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風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

一般職(内勤・スタッフ)】中野悠介さんのインタビュー記事

2017年入社

中野悠介 (24歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:住宅営業、バーテンダー

2018.6.25

完全週休2日で、働きやすくて……。信じる気もなかった、革命のような出来事

この記事のポイント!

  • 最初の風俗店は3か月で挫折。だからこその“ホワイト企業”に対する驚き
  • 課題に向き合う日々。長時間労働よりも大切なのは“効率”
  • “集団待機”のメリット。オープンなので、信頼関係を築きやすい

最初の風俗はきつかった。理不尽そのもの

前職はバーテンです。その前はずっと、住宅営業をしていました。

風俗業界に入ったきっかけは……。これが今思うと不思議な話なんですけど、バーテンをしていた時に、一度だけ飲みに来てくれたお客様がいたんですね。

その人から「こういう仕事もあるよ」という話をちらっと聞いただけなんです。それがきっかけ。

その時は「へー」って思ったぐらいですよ。でもバーが潰れてしまって、どうしようとなった時に、ふとその時のことを思い出したんですね。「お金は良いって言ってたなあ」とか。

なんて言いながら、僕実は、最初に入ったお店は3か月で辞めてしまったんですけどね(笑)。きつくて。

すごい厳しくて、理不尽でもあって。例えば電話受付で僕が「そうですね」って受け答えしたとするでしょう? そうしたら「さようでございますやろ」って、怒られる。

言い訳するわけじゃないですけど、自分からしたら、お客様のフレンドリーさの加減で、使い分けてたりしたんですよ。「さようでございます」だと、カタく感じて嫌がるお客様もいて、そういうのって咄嗟の判断だったりするんですけど、その時のお店では、聞いてももらえないわけです。

雰囲気も悪かったですしね。人のミスも自分のせいにされたり、しまいには僕、発音まで言われましたから。イジめかなと思ったぐらい。胸に秘めて、言えないようなことだってあります。

疑って入った次の店は、驚きのホワイト企業

だからイヤになってここに移って、もう1年3か月も続いてますけど、最初はこんなに続くと思ってなかったですよ。前のことがあるんで、期待してなかったんですね。「この業界はそういうものなんだろう。理不尽なところなんだろう」って、構えて入ってきました。

でも普通だった。いや、普通じゃすまないか。真っしろしろな、ホワイト企業でした(笑)。

単純に完全週休2日制だっていうのが、まずありますよね。住宅営業の時だって、休みは1日しかなかったですから。何やかやで3日休める時だってあるぐらいです。

シフト制ですけど、妻帯者はできるだけ昼のシフトになるようにされていたり、労働時間は基本8時間で残業はないし、「あ、それでも回るんだ」って。もうできないことなんだと思ってましたから。

それにね。怒られないんですよ。代表は例えば僕が11:30オープンなのに、12:00に起きてしまった時でさえ、怒らなかった。一言だけです。

「あかんで、自分」

ミスには怒らない人なんですけど、これがでも実は、怒られないから逆に、震えあがるぐらいコワい(笑)。「ほんとは怒ってるんだろうな」って、背中でバリバリわかる。そういうのも含めてきっと、代表は怒らないんだと思います。「あかんで、自分」の一言で、済むと思っているんでしょうね。実際それから僕、一度も遅刻していません。

できるようになった。じゃあ“次”。効率的にものごとが進む

ここでは労働環境が良い分というか、8時間という労働時間のことがすごく意識されていて、ものごとが“効率的に”進められている気がします。例えば教育にしても、住宅営業なんて「付いてこい」「盗め」「あと自分でやれ」って感じでしたからね。

ここはそうじゃない。電話の受付からして横に代表がいて、前みたいに「ちゃうやろ」って言うんじゃないんです。「こういう風にすると良いよ」って、指導してくれるんですね。

僕からしたら代表が横にいるわけですからビクビクしてるんですけど、形はもう作られているので、1か月もすれば覚えられるんです。

“できるようになった”となるでしょう? するともう次の課題が用意されているんです。急に難しくなるんじゃないんですね。段階、段階で、きちんと考えられています。

今の僕の課題は、1日30人の女の子に、出勤していただくこと(笑)。なかなかむずかしい課題なんですけど、シフトと女の子とにらめっこして、ときにはちらっと代表の顔を見て(笑)、課題に向き合っているところです。

“集団待機”の利点。筒抜けだから、信頼関係が育まれる

環境っていうところで言うと、やっぱり何ごともオープンなところが、働きやすさを支えている気がします。ウチお客様に呼ばれるまでは、女の子は集団でお部屋に待機ですからね。受付の僕の後ろで。隠しようがない(笑)。

電話はぜんぶ聞こえる。誰に行ってもらうことにしたのか、常連のどのお客様に、どういう受け答えをしているのか、ぜんぶ聞こえます。

ときには困ることもありますよ。責められることだってある。でも何より良い点は、女の子と話し合えること。

「理由のないことはしない。今のお客様はこうだから、ああ言わないといけなかったんだ。それは君が悪いっていうことでもないし、イジワルしたんでもない」

わかってくれますよ。僕が話しているのを聞いているわけですし、代表がフォローしてくれることもある。他の女の子が「今のって、そういう意味じゃないと思うよ」って、助けてくれることもあるんです(笑)。

同じように個室待機の場合のメリットもあると思いますけど、“嘘をつかなくて良い”“信頼関係を築ける”っていう意味では、集団待機は優れていると思います。

変われば変わるという実感。こういう企業もある

でも、だからこそですよね。ごまかせない。下手な仕事できない。女の子って敏感ですから、「裏切ったな」なんて思われたら、築き上げた信頼関係も、サーって壊れてしまうかもしれない。この子たちのために頑張んないとっていう緊張感は、常にあります。1日があっという間に過ぎますからね。

今勤めていて、お店自体がフレンドリーな空間に感じられるっていうのは、入る前のことを思うと、ほんとうに驚きです。信頼関係を築けて、しっかり休めてって、自分の中で革命が起きているぐらい、画期的なことなんです。

この業界について、まだまだ誤解って根強いでしょう? 休めないとかブラックだとか、そうじゃない企業もあるんだというのは、伝えたいですよね。もしかしたら僕は恵まれたのかもしれないけど、実際こういう企業があるわけですから。

今はウチのエステをもっと大きくしたい。関西にもう何店舗か出して、関東にも進出して。革命、終わりそうもないですね。僕も変われば変わるもんだ(笑)。

(インタビュー:新海亨)

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

革命という言葉を使う時、一瞬照れたような表情を浮かべた中野さん。でもきっと、お休みや人間関係を含めた働きやすさは、中野さんにとってそれくらい嬉しいことだったのでしょう。イキイキとした表情は、活力とやる気にあふれていました。

プロフィール

中野悠介

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:住宅営業、バーテンダー)