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高校卒業後、自衛隊に。やがて“ガールズバー”で感じたやりがい

高校卒業後、18歳で自衛隊に入りました。公務員志望だったんですが、学力が足りなくて（笑）。

ただ環境に馴染めなくて、3か月で除隊しちゃったんですね。その後も派遣の仕事を転々。どれも長続きしませんでした。

で、19歳になったばかりでしたか。とにかくお金を稼ぎたくて、ガールズバーで働き始めたんです。実際歩合制で、繁忙期は稼げました。

ところが閑散期はさっぱりだったんですね。“やったらやっただけ”収入になるのは肌に合ったものの、先々を思うと、この不安定さは心配だなと……。

社会保険あり？　いきなり社長面接？　幾つもの“誤解”が解けた

それでなぜウチのグループに、というのは、まず広告に惹かれたんですね。

「寮があるんだ……。え？　社会保険?!」

正直この業界って、社会保険や福利厚生がないイメージがあったんですね。それが当たり前という考えもあって。

なのにここは交通費も出れば社保も完備。「ちゃんとした会社もあるんだ」と驚きました。

応募して更に驚いたのは、いきなり社長面接だったんですね。

そりゃもうビビりましたけど（笑）、とても優しい方で、「19歳か。若いなあ」と親身に話をされたのを覚えています。「最初は同じように若いスタッフのお店に」って、配属先にも気を配ってくれました。

給与や労働条件、入社してからのステップアップにもくわしい説明があって。「ここだな」と、しっかり納得して入社できたんです。

全店で質の高いサービス。先輩もマンツーマンで付いてくれる

それから9月で2年。色々な経験をさせてもらいました。まず全国各地に行けたんです。

吉原から始まって、池袋、五反田、水戸、札幌、また水戸で、そして7月からは福岡の『2980円』。若い自分からしたら、これ自体が貴重な“旅”ですよね。

好奇心が強いので、異動は全然。むしろ様々な土地とスタッフに関われて、勉強になりました。……おそらくですけど、この辺りも“適性”を見てくれているんですよね。僕ならフットワークが軽いし楽しめるって、バレちゃってる気がします（笑）。

同時になんというのかな、良い意味でウチのグループって、“どこも一緒”なんですね。

お客様ファースト、キャストさんファーストの“おもてなし”の精神が全店で徹底されている。どの店舗でも、戸惑うことなくすぐに業務に馴染めました。

だから未経験でも大丈夫。先輩がマンツーマンで付いてくれて、1つひとつ丁寧に指導してくれます。僕も入社3か月ほどで、一通りの業務ができるようになったんです。

周囲に支えられているから、自分も周りの方を大事にできる

自分が2年も続けられているのは、とにかくスタッフさんとキャストさんのおかげです。先輩は皆さん“気遣い”の人。何度も助けられたし、僕自身影響を受けました。

社訓に“自利利他”っていう言葉があるんですけど、まさにその“心”ですね。まず自分は置き、“相手のために”と思って行動する。

例えばキャストさんが遅くまで頑張ってくれていたら、どんなに忙しくても一旦業務は脇にして、「大丈夫でしたか？」「こんな時間まで」と声をかける。こうした小さな積み重ねが、お互いの信頼関係に繋がるんですね。

今こんなこと言っている自分も、入社当初は全然だったんですよ（笑）。ちょっと業務をこなせるようになると全部できる気になっちゃって、「こらこら謙虚に」って何度か注意されました。

不思議と先輩の話を素直に聞けたのは、表情や口調で、「本気で思ってくれている」「こんなに心配してくれている」っていうのが伝わったんです。現に怒鳴られたことは一度もありません。

ほんと、二十歳そこそこの部下に、よく我慢してくれたなって。周囲に支えられ、気にかけられているから、自分も周りの方を大事にできる。人として、すごく成長させてもらえました。

給与も賞与も頑張りと成果次第。周りが自分を引き上げてくれる

給与も順調に上がっていますよ。年に4回査定があって、成果を出せば基本給が上がるし、賞与にも反映されます。

評価は売上ももちろんですけど、自分に「これは頑張った！」というものがあれば、面談で社長にしっかりアピールできます。

また僕なんかは稼ぎたいので、「この日も出れます」「残業できますよ」って言う方ですけど（笑）、“プライベート重視で定時”も全然あり。お休みも“週休2日か隔週休2日か”を選べちゃう“自由度”があるんです。

今後は店長？……うーん、それはあまり考えないですね。一にお客様の満足、これも一にキャストさんに気持ちよく稼いでもらえるように、そればかり考えて、日々目の前のことに向き合っています。

評価は人がしてくれるものじゃないですか。頑張っていれば周りが自然に僕を上に引き上げてくれる。それくらい人と会社を信頼しているんです。

（インタビュー：松坂治良）

取材後記

執筆者

藤野 りさ

なんと1日に500人もご来店されるという『2980円』。宮田さんのようなスタッフがいらっしゃるなら当然という気がしますね。
「周りに気にかけてもらえるから、自分も人を気遣える」
福利厚生や給与もそうですが、この環境こそが、何よりの魅力に感じました。