【一般職(内勤・スタッフ)】小池明希さんのインタビュー記事
2019年入社
小池明希 (36歳)
一般職(内勤・スタッフ)
前職:インストラクター(水泳)
2022.2.14
“場の空気”を読み、フロアを回すのがおもしろい。そしてこの会社は“将来”を描ける
この記事のポイント!
- “付け回し”こそセクキャバの醍醐味。“4回転”をどう仕切るか
- 失敗をコワがるのは✕。“リスクを最小限に抑えたベストな選択”
- パワハラ“ゼロ”、頑張れば昇給。“夢”を見られる環境に感謝
この仕事は好き。でも、そこは昇給がなく、ポストも空かず……
職歴で言うと、最初は地元の新潟で水泳のインストラクターをしていたんです。小学生から通っていた水泳教室で、高校の時にアルバイトとして関わって、そのままという感じですね。
ただ正社員としてそこで働いたのは、18歳からの2年間だけでした。給与が低かったんです。月の手取りが13~4万円。実家暮らしでもキツくて、これでは続けられないなと。
その後は歌舞伎町のセクキャバスタッフをを皮切りに、中古車販売をしたり、新潟に帰って自動車運転代行をしたりと、数年おきに職を転々としていた感じです。
なかでも一番おもしろかった仕事がセクキャバで、実は1度辞めた後に戻ったりしているぐらいなんです(笑)。でもそこでは将来を描けなかったんですね。給与が思うように上がらなかったり、ポストの空きがなかったり……。
ところが、2年半ぐらい前かな? 昔一緒に働いたことのある先輩が「今いるところ、すごく良いよ」と。
「頑張ればちゃんと昇給するし、個人ノルマもパワハラもないんだ」
そう(笑)、それがウチのグループだったんです。やっぱりかつての仲間の言葉なので、信用できたんですね。ご紹介いただいて、すぐにお世話になることを決めました。
“付け回し”こそセクキャバの醍醐味。“4回転”をどう仕切るか
さっき「セクキャバの仕事はおもしろい」と言いましたけど、特にやりがいがあるのは、“付け回し”だと思います。例えばここで言えば、お店に11卓のテーブルがあるわけですよね。
『学園祭』は40分4回転のお店なので、1人のお客様に、10分交代で4人の女の子が付きます。つまりテーブルが全てお客様で埋まっている時には、11人に4人違う女の子が付く。
もちろん女の子は44人いるわけではないので(笑)、出勤中の女の子を、文字通り“いかに回すか”が腕の見せどころになるわけです。
しかもただ別々の女の子を付ければ良い訳じゃありません。お好みを伺って、お客様のたたずまいや表情、雰囲気から今いる子を思い浮かべて、マッチングを図ります。これを瞬時に臨機応変に行うので、思い通りに場を仕切れた時には、とても達成感があるんです。
失敗をコワがるのは✕。“リスクを最小限に抑えたベストな選択”
コツですか? うーん、こればっかりは慣れしかないですね。と言うか、僕も最近でも失敗することはあるんです(笑)。11のテーブル全ての方がいつも大満足かと言うと、「ああ、イマイチだったのかな」と感じることもあります。
フロアに立ってお客様の様子を伺うと、「あまり楽しそうじゃないな」とかですね。ときには女の子の選び方を間違うこともあるし、あとはどうしてもタイミングで、ピッタリの子が見つからないという時もあります。
なので大切なのは、“精いっぱいやる”ということ。こちらが一生懸命に走り回っている姿を見れば、お客様にも“やるだけのことをやっている”というのは伝わりますから。
恐らく「ゼッタイに失敗しない」と構えると、返って判断ミスが増えます。そうではなく、“現在の状況から、リスクを最小限に抑えたベストな選択をする”というのが、“付け回し”に必要なスキルなのかなと。
だからこそ「慣れしかない」と言ったし……、大丈夫です(笑)。実際みんな慣れていきますから。最初の内は女の子だって助けてくれます。考えすぎないのも大切かもしれません。
パワハラ“ゼロ”、頑張れば昇給。“夢”を見られる環境に感謝
それに『学園祭』は、社の方針や業界未経験の方が多いのもあって、パワハラみたいなものは全くないんですね。
それこそ僕が20歳の頃勤めていたお店なんて、失敗すれば殴られて、バックヤードでは怒号が飛び交ってなんてことがありましたけど、ここはほんとに“ゼロ”なので、その意味で初心者の方も始めやすい環境だと思います。
先輩にご紹介を受けた通りで、やることをきちんとやっていれば、給与も上がっていきますしね。僕の場合で言うと、当時試用期間の額面月給が30万円、社員になって35万円、現在は主任で、36万5千円という感じです。
主任以上はここに大入手当と歩合給が付くので、今合わせて月45万円ぐらいかな? すでに昔いたお店より頂いています(笑)。新店の計画もあるので、今後副店長、店長という形で、昇格していきたいなと……。
なんとなく世間はまだ、コロナだなんだで暗いところがあるじゃないですか。この業界だけではなく、将来の見通しに不安がある方は、少なくないと思うんです。
それに比べて、と言ったらあれですけど、こうしてお金の面でも立場の面でも“夢”を見られるのは、ありがたいことですよね。感謝を忘れず、これからも頑張っていきたいです。
(インタビュー:松坂治良)
取材後記
“「ゼッタイに失敗しない」と思うと、返って判断ミスが増える”
これはどんな業務にも言えそうですね。「自分はどうだろう?」と、仕事を振り返るきっかけになりました。
プロフィール
小池明希
一般職(内勤・スタッフ)
(前職:インストラクター(水泳))