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一般職(内勤・スタッフ)】田中正雅さんのインタビュー記事

2017年入社

田中正雅 (24歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:IT企業

2019.5.31

自分の店を持つために、今何が必要か。出した答えは、大学卒業ではなかった

この記事のポイント!

  • ナイトワークは、大きなお金が動く。でも、印象は悪くて……
  • 「何それ? くわしく聞かせてよ」。意見を取り入れてくれた
  • 遅刻が悪いのは、女の子だってわかっている。だからこそ

「自分の店を持ちたい」。大学の講義では、夢はかなえられない

経営学を勉強したくて立命館に入ったんですが、実は僕、3年時に中退してるんです。なので、21歳の時にはもう、社会人をしていました。

もともと自分のお店を持つのが夢で、だからこそ経営を学びたかったんです。ところが大学に入ってみると、講義内容が全然そこに直結しないんですね。

「これじゃあ意味がないな」と思って。実際に社会に出て勉強した方が早いだろうと、ベンチャーのIT企業に入社して、ノウハウの吸収に努めました。

仕事自体はすごくやりがいがあったんですよ。でも、ちょっと給料が低すぎて。手取りで20万円行くかどうかということころ。そこで並行してアルバイトをするようになったのが、ナイトワークとの出会いなんです。

やがて本職の会社の業績自体は、順調に伸びるようになったんですけど……。納得できないことがあったり、お給料の問題もあったりで、結局1年で退職しました。ぜんぶ一旦リセットしたいという思いもあったんで、ナイトワークの方も辞めてしまったんです。

ナイトワークは、大きなお金が動く。でも、印象は悪くて……

「これからどうしよう」

そう思った時に、この業界で別の会社に就職しようと思いました。いずれ自分の会社を持つにしても、資本金がいる。ナイトワークってすごく大きなお金が動きますから、稼ぎたいならやっぱりここかなと。

ただ、労働環境という点では、あまり良いイメージはなくて。以前アルバイトをしていたデリヘル店は、わりと規模の大きいところだったんですけど、体育会系で、ムダな働き方も多かったんですね。

それなら、と効率的な作業の仕方を提案しても、絶対に聞いてもらえないんですよ。そんな感じだと上には行けないだろうし、会社自体の成長もないだろうし……。

稼げても、ずっといる業界ではないなというのが、正直な僕のイメージでした。

ところが『SPLASH』に勤めるようになって、その印象がガラッと変わったんです。

「何それ? くわしく聞かせてよ」。意見を取り入れてくれた

ここは“セクキャバ(セクシーキャバクラ、ツーショットキャバクラ)”という業態です。ちょうどオープンの時だったんで、飲み屋系も興味があったし、やってみようかなと。

実際働いてみたら、すごく風通しが良かったんですよ。入ったばかりの頃から、すぐに意見も聞いていただけて。

「田中君、どうした? 何か言いたそうだけど」
「これこうしたら、もっと効率良いと思うんですけど……」
「え? 何それ。くわしく聞かせてよ」

それで「いいね!」となったら、すぐに協力して試行錯誤してという感じなんです。みんなでお店づくりをしていると言えば良いですかね。

「オレがやりたかったのって、こういうのだよな」

それにスタッフだけではなくて、女の子もフレンドリーなんですよ。居心地が良いんですね。だからこそもう2年も続いている。出勤するのが全然苦じゃないんです。

遅刻が悪いのは、女の子だってわかっている。だからこそ

とは言え、初めの頃は失敗もありましたよ。特に女の子との関係づくりでは、悩んだ時期もありました。

遠回しに言ったり優しく言ったりっていうのが僕、できなかったんですね。

例えば遅刻1つ取っても、女の子は悪いことだって充分わかってるんですよ。だから強く言うことはないし、問い詰めることもない。

でも僕が責めちゃうもんだから、向こうも「そんな言い方しなくたって」と、意地になって返したりしちゃう。正論言うだけじゃ、ダメなんですよね。

理由はちゃんと聞いて、一旦相手を尊重して受け入れてっていうのを、心掛けるようにしました。根は良い子たちなんでね、そうしているうちに、わかってくれるもんですよ。

上司に1人、女の子から“パパ”って呼ばれている方がいるんです。女の子とフレンドリーな関係を築いて、かつきちんと接客も教えてっていうのが、本当に上手な方なんです。

僕のお手本なんですよ。日々、勉強させていただいてます。

いつか、ナイトワークのみんなの、癒しになるお店を

自分の持ちたいお店ですか? 飲食店です。食べるの大好きなんで。

で、せっかくこんな風にナイトワークを経験させていただいたから、そういう人たちが通いやすいようなお店をつくりたいなと思って。

朝も早くから営業していたり、電車の始発時間から新鮮な料理を出せて、みんなが元気になってくれたり……。夜にがんばって働いた疲れを、癒せるようなお店ができたら、最高ですよね。

まだ具体的な時期も案もないんですけど、取りあえずその夢に向けて、ここでしっかり接客や経営を学びたいですね。

資本金なんてまだまだですよ(笑)。あ、でも休日は料理の研究をしていますよ。得意料理は炒飯とステーキです!(笑)

(インタビュー:さいとう)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

自分の夢へと真っすぐに進んでいく田中さん。難関大学に入りながら、不必要と思えば中退したり、開業資金を貯めるためにこの業界を選ぶなど、常に“今何が大事か”を見極めて行く姿には、感服します。ぜひいつか、ナイトワークの方たちが集うお店、できたら良いですよね。その際には、またぜひお話をうかがいたいです。

プロフィール

田中正雅

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:IT企業)