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『ちゃんこ』で大活躍し、見た目さえキラキラしていく友人

学校を出てから、職は転々としています。

服屋さんであったり、飲み屋さんであったり、工場であったり……。飛行機の設備業に携わったようなこともあります。職人が一番長かったかな。

やがてなぜこの業界に、というのは、実は10年前から「山田もやらないか」と友達に誘われていたんです。

彼はいち早く『ちゃんこ』のフランチャイズオーナーとして活躍していました。親切心から声を掛けてくれて。

ただ妻に反対されていたんですね。女性ということもあるのか、抵抗があったみたいで。

ところがそれから5年の間に、誘ってくれた友人の方は多店舗展開してますます裕福になっていくわけですよ。それこそ会う度にツヤツヤ、キラキラという感じでした（笑）。

一方で僕はと言えば、職人の年収は500万円、妻との間に子供は2人、仕方がないから自分の小遣いはアルバイトで稼ぐというありさまじゃないですか。

「やっぱりやりたいなあ」と。また友達もありがたいことに、辛抱強く僕に声を掛け続けてくれていたんです。

最後は妻も「そんなに言うなら」と言ってくれました。「1回失敗したらあきらめる」を条件に、『滋賀彦根ちゃんこ』のオーナーになることを許してくれたんです。

マニュアル＋サポート。だから“無能”の自分でも成功できた

自分で言うのもあれなんですが、僕無能なんですよ。いや、オーバーとかじゃないんです（笑）。ときどき情けなくなるぐらいで。

それでもFCオーナーとしてやってこられたのは、なんと言っても『ちゃんこ』にはマニュアルがあったから。何しろ『タウンページ』ぐらいのボリュームがあります（笑）。

僕は何1つ特別なことをしていません。ただひたすら、そのマニュアルに沿った店舗運営を心掛けていただけなんです。

サポートが手厚かったのも大きいですね。マニュアルで対応しきれないとなった時には、電話相談にも乗ってくれるんです。すでにグループには2010年から“トライ＆エラー”で積み重ねてきたノウハウがあるので、的確なアドバイスを受けることができました。

結果5年過ぎた今では2店舗に増えていて、しかもどちらも黒字。ちょうどスタッフ不足で稼働していない店舗ももう1つあるし、“人の縁”で得られたこの成功をぜひとも共有したくて、今回インタビューをお願いしたんです。

“誠実”はゼッタイ必要。目先の1本より、“先々”の利益を見る

逆に言うと、生半可に業界経験があったりして、“自己流”でやってしまう方は、なかなか売上を伸ばしにくい傾向がありますね。せっかくマニュアルも電話サポートもあるのに、「なんてもったいない」と思うんですが（笑）。

難しいと感じた時は、自分の頭で考えてしまっているんですね。繰り返しになるようですが、それではフランチャイズの意味がありません。迷ったり悩むのではなく、「オーナーに聞くの忘れてたわ」とハッとしてください。

あともう1つ大切なのは“誠実さ”ですね。これはゼッタイ必要です。

例えばお客様から「〇〇さんお願いします」となった時に、「2回目なのでご指名料が掛かります」と……。

「なんとかならない？　もう何回もお店利用してるじゃないですか」
「うーん。わかりました。女の子にはフリーで入ったとお伝えしておきますので、黙っていてください」

これ、最悪のケースです。だってお客様が黙っていてくれる保障なんて、どこにもないじゃないですか。

「オレ店長と仲良くて。フリーにしてもらっちゃった」なんて漏らされたら、キャストさんとお店との“信頼関係”は一発で台無しです。

こんなことをしたら、キャストさんは辞めちゃうぐらいに思っていた方がいい。目先の1本に目がくらんで、1人の在籍とお店の評判を失う。先々大きな利益の損失となって、返ってきてしまうんです。

研修は“1日更新”制。「違うかな」と思ったら、辞めたっていい

でもどうですか？　“常に誠実でいること”って、難しいことではないでしょう。心構えの問題ですよね。誰にだってできることかなと。

“マニュアル通りに＋誰に対しても誠実に”　愚直にこれを守り通して店舗運営を続けるだけで、業界どころか経営の経験さえない僕でも、複数店舗のオーナーとして5年もの事業継続が可能なんです。

手元に残る純利益だって、4か月目から100万円を切ったことがないですよ。多い時には200万円という月だってありました。年収500万円だった職人の生活が、ここまで劇的に変化するんです。

不安を払拭できるように、研修期間も3か月あります。その間に「やっぱり違うかな」と思ったら、そこで考え直したっていいじゃないですか。

幸い『滋賀彦根ちゃんこ』の研修は“1日更新”です。こちらとしても、やる気のない方とはお話したくありません。その日の内に辞めてもらいます。

その代わりオーナー希望で始めた方も、「こいつ話が違うな」と僕に感じたら、その日に辞めていただいて結構！　我慢することないですよ。「1か月前に」とか「別の人を1人連れてきてから」なんて決して言いませんから（笑）。

“資金の支援”有。やる気さえあれば夢を掴めるからこそ、早く

とは言え人の考えはそれぞれです。なかなか行動に移せない方のお気持ちもわかります。僕だって友人から誘いを受けたのは10年前ですよ。話を聞いて5年迷って、やっと「よし！」となったんです。

……ただ本音を言えば、「10年前からやっていれば、今頃はもっとなあ」という思いもありますけどね（笑）。やる気さえあればドリームを掴めるんだから、“早い方が良い”とは強調しておきます。

最後になりましたが、「オーナーになりたいけど資金がない」という方には支援もあるんですね。お話してきたように、僕みたいな者でもオーナーとして成り立っている。だからぜひ僕のお店で経験を積んだ方にこそ、オーナーになってほしい。

これは人生を“より良く変える”チャンスなんです。少しでも気になった方は、一度お話を聞きにいらしてください。心からお待ちしています。

（インタビュー：新海亨）

取材後記

執筆者

藤野 りさ

新海とのお話を伺って、“無知の知”という言葉を思い出しました。つい自己流でやってしまう方はきっと、心のどこかで「自分なら」というプライドを持ってしまっているのでしょう。
マニュアル通りに誠実に。周りをよく見ると“成功者”はみんなそうだという気もします。FC全国展開続く『ちゃんこ』のオーナー様こそ、そんな方々ばかりなのかもしれません