでした。長かったんですよ」

いきなり見知らぬ男性と接するお仕事なわけで、最初は誰だって不安。それはさっき言ったような“覚悟”を持った、私より年上のお姉さん達だって一緒です。私の長い“経験”を語り、少しの時間でも寄り添うことで、その不安をわずかでも取り除けたらありがたいなと……。

現にそんな未経験のキャストさんが、後にランカーとして大活躍しているのを見ると、昔の自分の時以上に嬉しくて(笑)。「本当に良かった」って、やりがいに繋がっています。

先輩スタッフの気配りと、そこからの学び。職場環境にも恵まれ

私がやりがいを持てているのは、先輩スタッフの力も大きいと思います。ミスをすれば「大丈夫。切り替えよう。落ち込んでも仕方がない」とフォローしてくれますし、さすがと言うか、絶妙のタイミングで声を掛けてくださるんですね。

「キリのいいところでちゃんと休憩してね」
「頑張ってるね。いつもありがとう。ちょっとお茶付き合えない?」

特に代表には、私が“仕事人間”で、ついついつめて働き過ぎちゃうのを見抜かれている感じですね(笑)。何かとお気遣いいただいて、張り詰めた気持ちもやわらげていただいて。このこと自体が「なるほど」と、キャストさんに向き合う際の勉強にもなっているんです。

その意味で「キャストだけで業界を辞めなくて良かった」というのは、強く感じます。“裏方”の動きに触れることで、より深くこの世界を知れて……。

こうしてお話の機会を頂いてみると、あらためて私は、この1年とても充実した、幸せな生活を送れていたんだなと感じます。良いお店に恵まれたのもありますが、卒業後の“セカンドキャリア”として、やはりスタッフという仕事を選んで正解だったなと。もっともっと、皆さんの力になりたいですね。

(インタビュー:新海亨)

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

電話受付をしたりという通常業務のほか、今ではバナーの作成まで行っているという佐藤さん。きっと根っからの“頑張り屋さん”で、だからこそ「まだまだ」と感じるのでしょう。『FENIX JOB』からのご応募だったそうで、嬉しい限り。今後のご活躍も、大いに期待しております。

プロフィール

佐藤ミズキ

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:風俗キャスト)