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総合職(店長・幹部候補)】三橋裕介さんのインタビュー記事

2010年入社

三橋裕介 (37歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:パソコン関係

2019.4.9

“縁”への感謝が、力を生む。人同士の商売に大切なのは、“相手を思う気持ち”の連鎖

この記事のポイント!

  • 社会に出て、10年。「なくならない仕事に就きたい」
  • 学んだのは“人を動かす”。目標の大切さを知った
  • 僕もときには叱ることも。でも、根底には“おかげさま”

18歳のラーメン店主。“商売”の意識が希薄で……

自分、高校は中退してるんですよ。特に勉強が嫌いというわけではなかったんですけど、卒業することに意味を見出せなかったんですね。「早く社会に出たい。お金を稼ぎたい」という思いも強くて。

それで、知り合いのツテを頼りに、地元青森のラーメン屋さんで働きはじめたんです。まだ17歳でした。

18、9の時には店長もやらせていただいたんですけど、ダメなんですね。“商売”という意識が希薄で。何となく仕事をしているだけだから、儲からない。友だちが遊び半分に食べに来たりして……。

結果借金を背負ってしまって、上京するんです。田舎でチマチマ稼いでいても、返せる額じゃないからって。

社会に出て、10年。「なくならない仕事に就きたい」

22か3歳ですよね。インターネットビジネスの会社でした。

初めの3、4年は調子が良かったし、お給料も悪くなかったです。しっかり借金も返せましたから。

ただ、最後の方はイマイチでしたね。時代の流れに乗れなかったですし、商品として競合他社にも勝てなかった。ジリ貧が目に見えて、5年目に転職を決めたんです。

17で社会に出て、ちょうど10年経った頃ですよね。今後を思うようにもなって……。

「なくならない仕事に就きたい」

もちろん高い収入を得たいという思いもありましたけど、この業界に足を踏み入れた一番の動機は、そこでした。

「ちゃんとしてる」。当たり前に驚いた新人時代

そして『アニバーサリー』に入社するんですけど……。何だかんだで、もう9年ですか(笑)。早いものですね。

最初の頃の印象? いや、驚きましたよ。「すごくちゃんとしてるんだな」って。

まず、とても礼儀正しい。それはお客様、スタッフ、女の子のすべてに対してですね。

そして仕事もきちんとしているんですね。掃除から何から、理由があるし、ムダもない。

当たり前?(笑) そうなんですよね。今なら自分も、「そんなの当然だ」って言えるんですけど、風俗を舐めていたんでしょうね。こう、雑誌なんか読んで、電話取ってれば良いぐらいの印象だったんですよ。

ところがラーメン屋さんよりもネットビジネスの会社よりもしっかりしているし、計画だって練られているじゃないですか。

“襟を正す”って、こういう時に使うんでしょうね。もうそれこそ目の色変えて、イチから業務を教えていただいた感じです。

学んだのは“人を動かす”。目標の大切さを知った

ここに来て一番学んだのは“人を動かす”ということですね。

ラーメン屋さんにしろネットにしろ、実は業務自体、1人でやろうと思えば1人でできたんですよ。でも、ここではゼッタイに無理です。

女の子も見なきゃいけない、お客様の相手もしなきゃいけない、戦略も練らなきゃいけない……。スタッフ同士の助け合いがなければ、店舗の運営はできないんです。チームプレーが必要になる。

そこで店長として今大事にしているのは“目標”ですね。それは個人の「こうなりたい」「稼ぎたい」っていう目標であったり、稼ぎたいならどうすればというところでの、お店の売上目標であったり、そのための集客の施策であったり。

個人の「稼ぎたい」と、お店の“売上目標”が繋がっているのに気づけると、スタッフってがんばれるんですよね。昇給できるし、やれば報われるしって。

そうすると“無形の力”が働くんです。例えば、お客様が店に来た時に、暇だったとしますよね? その時に「あーあ」ってスタッフがどよーんとしていたら、店全体が暗くなるんです。

逆にそんな時でもスタッフに目標があって活気があると、まず女の子に伝わる。お客様も「お。元気良いな」と思ってくださる。「また来ようかな」に繋がって、暇がなくなっていくんですね。

「チームワーク良いお店ですね」って、同業の方にもよく言われるんですけど、それはみんなに共通の目標があって、かつ同じ方向を向けているからなんですよ。

僕もときには叱ることも。でも、根底には“おかげさま”

女の子のマネジメント、みんな悩むって言うじゃないですか。でもここについても、僕は同じだと思っているんです。スタッフとお店が目標持ってがんばっていると、「いいお店に入れたな」って、まず女の子が思ってくれるんですね。だから、定着率も上がる。

ここでの仕事って、むずかしいこと1つもないですから。だからこそ、気を抜かずに1つひとつをやれば良いだけなんですよ。

女の子がシフトを提出しているのに、入れ忘れている。
女の子が挨拶しているのに、お疲れさまも言えない。
女の子は前向きなのに、スタッフが暗い。

僕はこういうことには、すごく怒ります。何かの事情や卒業で女の子が辞めるのは、構わないんです。それは自然の流れなんだから。

だけどスタッフがちゃんとしていないことで、女の子を離れさせるのだけは、僕らはしちゃいけないんですよ。

“女の子がいなくなったら、次の子を”

これではダメなんです。そういうお店は、目先の売上は良くても、長い目で見た時に成功できません。

人同士の商売ですからね。女の子を大切にできないお店が、スタッフやお客様を大切にできるはずはない。さっき“無形の力”って言いましたけど、ぜんぶ繋がってるんですよ。

相手を思う気持ちの連鎖なんです、この仕事。すべてが“縁”な気がして……。

僕はこれからも女の子とスタッフを、縁をくれた以上、大切にしていきます。「稼ぎたい」とスタッフが言ったら、目標を持てるように、全力でバックアップするのが僕の仕事です。

そりゃときには叱ります。だけどね、根底には“ありがとう”“おかげさま”。この気持ちがありますよ。だって、僕が『アニバーサリー』に来られたのだって、何かの縁なんだから。

みんなにもきっと、どこかで同じ思いがある気がするんです。ウチのスタッフみんながんばるし、女の子にも、笑顔が多いんですよね。

(インタビュー:徳山央樹)

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

お客様に伝わり、売上へと繋がる“無形の力”。根底には“縁”への感謝があると、三橋さんは語ります。仕事は同じはずなのに、やっぱり個々のお店で売上にも人気にも差が付くのは、あんがいこういったところに理由があるのかもしれませんね。“相手を思う気持ち”の連鎖という言葉に、この業界で成功するためのカギがあるように感じました。

プロフィール

三橋裕介

総合職(店長・幹部候補)

(前職:パソコン関係)

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