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念願の美容師に。でも、待っていたのは厳しい現実

僕はもともとは美容師だったんです。専門学校を出て、「いつか自分のお店を持てたら」みたいな夢も、当たり前に思い描いていたんですが……。

まず給与がすごく低い上に、僕は肌が弱いみたいで、手荒れがヒドくなっちゃったんですね。その上環境も良くなくて、気に入らないことがあると、先輩が平気で腹パンしてくるようなお店だったんです。

それでもすぐ挫けるのはイヤで、4年は頑張りました。でも最後はモチベーションが続かなくて。

「何だよそれ。給料だってずっと良いし、そんな暴力振るうようなヤツいないよ」

友人が先にこの業界にいて、ずいぶん心配もしてくれたんですね。「とにかくウチに来い」と誘われて、店舗型ヘルスで働き始めたんです。その時は正直、繋ぎぐらいのつもりでした。

“この世界に賭けよう”で、なぜ『スターグループ』を選んだのか

実際そこは2年ぐらいで辞めて、その後はソフトバンクで事務職をしていました。でも安定は得らたれんですが、やはり給与に不満は出てきてしまって。幸い月に12、3日休みがあったので、今度はデリヘルでアルバイトを始めたんです。

「あれ？　もう専業でも良いんじゃないか？」

何しろ休みの日全部にバイトを入れてましたから（笑）。そこまでするくらいなら、いっそもうこちらに賭けて、高収入を目指そうかなと。

『スターグループ』への入社を決めたのも、まさにそこでした。広告や面接で昇給や昇格の仕組みをくわしく知って、「ここなら」と思えたんです。

一事が万事。店長が年下や新人に“敬語”なのにも、理由がある

入って最初に驚いたのは、マナーというか言葉遣いですね。

「西村君、こちらお願いします」
「西村さんどうですか。お店にはもう慣れました？」

先輩も店長も、歳下にも新人にもずっと“敬語”なんですね。腹にパンチ喰らっていた身からしたら、何て紳士的な環境なんだろうと（笑）。

何でかな？というのはきっと、一緒に働く仲間に対する“敬意”なんだと思います。共に事業を進めるという点では、上も下もないというか……。

あとは僕らって、キャストさんに“見られている”わけですよね。「おはようございます」とキャストさんがオフィスにいらして、スタッフのやりとりが聞こえる。そこで乱暴な言葉が飛び交っていたら、「イヤな店だな。環境悪いな」ってなっちゃうじゃないですか。

そして何よりお客様なんですよね。僕は今入社して5か月半になるんですが、電話応対をしていても、以前よりずっと丁寧な受け答えができる自分に気づいて。これって慣れや業務を覚えたのもありますけど、普段から言葉を意識していたのも大きいと思うんです。

人間て器用なようで、いざとなると“地”が出ちゃったりもするじゃないですか。だからこそ日常から誰に対しても敬意を持つことが、接客にも活きるのかなと。

大きな組織という“強み”。でもそれを活せるかは、スタッフ次第

エラそうなこと言ってますけど（笑）、自分はまだまだなんです。一度ヒドい失敗もしちゃって。

お客様の予約をキャストさんに伝え忘れてしまったんです。2週間先だったので見落としてしまって。しかもそれを、後から当のキャストさんに指摘されちゃったんです。

「伝えてくれないと、意味がないよ」

要は2週間先の予約が入れられるのって、大きな組織の強みですよね。家庭があったり本職があったりしても、先のスケジュールが読めるから『スターグループ』を選んで下さっているキャストさんもいると思うんです。昔いたお店では、せいぜい1週間先の予約が限度でしたし。

でもその強みも、スタッフが伝え忘れたのでは活きない。「やっちゃったな」と反省しました。

しかもまたこのキャストさんが怒らないんですよ。ニコニコ笑っているんです。新人だから勘弁してくれたんですかね？　返って恐縮しちゃって。

キャストさんありきの仕事ですからね。この辺りきちんとできないようだと、上には行けないと思っています。

環境が良い上で、成果に応えがある。年収1,000万円は、叶う夢

その意味で言えば、店長クラスの方々はキャストさんへの気遣いが細やかですよ。服装や髪型の些細な変化にも気づきますし、表情にも敏感です。学ばなきゃいけないことは多いですね。

で、やっぱり「学ぼう」という気持ちにもさせてくれる環境なんですね。さっきも言いましたけど、上司は分け隔てなく敬語で接してくれる。キャストさんだって予約が飛びそうになっているのに怒らない。その上で成果を出せば昇給がある。新店もつくり続けるからポストだってある……。

年収1,000万円なんて、美容師時代は夢のまた夢でした。でもここにはその夢を現実にしている先輩が、たくさんいるんです。

「自分だって」と言うか、ここでそれを叶えられないようでは、僕はカッコ悪すぎです（笑）。

（インタビュー：安部明）

取材後記

執筆者

松坂 治良

やりたい職業でも収入が伴わなかったり、給与に満足はできても、環境に難があったり……。なかなか思い通りには行かないものですよね。30代となり、西村さんはやっと理想の職場に出会えたのでしょう。年収1,000万円の夢、ぜひ叶えてください。