【総合職(店長・幹部候補)】佐藤武さんのインタビュー記事
2015年入社
佐藤武 (39歳)
総合職(店長・幹部候補)
前職:営業 ⇒ 機械工
2019.7.12
勝ちの条件は、意外に単純。上に行ける人は、1つひとつの仕事をバカにしない。
この記事のポイント!
- 6年目に感じた閉塞感。変化を求め、吉原を出た
- ソープランド ⇒ ホテヘル。業態が変わると、集客方法も変わった
- 仕事に大きいも小さいもない。マジメにコツコツが、最後には勝つ
若い頃は、ついフラフラ。「このままでは」と思った時
僕、遊ぶのがすごく好きだったんですよ。酒、パチンコ、風俗……。若い頃は色んなことに興味が湧いて。
好奇心を満たすにはどうしてもお金が掛かっちゃう。だからこそ、稼げる仕事に就きたいという思いでした。
大学卒業後、営業の仕事に就いたんですが、暮らすのにいっぱいいっぱいで、とても遊ぶどころじゃない。
経験が浅いのもあって、営業成績もパッとしなかったんですよね。自分なりにがんばったんですが、ツラくて辞めてしまいました。
その後、「やっぱり手に職かな」と思って、マッサージ師を目指して上京したんです。寮のある工場に入って、働きながらマッサージの勉強をという感じ。
ところが次第に流されちゃったんですよね。上京の目的も忘れて、遊ぶ方が主になっちゃって。
「このままじゃいけないな」と思っていた矢先に、漫画喫茶でたまたまこの業界の求人を見つけたんですよ。
“高収入を目指せる”
正直、大丈夫かなという不安もあったんですが、くすぶっているより動き出さなきゃ、一獲千金を狙ったって良いじゃないかと思って、吉原のソープランドに電話を掛けたんです。
6年目に感じた閉塞感。変化を求め、吉原を出た
それからもう、業界自体には11年いるのかな? 最初の吉原のお店には、6年いました。
正直、吉原と聞いてもピンと来なかったんですよ。行ったことがなかったので、そこがどういうところなのか、駅なのか街なのかすら知らなかったという(笑)……。
そんな僕が、掃除や雑用を手始めに6年ですからね。「コワいんじゃないか?」という不安はすぐに取れました。常連のお客様にすごく良くしていただきましたし、周りのスタッフとも打ち解けて。
お給料の方も、ボーナスまであって、思っていた以上にというぐらいいただけました。転勤もありましたけど、色んな土地土地に行くのも楽しかったですからね。役職にも就いたんですよ。
ただ長く働いているうちに、ずっと同じ人間関係の中で、閉塞感みたいなものを感じてしまったんですね。30代も後半に入ろうという時だったんで、思い切って別の業態への転職を決めたんです。
今度の場合は、決して無駄にはならない転職だからって。
ソープランド ⇒ ホテヘル。業態が変わると集客方法も変わった
カッコイイこと言ってますけど、転職先の決め手は、家から近いから(笑)。通勤時間が長いことにもくたびれていたんで、給料は少し落ちても良いから、近いところが良いなと思っていました。
そしたらあるじゃないですか。近くにこんなにおもしろそうなお店が(笑)。イメクラって、男性の膨らんだ妄想をかなえてしまうお店じゃないですか。風俗の楽しさが詰まっている気がしたんです。
ただ、最初は戸惑いました。ここにも受付はありますけど、ソープランドの時のようなじっくりした接客というわけには行きません。時間の間隔が短いし、来店の人数だって多いですから。
だからこの短い時間で、いかに丁寧とか親切と思っていただける接客をするか。電話の応対の時から、すごく神経を使います。
あとはネットですよね。ホテヘル・デリヘルの場合は集客のかなめなんで、力の入れ方が全然違いました。この5年間で、すごく勉強したところです。
仕事に大きい小さいはない。マジメにコツコツが、最後には勝つ
特に心掛けたのは、“業務には大きいも小さいもない”という姿勢ですね。どんな仕事も“マジメにコツコツ”が大切で、そうすれば勝てるんですよ。
意外とみんな、やりたいことしかやらなかったりするんですね。そうすると、効率が身に付かなくて、人より業務をこなすスピードが遅いままだったりするんです。
華やかに思う方もいるでしょうけど、店舗での業務っていうのは、地味なものも多いんですよ。女の子の衣装を洗濯したり、待機所に掃除機を掛けたり、ゴミをまとめたり……。
そういうことに対して、「誰かがやってくれるだろう」って待っている人はダメですね。僕らも見てるし、女の子にも伝わっちゃう。
何と言うのかな、そうじゃなくて、ぜんぶに小さな達成感を持てる方は伸びますよ。「よし! 部屋キレイになった」とか、「これなら女の子喜んでくれるわー」とか。
で、実際女の子は、居心地が良ければ定着してくれますから。普段の仕事ぶりが、結果売上にも自分にも給与にも結び付いてくるものなんですよ。
1つひとつはね、ちっとも難しい業務はないですから。気持ち次第だと思います。
僕も4年目で店長にしていただけたんです。「あ、上は見ててくれたんだ」と思いましたよ。
早く出世できた人には、理由がある。ナメては稼げない
今の時代、普通に30万円稼ぐのってけっこう難しいですよね。収入面では、ほんとに魅力的な業界だと思います。
ただ、よく「早く出世できる」って皆さん言うじゃないですか。そこにはちょっと僕、抵抗があるんです。
「実力がある人は、早く上に行けます。努力が結果として表れた時、報われます」
本当はこういうことだと思うんです。何て言うか、「ラクして稼げる」と思っている方がいるとしたら、それは違いますよって……。
すぐ辞めちゃう方も、中にはいます。そういう方は、ちょっと簡単に考えすぎていたんじゃないかなと。そりゃあ、頑張らなきゃいけないのはどこの世界だって一緒ですよ。その代わりここでは、頑張れば必ずそれに見合ったものが手に入るんです。
早く出世できる。そう言っている先輩は、例外なく他より努力した方たちなんです。努力がしっかり報われるから、やりがいを持てたんですよ。
ウチのいいところは、何も知らないまっさらな未経験の方でも、1から店舗運営を学べるところですかね。現場でみっちり力を付けられます。新規出店の話もよくありますから、僕みたいに4年と言わず、もっともっと早く結果を出して、グループを盛り上げてほしい。
「ここで変わりたい」も大歓迎ですよ。昔あんなに遊んでいた僕だって、今や貯金をしています(笑)。
冗談は抜きにしてもね、人って変われますから。自分次第、やる気次第ですよ。
(インタビュー:徳山央樹)
取材後記
プロフィール
佐藤武
総合職(店長・幹部候補)
(前職:営業 ⇒ 機械工)