【一般職(内勤・スタッフ)】谷藤健次郎さんのインタビュー記事
2019年入社
谷藤健次郎 (27歳)
一般職(内勤・スタッフ)
前職:製造業 ⇒ ホスト
2019.11.12
色んな仕事をしてきた自分。「前へ」の思いを抱けるのは、この場所に出会えたから
この記事のポイント!
- 接客中の先輩の声が耳に。「この世界に来たんだ」と、実感
- 「あとわずかですよ」。背中を押す言葉のタイミング
- “わがままな子”なんて思わない。女の子も見てくれている
職を転々、もがいていた日々。ホストをしても、自分には罪悪感
個人事業主っていうのに憧れていたんですよ。自分で会社を立ち上げて、成長させていくのがカッコよく見えたんです。
ただ、そうは言っても自分に何が合っているのか分からなかったので、高校卒業後、とりあえず建設の現場仕事をやってみたんです。ところが1年でギブアップしてしまって……。
長時間の肉体労働に加えて、命を落とす危険もありえる現場、それで日当8000円。言い訳じゃないですけど、かなりキツかったんですよね。これで体を壊したら元も子もないと思って、次はIC製造の工場で働き始めました。
この時はただ安定が欲しかっただけでした。当時結婚していたのもあって、5年くらい続けたんです。でも、やっぱり自分にやりたい思いがないとダメですね。結局ここも、離婚を機に辞めてしまったんです。
1人になった時に、「今度こそ自分がやってみたかった仕事を」と考えて、ホストを選びました。
ホストって、自分を売る、いわゆる個人事業主じゃないですか。自分がどれほどのものなのかも知りたくて、トライしてみたんですね。お酒も飲めないくせに(笑)。
厳しかったです。自分は色恋云々が絡んできた時に、罪悪感を持ってしまう性格だったんですね。うまく立ち回れなくてなかなか稼げず、せめて足しにしようにと思って、『INGグループ』の送迎ドライバー求人に応募したんです。
接客中の先輩の声が耳に。「この世界に来たんだ」と、実感
もともとスタッフになる気はなかったんですよ。だけどホストとドライバーだけでは生活の苦しさは変わらなくて。そんな時に、トップの方から「パソコン使える?」って聞かれたんですね。
実は全然。触ったこともなかったんですけど(笑)、せっかく頂いたお話なので、トライしてみたんです。
だから僕、最初はネットスタッフだったんですよ。主にホームページや各Web媒体の更新作業が仕事でした。
めちゃくちゃ初心者からのスタートでしたけど、それでも少しずつ上達していって。“人間本気でやったら何でもできるようになる”って、教わった気がします。
そんな感じでしばらくネットメインで働いていたんですが、人手が欲しいということで店舗スタッフにもお誘いを受けて、今に至るという感じです。
初めてお店に出たとき、接客中の先輩の声が耳に入ったんですね。考えてみると、今までずっとパソコン越しでしかお店に関わっていなくて……。
「この世界に来たんだな」って、あらためて実感できたのを覚えています。
「あとわずかですよ」。背中を押す言葉のタイミング
今は受付が主なんですけど、ベテランの先輩を見ていると、本当に勉強になります。
例えば、お客様の背中を押すあと一歩の言葉がポンと出るんですね。「もうわずかですよ」とか。そう聞かされると、「すぐに決断しなきゃ」って思うじゃないですか。迷っていたらその間に予約が埋まってしまいますから。それを言うタイミングが、まだ自分には掴めないんですね。
同じ内容を話していても、与える印象も先輩とは違うらしいんです。「言葉足らずだよ」「それだとあんまり感じよく受け取ってもらえないよ」と指摘を受けることも多いです。
すぐには身に付かないですよね。場数もそれなりに踏まないと、上手くはならないと思います。
だからとりあえず今できることを、少しずつでも増やしていこうという感じです。とにかく“お客様のため”を意識してですね。そこからだと思うので。
“わがままな子”なんて思わない。女の子も見てくれている
まだ女の子のマネジメントは担当していないんですが、コミュニケーションはとります。やっぱりこの仕事は女の子がいてこそなので、健康にしろ気持ちにしろ、マメに話しかけて、気にかけるようにしているんです。
いつか女の子に出勤をお願いする立場になった時に、ふだんから全然会話もなかったスタッフから業務的に頼まれても、聞く気になれないんじゃないかという気がするんです。仲良くなっておけば、違うはずですよね。
この業界の女の子はわがままな子が多いって言う方もいますけど、ここでそんな風に感じたことはないですね。もしかしたらわがまま言われているのかもしれないですけど(笑)、皆さん女の子ですから、圧力が掛かってくるわけじゃない。それにスタッフのがんばりは、意外と彼女たちも見ていてくれてるなと感じます。
“やったらやっただけ”身に付く場所。入ってみて良かった
この仕事の魅力ですか? “やったらやっただけ自分の実になる”ことですね。人との話し方、関わり方、スキルを身に付けられているのが、自分で分かります。
ウチの会社はちゃんと評価してくれるので、実力が付くほど昇給もしますよ。だから僕ももっとスキルアップして、店長を目指していきたいですね。個人事業主の夢がまた見えてくるとしたら、その後かなとも思うんです。その地平に立てたら、今度は「エリアマネージャーになりたい」と思うかもしれないし……。
やる気さえあれば、学歴だって不問ですからね。振り返ると、“やるかやらないか” 答えはそれだけだったという気がしています。色んな業種を経験してきましたけど、僕にとっては今、ここが一番しっくりきていますから。
(インタビュー:徳山央樹)
取材後記
プロフィール
谷藤健次郎
一般職(内勤・スタッフ)
(前職:製造業 ⇒ ホスト)