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ジンセイの紆余曲折を経て、なぜ彼らは風俗業界で働く選択をしたのか。
風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

一般職(内勤・スタッフ)】黒崎 龍さんのインタビュー記事

2017年入社

黒崎 龍 (20歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:調理系専門学生

2017.7.5

もう一度夢に向き合おう! 風俗に転職したから前向きになれた

この記事のポイント!

  • 夢を諦めた。次に興味をもったのが“風俗”だった
  • 「お客様に喜んでもらう」のは風俗も飲食も同じ
  • 風俗に転職したからもう一度夢を追いかけたいと思った

料理人の夢に挫折して興味を持ったのが風俗だった


僕は高校を卒業した後、料理の基礎と経営を学びに調理師専門学校に通っていました。小さい頃から思っていた料理人になり、自分の店を持つという夢のためです。

その学費を稼ぐために、学校に通いながら新聞奨学生として2年間働いていました。想像を絶する厳しさでしたが、これも夢のためと思い必死に頑張りましたよ(汗)。

毎朝2時起きで新聞配達、その後少し寝て14時から再び配達。その後、18時から5時間以上学校に通って、また2時起き……。今考えてもなかなかハードですよね(笑)。

無事に専門学校は卒業したのですが、次のステップで僕は大きな挫折を味わいました。

飲食店でのアルバイトを始めてから、学校での調理とはまったく違う、プロの現場に打ちのめされてしまったんです。

同じミスを何度も繰り返してしまったんですよね。学校ではできることでも、実際の現場ではスピードが全然違いますから。

自分の実力や不甲斐なさを痛感し、お店に迷惑がかかるという罪悪感に苛まれて半年で退職してしまったんです。

子どもの時からの夢を失ってしまった僕には、次にどんな仕事をしていいのか全くわからなくなって……。ただ、もう飲食系だけは嫌という状態でしたね。

その時、料理の次に好きなことって何かを考えたんです。それが、エロ(笑)。前々から風俗には客として少しばかりお世話になっていたので、とりあえず風俗サイトでいろいろお店を検索をしたんです。

その中で見つけた自宅近くの店舗型風俗店で一度遊ばせてもらって、その時の女性の接客やスタッフの対応が良かったので、改めてそのお店の求人ページを確認しました。

待遇の良さと自分の実力次第で高収入を貰えるってところに惹かれたんです。それが、今勤めているうちの会社です。

「お客様に喜んでもらう」のは風俗も飲食も同じ

今はまだ入社して間もないので、接客・電話対応・清掃が主な仕事になっています。仕事環境としてはとてもいいですね! 同じ年の人や同年代も数人いて、不甲斐ない自分に丁寧に何度も仕事を教えてくださる店長や先輩もいます。

ただ、やっぱり「もう辞めようかな」って思うことは何度もありましたよ。接客にはそれなりに自信があったんですが、お客さんを相手にすると緊張してしまって、何度も同じことで叱られて……。

一番失敗が多かったのは言葉遣いですね。電話対応の時、慌てるとどうしてもタメ口が出ちゃうんですよ。

でも、正直このまま辞めるのは悔しいし、ここを辞めたら僕には何ができるんだろうと思うんです。

もう少し頑張ってみようという気持ちで続けていたら、少しずつですけど先輩や上司の方から褒めていただける機会も増えてきています。

今はそれがやりがいになってますね。言われた事を意識し続けること、諦めないこと。これは大事だなと改めて感じています。

でも何より、実際に風俗で働き始めてみて強く思ったのが、風俗の仕事も飲食の仕事も「お客様に喜んでもらうため」という意味では同じだということ。

風俗のスタッフの仕事は、お客様とキャストさんが気持ち良く、楽しい時間を過ごせるようにお手伝いする仕事なんですよね。

飲食業界でお客様に満足頂けるように、綺麗な店内や雰囲気、美味しい料理を提供するのとなんら変わりないと思っています。違いを挙げるなら、提供するのが女性の接客か料理かの違いだけですから。

充実した自分ができたからもう一度夢を追いたい

今の生活は、以前に比べると健康的になったと思います。睡眠時間も増えましたし、食事は三食しっかり食べられていますし、体がなまらないようにジムにも通っています。

あと、仕事で料理をしなくなった分、以前より自炊をするようになりました。作っているのはもっぱら麻婆豆腐とか肉じゃがのような家庭料理なんですが(笑)

それと同時に、会社に入る前は諦めようと思っていた料理人になる夢をもう一度追いかける気持ちになったんです。

店長から、僕と同じように料理人の夢を持ってこの業界に入り、お金を貯めて実際にお店を構えたという先輩の話を聞いたんです。そういう話を聞くとやっぱりこのまま終わりたくないな、と思ってしまいますよね。

この業界で働きながら、店舗運営の経験を積んだり、貯金もできたら、1~2年くらいイタリアまで料理の修行に行こうと思ってるんです。

帰ってきたら、自分の地元でお店を出して、結婚して子どもも育てて、代々子孫にお店を継いでいってもらうようにするのが今の夢ですね(笑)

この夢を全て叶えるのは無理かもしれませんけど、でも、夢は叶えてこそだと思います!応援してくれている店長や上司に報いるためにも、今はスタッフとしての仕事をしっかり覚えて、どんどん活躍できるように成長したいです!

取材後記

もちづき 千代子

執筆者

もちづき 千代子

未来を感じさせるキラキラした瞳が印象的な好青年! 自分の将来のため、「まずは今自分のできることを」という姿勢も共感できます。夢をもう一度追いかけたいと思えるほど、この業界で得たものは大きかったということですよね。上司たちも思わず応援したくなる彼の夢、ぜひとも叶えて欲しいです!

プロフィール

黒崎 龍

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:調理系専門学生)

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