風俗男性求人はFENIX JOB

若い頃はずっとバンド活動。表向き華やかな世界の裏で

出身は長野なんですよ。振り返ると、若い頃はずっと音楽漬けという感じでした。

この業界を知ったきっかけも“音楽のため”があったからなんですね。上京後「バンド活動に差しさわりのない範囲で」とアルバイトを探す中で、ぽっちゃりデリヘルの求人を見つけたんです。1年スタッフをしました。

バンドの人気？（笑） まあそこそこというところです。雑誌に載るようなことはあったかな。

ただご想像もつくでしょうけど、先々も食べていけるかと言えば厳しいし、表向き華やかな世界の分だけ、裏側では色んなことがあります。最後には頭に10円ハゲがいっぱいできちゃって。それくらいストレスを抱えていたんですね。

「潮時かな」

バンドはビジュアル系で、「この頭ではやれない」という思いもありました。未練を断ち切って音楽からは離れ、広告代理店に就職したんです。

「教えてくれ」と素直に言える経営者。「ここなら」と思えた

幸い仕事にはすぐ馴染めました。ナイトワーク系の代理店だったので、短いながらもデリでスタッフをした経験が役に立って。

不思議なもので、それから5年して『BBW』にお世話になることになったのも、この経験が縁なんですね。名古屋に転勤になった時に、ウチの社長と広告の顧客として知り合って。

最初からすごくインパクトがあったんですよ。口を開くなり「君スタッフだったのか。じゃあ教えてくれ」と。社長はぽっちゃり店の経営が初めてだったんですね。なので「川田君の方がくわしいだろう」って。

僕も見知らぬ土地でお客様に頼りにされれば、嬉しいじゃないですか（笑）。お会いする度に「こういう子がウケます」とか「こういうイベントがあるといいですよ」と、アドバイスするようになって。

「この人すごいな」

接していて感じたのは、この思いなんですね。人間てエラくなっちゃうと、なかなか人にものを聞けない。それどころか知らないことでもムニャムニャって濁したりしちゃいますよね。実際よくいたんです。そういう方が（笑）。

ところが社長はわからないことは「わからない」って言う。おまけに間違いを指摘すれば素直に受け取って、「ありがとう」とまで言う人だったんですね。よく言うでしょう。「聞くは一時の恥。聞かぬは一生の恥」って。上に立ってもその意識を忘れない経営者で……。

「一緒にやらないか」

やがてお誘いを受けた時には、二つ返事という形で入社を決めました。トップがこうなら組織の風通しはゼッタイに良いはず。何より能力を評価してくれる人の下で、働いてみたいと思ったんです。

店長抜擢後、お店の売上は倍に。どんな“魔法”を使ったのか

現に名古屋店に配属後、早々に店長に抜擢していただいて。おかげさまで僕も何とかその期待に応えて、売上を倍にできました。

ただ実は、僕のやったことはそう大したことでもありません（笑）。ほんとにごく単純に“当たり前のことを当たり前にやった”というだけなんですね。

例えば女の子の出勤は、なんとなくではなくスケジュールとして管理する。電話口のお客様には丁寧に、かつ「何があっても逃さない」ぐらいの意気込みでご要望を引き出し、在籍の子達をアピール。ご予約のお時間はとにかく厳守……。

「それぐらいのことで？」と思われるでしょう。でも人気店として頭1つ抜け出せるか否かは、この“当たり前”に掛かっているんです。

サービス単価が高いから、この事業はアバウトにやってしまってもそこそこは稼げちゃうんですね。なのでこういう言い方はあれですけど、ふわっと運営しちゃうお店が少なくない。“ちゃんとやる”という姿勢を徹底するだけで、他と差を付けることがきたんです。

“普通にちゃんと”を続ける大切さ。デリヘルは世に五万とある

そしてなお重要なのは、これを続けることですよね。誰でも新入社員の内はマジメにやるじゃないですか（笑）。でもふっと気を抜くようになって、ミスが増える。怒られる。

お店も同じなんです。時間通りにお部屋に来てくれていた女の子が、5分遅れるようになる。そうなったら10分15分遅れるようになるのはすぐですよ。一事が万事でゆるくなって、やがて「前は良いお店だったのに」と、お客様が離れしまうんです。

選ばれ続けるために“普通にちゃんと”。忘れちゃいけません。デリヘルもぽっちゃり店も、世の中には山ほどあるんですから。

下のスタッフのためにも、新規出店の加速を。夢を持てる組織に

でもどうですか？　べつに難しいことじゃないでしょう？（笑）  経験のない方でも全然できます……というか、なまじ“なあなあ”のお店でやってきてしまった方よりは、業界未経験の方のほうがずっと良いぐらいかもしれません。

業界は知らなくても、社会人経験はどんな方にもある。そこで培ってきたマナーであったり常識であったりを、そのまま活かすつもりでここに来てくだされば、きっと成功できると思うんです。この仕事で大事なのは、さっき触れた“当たり前”がわかることですから。

早いもので、僕も入社から3年も経っちゃいました。今後は東海エリア、いや、全国に1つでも2つでも『BBW』を増やして、エリアマネージャーとか、更にその先の立場まで行きたいなと。

社長にも急かされてるんです。「君がいつまでもその位置にいちゃダメ。下の子店長にしてあげなきゃ」って。

確かにそうですよね。僕自身がもっともっと上を望んで、若い子に夢を持ってもらわないと。そのためにこそ、店長候補絶賛募集中です！（笑）

（インタビュー：新海亨）

取材後記

執筆者

藤野 りさ

「自分がそうしてもらえたからこそ、僕も下の意見は聞ける上司でありたい」と川田さん。今いるスタッフと化学反応を起こして、お店を更に成長させてくれるような方と出会いたいそうです。“認めてもらえる環境”って羨ましいですよね。……私も名古屋に越して、応募しちゃおうかな？（笑）