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人と話すのが苦手でも“No.1ホスト”に。努力はウソをつかない

高校卒業後は製造業に就きました。自社に専門学校的な場を設けている企業で、学びながら給与も頂ける環境だったんですね。手に職も付くし、両親から「凪良はここに行きなさい」と（笑）。

事実4年の間に溶接関係の資格をいくつか取れました。仕事的にも頑張り甲斐はあったんですが……。

ただやっぱり最後には、親の決めたルートを辿ることに抵抗が生まれちゃったんですね。まだ22歳、「自分の好きなことをやろう」と上京しました。バーテンになるつもりで、働ける店を探したんです。

ところが時期が悪かった（笑）。コロナ真っ盛りで、どこのバーも求人どころではありません。「じゃあせめて同じ水商売を」ということで、歌舞伎町でホストを始めました。

実は人と話すのが得意ではなくて、最初はほんとにツラかったです。でもすぐに辞めちゃうのはシャクじゃないですか。なので「とにかくランキングに入る！」と目標を決めたんです。

その後2年かな？　自分なりにコミュニケーション能力を磨いて、店のNo.1になることができました。「やるかやならないか。努力はウソをつかない」という思いは、この時からあります。

オープン後右肩上がりに成長。差別化できた要因は“コンセプト”

やがてなぜこの業界に、というのは、ホスト時代の知人が『淫乱痴女エステ』を立ち上げていて、声をかけてくれたのがきっかけなんです。

それこそ今言ったコミュニケーションを教えてくれた先輩だったので、「この人の下でなら」という信頼がありました。ホストとしてはやりきった感があったし、思いきって転職に踏み切ったんです。

僕の入社は確か、オープンから8か月目でしたか。スタートアップの活気があったし、利益も右肩上がりに伸びていくので、驚いたのを覚えています。

要因は“コンセプト”に尽きますね。まずM気質の男性にターゲットを定めて、“攻め”のエステを掲げたことが、競合他店との差別化になりました。同時にウチには“ヘルス”のコースも用意されていて、サービスとして幅広いニーズに応えることもできたんです。

更に「エステだけ」「ヘルスだけ」「稼ぎたいから両方OK」という3パターンの働き方が用意されているので、女の子からもたくさんの応募を受けられました。キャスト在籍数の確保という“難題”を、早いうちからクリアできたんです。

できる業務が増える度に、給与もアップ。店舗の売上で歩合給も

やりがいもすごくありますよ。昨年6月に入社して、8月には主任。当然収入も増えました。

上がしっかり働きぶりを見てくれるのが良いですね。“電話を取れるようになった” “女の子の面接も任されるようになった”という感じで、できる業務が増える度に、ベースの給与が上がっていきます。しかも月々の売上に応じて、ここにプラスで歩合給まで付くんです。

先ほど言ったコンセプトに加えて、こんな風に働くスタッフの“やる気”を掻き立ててくれることが、お店の成長に繋がっているのかなと。やはり「もっと」という気持ちになるし、数字として日々の売上を気にするようにもなりました。

在職して1年。僕自身の今の月収は、平均で50万円ぐらいです。もちろんこれは“手取り”ですよ（笑）。成果を出せば報われるという感覚があるのは、何より嬉しいことです。

一般企業と変わらない労働環境。やる気次第でスピード出世も可

業界にブラックなイメージを持たれている方も多いと思うんですが、ウチは10時間で帰れるし、入社後半年経てば有給休暇も付くし、年2回ボーナスも出ます。その意味で、一般企業と変わらないですよね。

せっかく好評を頂いているので、今後は他のエリアにも新規に出店していく予定です。つまり“ポストの空き”もしっかりあるんですね。実力とやる気次第で、スピード出世も全然かないますよ。

僕もここで昇格というより、先輩のように新たな場所で店を立ち上げたいですね。冒頭で触れたように、努力はウソをつきません。だからこそ、自分の力を試してみたいんです。

幸い下のスタッフも育ってくれているので、いずれ池袋は彼らに任せられるかなと。ここに記事を読んでいるあなたが加わってくれたら（笑）、こんなに心強いことはありません。

冗談抜きに、「一生懸命やっているのに評価されない」とか「成果が給与に結びつかない」という現状に、不満を抱いている方も少なくないと思うんですね。

お伝えしてきたように、当社はそんな環境とは真逆です。ぜひ一度面接にいらして、ご自身の“人生設計”も含めて、お話の機会を頂けたらなと。きっと「ここなら長く働ける。上を目指せる」と感じていただけるはずなんです。

（インタビュー：松坂治良）

取材後記

執筆者

藤野 りさ

オープン当初は休みもなく……という組織も多い中で、立ち上げからホワイトな運営が目指されているのは驚きでした。こうした環境でなら、未経験でも思い切って飛び込んでみようと思えますよね。性別も不問とのこと。私の“転職先候補”にも上がってきそうです（笑）。