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総合職(店長・幹部候補)】ユウさんのインタビュー記事

2015年入社

ユウ (42歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:プロボクサー

2024.1.18

世界王者⇒どん底。天国も地獄も知る自分を支えたのは“少しの努力”と、そして……

この記事のポイント!

  • “どん底”さえ味わった引退後。その度に助けてくれたのは……
  • “覚えようとするかしないか” 。当たり前に努力すればいいだけ
  • “少しのプラス”が出世を後押しする。目指すは年収1千万円

目前の一戦一戦に、ただただ懸命に。ジムに恵まれたのも大きい

元世界チャンピオン?(笑)  まあなんと、よくご存じで。もう十数年も前の話ですよ。ボクシングお好きなんですか?

確かにあの世界でてっぺんに立つことは、容易ではないでしょう。でも何と言うのか、僕は自分を特別優れたボクサーだと感じたことはないんです。

本格的に始めたのは高校に入ってからですし、アマチュア時代の戦績だってやっと勝ち越しているぐらいです。18歳でプロデビューしてからも、「いつかタイトルを」なんて大それた考えを抱いたことはありません。目の前の一戦一戦に、ただただ懸命に向き合っていただけでした。

欲がないからこそ良かったのか、たまたまツキがあったのか……。おそらくその両方でしょうね(笑)。

ただ1つだけ言えるのは、僕が出会ったジムが『角海老』だったということ。これは間違いなく大きいです。偉大な先輩達、トレーナー、裏方さん、支援者の方々。人に恵まれたからこそ、こんな僕でも頂きまで登り詰められた。正直な実感なんです。

“どん底”さえ味わった引退後。その度に助けてくれたのは……

事実今があるのだって、『角海老』のおかげです。

ボクサー引退後は自分探しで旅をしてみたり、トレーナーをやったものの満足できなかったり、職を転々としたりと、思い通りにいかない毎日が続きました。「何をやっても」という現状に、「もう死んでしまおう」とまで思いつめたこともあるぐらいです。

でもその度にジムが助けてくれました。例えば「しばらく海外に行きます」と挨拶に行けば、渡航費を出して背中を押してくれて。4年後に帰国して「戻りました」と報告に出向けば、またトレーナーの職を世話してくれて……。

この業界との出会いも、その流れからでした。ご承知のようにウチはグループ企業。ボクシングジムだけではなく、宝石店やナイト産業まで幅広い分野で経営を行っています。「ジムと掛け持ちしてみるか?」と、池袋のソープランドで働かせてくれたんです。

最初は『千姫』で、1年半かな? アルバイトをしました。未経験なので右往左往しつつ(笑)、何とかかんとかこなしてという日々でした。ところがその間に子供ができてしまったんです。

「僕でいいんですか?」  バイト経験を買ってくれ、店長に抜擢

自然に結婚という流れになって、そしてそこで考えますよね。

今少し触れたように、決して理論派ではなく、感覚で撃ち合うファイターだった僕には「トレーナーは向いていない」という意識は常にありました。

とは言え家庭持ちで定職なしというわけにはいかない。しかし34歳という年齢や自分の職歴をを考えれば、転職活動も厳しいだろう……。悩んだ末にふと、いっそ『千姫』で正社員をやれないかと思ったんです。

幸い上司もスタッフの皆さんも受け入れてくれました。そればかりか1年半のバイト経験を買って、すぐに店長に抜擢してくれたんです。さすがに驚きましたけどね(笑)。

「え? いきなりですか? いいんですか?」

出産1つにだってお金が掛かります。嬉しかったですけど、最初はたいへんでした。だってキャストさんにLINEでシフトを確認しようにも、僕はそれまでスマホさえ触ったことがなかったんです。当然パソコンのキーボードも、人差し指1本で「よいしょよいしょ」でした(笑)。

“覚えようとするかしないか” 。当たり前に努力すればいいだけ

でもね、結局は何とかなるもんです。僕が考えていたのは、ボクサー時代と一緒。当時「一戦一戦」と思ってトレーニングしていたように、今度は「一接客一接客」「1時間1時間」「1日1日」という姿勢で業務に向き合いました。

やがて結果も付いてきたんですね。1年~1年半もすると店舗マネジメントも覚えて、売上も伸ばすことができて……。気が付けば8年、今はここ『Grace東京』で店長をしています。

もちろん“僕だから特別”とかじゃないですよ。先ほども言ったようにそれまでの僕は職を転々としていたし、むしろボクサー後の生活ではどん底も味わいました。なのでどちらかと言うと、「僕でもできた」という気持ちが強いんです。

接客はやがて慣れるし、PCのキータッチだって、“覚えようとするかしないか”だけじゃないですか。僕もタイピングソフトの『北斗の拳』で、必死に練習しましたもん(笑)。当たり前に努力できる方なら、スタッフの仕事は決して難しくありません。

“少しのプラス”が出世を後押しする。目指すは年収1千万円

その上で1つだけアドバイスを送るとすれば、“ほんの少しのプラス”を意識すると、より道が開けるかもしれません。接客で言えば、ただ丁寧に親身に応対するのではなく、お顔を覚えようとしてみる。お話の内容を記憶しておく……。

「お久しぶりです。前回のアンケート、〇〇も喜んでおりました」
「あ、お日に焼けましたね。やはりゴルフですか?」

これは教えられることではありません。上司から「やれ」と言われるわけでもないし、極端に言えばやらなくても良い。でももしやれば、お客様の印象は格段に良くなり、再来店の確率も上がるでしょう。

キャストさんだけではなく、ご案内のスタッフのファンができれば、それはそのまま売上に結び付くし、キャリアアップにも繋がります。バイトだった自分が店長に抜擢されたのも、上の方達が僕の働きぶりを評価してくれたからですよね。

『角海老』は人の“やる気”を見てくれます。フィールドが変わった第二の人生もこのグループで良かったと思うし、僕だってまだまだこれから(笑)。複数の店舗を見ている先輩の中には、年収1千万円以上を手にしている方もいるので、今はそこを目標に置いています。

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

終始ご謙遜のユウさんでしたが、ボクサー時代の“一戦一戦”の姿勢を、そのまま第二のキャリアでも貫き、成功したのがよくわかります。たとえどん底を味わっても、人生はやり直せる。“やる気”に応える企業風土も印象的な取材でした。

プロフィール

ユウ

総合職(店長・幹部候補)

(前職:プロボクサー)