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風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

総合職(店長・幹部候補)】杉本大貴さんのインタビュー記事

2019年入社

杉本大貴 (27歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:解体工事業

2023.2.1

どんな働き方だって、“そこそこ”は稼げる。でも、月給50万円欲しくない?

この記事のポイント!

  • 「あざっす」⇒「ありがとうございます」 最初は敬語に戸惑い
  • “一事が万事” 少しの“気づき”が、結果的に売上を左右する
  • “言われたことだけ”でも給与は悪くない。でも、「どうせなら」

22歳で経営者。「すごい」と言われるのが嬉しかったが

出身は埼玉です。高校卒業後、すぐに働き始めて……。

進学したくないというより、10代の頃って周りの環境にすごく左右されるじゃないですか。友達のいる解体工事会社に誘われて、「じゃあオレも」という感じでした。深く考えず(笑)。

10代で体力もあったので、キツいとかはなかったですね。4年目には自分の会社も持ちました。22歳で経営者。「すごい」と言われるのが嬉しかったのを覚えています。

ただ、振り返るとまだ早かったですよね。例えば雇った若い職人達には「解体作業は初めて」という子も多かったので、僕自身が現場に出ていくしかない。そうすると他の業務がおろそかになってしまって。

要は技術面では実力があっても、僕は経営についてはド素人も良いところだったんです。やがて資金繰りも悪化して、結局会社は2年で畳まざるをえませんでした。

「ここで働きたいんですけど」 手ぶらでお店に飛び込んだ結果

それでなぜこの業界に、というのは、単純に「できそう」と思ったんですよね(笑)。建設しか知らず、学歴もない自分が何かをゼロからと思った時に、風俗店なら何とかなる気がしたんです。

とは言え、受け入れる側は「こいつ大丈夫か?」という思いだったんじゃないかなと(笑)。ネットで『ニュールビー』を見つけて、「良さそう」と思った僕は、いきなりお店におしかけたんですよ。

「働きたいんですけど……」

もうロビーの全員が唖然という感じだったんですが(笑)、当時の責任者が「まあせっかくいらしたんだし」と奥に通してくれて。今まで何をしてきたか、どうして転職することになったのかって、くわしく聞いてくれたんです。「たいへんでしたね」とまで言ってくれて。

「じゃあまず履歴書と住民票を持ってきてください」

「そこから?」って感じですよね(笑)。冷やかしだと思われたくなくて、文字通りすぐに役所に走りました。

通りに他のお店もたくさんありますけど、もう「ここしかない」という気持ちでしたね。いきなり「仕事くれ」って手ぶらで飛び込んできた若造の話を、親身に聞いてくれるところなんて、そうはないじゃないですか。

で、戻って来て「よろしくお願いします」と。寮を案内されて、翌日から働き始めました。

「あざっす」⇒「ありがとうございます」 最初は敬語に戸惑い

「できそう」というのは半分は当たっていました。前職がガテン系でしたから、タオルの上げ下ろしや立ち仕事であることなんて、どうってことありません。むしろ「ラクだな」と思うぐらい(笑)。

ところがもう半分は苦労しました。

「うぃーっす」
「あざあっす」

ずっとこんな環境にいましたから(笑)、初めの内は「いらっしゃいませ」とご挨拶することや、「ありがとうございます。またお越しくださいませ」とお見送りするのに気恥ずかしさがあって。

たぶん敬語の使い方も間違いだらけだったと思います。ここは先輩の電話応対の様子や、ホールでの立ち居振る舞いを見て学んでという感じですね。

でもこれも、どうということはないんです。何せ1日延べ100人ぐらいのお客様を相手にするので、自然に慣れるんですよね。人気店で良かったし、あらためて自分の目に狂いはなかったなと(笑)。半年ほどで一通りの業務は覚えられたと思います。

“一事が万事” 少しの“気づき”が、結果的に売上を左右する

業務自体に“難しい”というものはないですしね。忙しさへの順応と、効率があるだけだと思います。なので給与的にも、月給30万円なんてすぐですよ。

ただそこから「責任者になって月給50万円以上は欲しい」となると、意識の持ち方が問題になってくると思います。僕の場合で言えば、気になることは臆さず上司や社長に相談するようにしていました。

一例を挙げると、待合室の壁のパネル写真。当時は何年も前に退店したキャストさんのものが飾られたりしていました。オブジェにしかなっていなかったんですね。

「あの、やっぱりフリーじゃなくて、あの子が良いんですけど」
「申し訳ありません。残念ながらその子はもういなくて」

これだけでご指名料を損しちゃうわけですよね。他にもルームに掲示されている延長料金のご案内が剥がれかかっていたり、家具や植木で隠れてしまっていたり……。もしこれがしっかりお客様の目に届くようになっていたら、「あ、もう30分」と思っていただけるかもしれないのに。

確かに“ちょっとしたこと”にすぎません。でもそのちょっとしたことの積み重ねが、結果的に売上を大きく左右するんですね。“一事が万事”で、細かいことに“常に気づけるお店”は、居心地の良い空間づくりができるし、行き届いたサービスを行えるものなんじゃないかなと。

“言われたことだけ”でも給与は悪くない。でも、「どうせなら」

実際僕は、1年半で遅番シフトの責任者(店長)になりました。社長から売上を伸ばせたことや、何より仕事への向き合い方を評価してもらえたんですね。ウチはそこは本当に“成果次第”の方針なんです。

べつに“言われたことだけやる”でも良いですよ。さっきも言いましたけど、それでも給与は悪くない。僕みたいに寮住まいなら、更にお金は貯まるでしょう。

でも「どうせなら」と思いません?(笑) ちょっと周りに目を配って気づけるようになって、意見を言うようになれば、目を掛けてもらえます。出世だって早い……。

と言うより、その方が楽しいじゃないですか。現に僕は、毎日ワクワクしながら働いています(笑)。

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

「建設という仕事は、結果が見えるまでに時間が掛かる。でもここでは、工夫やアドバイスがすぐに形になる」と杉本さん。その上で“対価”もあるのだから、最高ですよね。「どうせなら」と向上心を持てる環境に、魅力を感じた取材でした。

プロフィール

杉本大貴

総合職(店長・幹部候補)

(前職:解体工事業)