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総合職(店長・幹部候補)】中塚貴司さんのインタビュー記事

2016年入社

中塚貴司 (49歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:店長職(居酒屋、キャバクラ他)

2023.10.26

日に200人来客の大盛況店。当然収入は悪くない。でも“もっと上”を目指すなら?

この記事のポイント!

  • 黒字化にはキャストさんの協力が不可欠。動いてもらうには……
  • なぜ“朝”の出勤人数が大事なのか。お店の人気に直結するのか
  • 寮費1日千円、食事手当、給与と別に1日平均5千円の大入手当

キャバクラ、風俗店……ナイトワークが自分の肌に合った理由

業界歴、ですか。長いですよ。もう20年にはなるかな? 歳も歳ですからね(笑)。

出身は九州。高校の頃は進学も考えて、実際都内の大学2校に合格もしていました。ところが言い方は悪いですが、それを蹴って就職してしまったんです。

もともと早く働きたい願望が強かったんですね。同時にサラリーマンをするよりは、居酒屋、バー、風俗店、何でも構わないから夜に接客の仕事をしたいという好奇心がありました。賑やかで華やかでという、キラキラした面に惹かれていたんだと思います。まだ18歳でしたから。

で、大学の4年間を待つのがもうめんどくさくなっちゃって(笑)。居酒屋チェーンに入社し、20歳の頃には副店長にまでなりました。

一時包装紙の営業をしたり、政治家の秘書をしたりということもあったんですが、長くお世話になったのはそれからもナイトワークですね。キャバクラ、店舗型ヘルス、デリヘル、色んな業態を経験しました。

根本に“人好き”というのがあったので、肌に合ったんでしょうね。他業界と比べて費用対効果が高いので、やったことに対してのリターンが大きいのも魅力だったんだと思います。

黒字化にはキャストさんの協力が不可欠。動いてもらうには……

一番長く勤めた職場? そうですね、どこでも2、3年は続けていたから……あ、考えてみるとウチですね(笑)。『ファ―ストクラスルビー』リニューアルの時からだから、もう7年になります。

最初はなかなか苦しかったですね。お店の規模的に1日100人はお客様を入れないといけないのに、6、70人という時期が続いて。

ただ、やるべきことはわかっていたんです。まず営業媒体のテキストと写真を充実させる。並行して『写メ日記』等の営業ツールの質を高め、かつ更新頻度を上げることが必要でした。

そしてご承知のように、これにはキャストさんの協力も不可欠です。でも彼女達も人間、「やれ」では動いてくれません。なのでとにかく目的を説明しました。

「新人さんだからこそ、情報があるとお客様は嬉しいです。得意不得意、性格の記載があると、喜ばれます」
「日常のショット、私服姿なんかがあると、親しみが増しますよ」
「更新頻度が上がると、アクセス数が増えます。その分だけランキング上位に表示され、目立てるんです」

理屈がわかれば、「やってみようか」となるんですね。この世界は“やったらやっただけ”ですから、やがてほとんどのケースで効果も出ます。

来客やご指名の増加という“成功体験”が続けば、もうこっちのものですよ。多くのキャストさん達が、何も言わなくても動いてくれるようになりました。

なぜ“朝”の出勤人数が大事なのか。お店の人気に直結するのか

もう1つの施策として、とにかく早朝~午前中にキャストさんの出勤を増やしました。なかなか人数を確保しがたい時間帯なんですが、一方でこのリーズナブルな価格帯を狙うお客様というのが、一定数いるんです。

なのにWebサイトを確認しても、お目当ての子が来ていない。フラっとお店を訪れても、3、4人ご指名があると1時間待ち……。これではもうこのお客様は訪れてくれません。お店は他に幾らでもあるわけですから。

そこで何とかキャストさんに頼み込んで、早番シフトを増やしてもらいました。“サイトを見れば早い時間からいつも盛況” “来る度に選ぶのに困るほどキャストさんがいる”という状態を目指したんです。

こちらも効果は絶大でした。そして事は、午前中のお客様だけに留まらないんですよね。1人の方のご満足は口コミとなって広がるし、好印象は「夜にも空いたら来ようかな?」という意識に繋がって。

また「今夜西川口のどこかに行こう」と思っている方が、通勤時間中にスマホでサイトを覗く。「この店朝からこんなに埋まってる?!」と思えば、興味が湧くじゃないですか。

事実7年経った現在、お客様の数は100人どころか、200人の大繁盛店ですよ(笑)。みんなよく頑張ってくれました。

寮費1日千円、食事手当、給与と別に1日平均5千円の大入手当

その意味で言えば、今ウチは羨ましいぐらいの“入社時”ですよ(笑)。スタッフの日給は15,000円、時給で言えば1,500円。これだけで月に20日も働けば、30万円にはなるでしょう。

寮費も1日1,000円で、食事手当もあるから結構貯められますよね。新生活には好ましい環境かなと……。

何より好調のおかげで、“大入手当”が付くんですよ。日に1,000円~良い時で9,000円、平均で5,000円の手当てが付きます。ますますみんな頑張りますよね(笑)。すごく良い循環が起こっていると感じます。

チャンスも完全に平等な会社です。学歴、年齢、経験、性別、全部不問。こんな時代ですからね、色々あって人生をリセットして、ゼロからやり直したいという方もおられるでしょう。そんな方にも最適だと思うんです。

実はウチのグループは、秋田にもお店を構えているんですね。なんなら「新天地で」ということもできる。東北へのUターン入社、Iターン入社も大歓迎です。

初任給は悪くない。昇給だってある。でもだからこそ「もっと」

最後にお若い方にお伝えしたいのは、何と言うのかな……「欲を持ってほしい」というのはありますね。

今触れたように、もうお店にはノウハウが蓄積されていて、初任給は悪くないし、“普通に”働いてくれれば昇給もしていきます。

とは言え、「もっと」。例えば店長になって月の手取り50万円欲しい、複数の店舗を見られるエリアマネージャーになって、年収1,000万円欲しいとなってくると、“もう1歩”が必要になってくるんですね。

『ファーストクラスルビー』リニューアルの時、僕もやっぱり必死になって考えたものです。だからこそ今の人気があるし、店長という立場もある。だから新人さんも、考え、動いてくれる方であってほしいなと。

逆に言うと、たとえ業態が変わっても、常に責任者、マネージャー、店長という役割を僕が得られたのは、最初から「そこまで行こう」と思っていたからなんです。だってその方が楽しいし、給与も良いわけだから(笑)。

結局仕事って、やりがいかなという気がするんですよね。それがあった方が続く。なのでつい、お若い方におせっかい焼いちゃって。ふだんは部下のスタッフにも、こんな話しないんですけどね(笑)。

(インタビュー:松坂治良)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

「どの職場でも役割を全うする方」というのが、松坂とのお話を伺った感想です。だからこそ、どの業態でもマネージャーや店長として望まれたのでしょう。こんな先輩の“背中”があると、目標になって良いですよね。その意味では、業界未経験の方にこそ向いている環境かもしれません。

プロフィール

中塚貴司

総合職(店長・幹部候補)

(前職:店長職(居酒屋、キャバクラ他))