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総合職(店長・幹部候補)】谷口一さんのインタビュー記事

2013年入社

谷口一 (34歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:訪問販売員 ⇒ パブ店員

2019.4.26

遅刻常習犯の自分を、店長に。やる気に応えてくれたからこそ、奮闘した日々

この記事のポイント!

  • 「店長やれないなら辞めます!」「ええよ。やらしたるよ」
  • 自由と、見守りと。両方ある。だから、強い
  • 課題は、人を育てること。でも大丈夫。僕自身がその証明

「今から来れます?」 自転車を飛ばした23:00

職歴? 職歴かあ。久しぶりに聞かれました(笑)。

中学校を出て、10年ぐらいは訪問販売の仕事をしていました。色んな商材を扱いましたよ。売れるものもあり、売れないものもありという感じで、それなりに楽しかったですね。

ただちょっと、業界的に不安定になって来ちゃったんですよね。それで「夜の世界はどうだろう?」ということで、パブで3年間ぐらい働きました。

そこを辞めてから、少しブラブラしてしまって。「ヤバイ。お金がない」となって、今度はラブホテルの面接に行ったんです。日払可能なところを探していたんですね。

でも条件が合わなかったんです。どうもブラックな感じもして。そういうのって、何となくわかるじゃないですか(笑)。

で、ちょうどその帰りに、当時は携帯電話ですよね、ネットで日払い高収入の求人を検索して。

検索結果のいちばん上に来ていた『シグマグループ』に電話したんです。当時から大手でしたから、上にいたんでしょうね。

今でもしっかり覚えてますよ。夜の23:00に、携帯に折り返しがあって。

「じゃあ、今から面接に来れますか?」

もちろん行きました。自宅から自転車で。窮状を話すと、すぐに採用していただけて……。

即日勤務?  いえ、そこは翌日でした。もうその日から働く気満々だったんですけどね(笑)。

「店長やれないなら辞めます!」「ええよ。やらしたるよ」

初日に驚いたのは「あ、ちゃんとしてるんや」というところ。一番初めに、タイムカードの押し方説明していただきましたから。いい加減だったら押させないでしょう。

Webサイトの更新業務から教えていただいたんですけど、パソコンを使ったことがなかったんで、しばらくは苦労しました。でも、そこを責められることはなかったですね。「オレもここ来てからやで」なんて言っていただいて。

デリヘルという仕組み自体も知らなかったんで、ぜんぶが新鮮で。「こういう風になってるのか」って、おもしろかったですね。

でもWeb、電話応対、ボードを見て時間とシフトの管理って、2年ぐらいそんな感じで仕事を続けていたんですけど、だんだんイヤになってきちゃったんですよ。

ずっと同じことを続けている感じがして。で、ある日遂に言っちゃったんです。

「店長やらせて下さい! やらせてくれないなら僕、辞めます!」

「……そうか。ほんならやらしたろか」

びっくりでしょ。翌月には僕、『クラブバレンタイン大阪』の店長でした。

遅刻が当たり前だった自分。それでも、やる気を買ってくれた

信用されてたから? 違います。だって僕、毎日遅刻してましたから。遅刻しなかったのは、1年間で5日ぐらいですよ。

一度なんて、当時の店長を、怒らせて帰らせてしまって。

遅番の20:00出勤だったんですけど、僕が着いたのは翌日の午前2:00だったんですね。

「そりゃないやろ谷口。オレもやっとられんぞ」

それぐらいの遅刻魔が、店長やらせてくれって、普通やらせていただけないじゃないですか。

なのになぜかって言ったら、たぶん「やれるもんならやってみろ」というのが1つ。

もう1つは、やっぱりやる気を買ってくれたんだと思います。遅刻以外のところはできていたと思うんで、自分でも。じゃあ、やる気に賭けてやるって……。

会社、賭けには勝ったと思いますよ。勝たせなきゃって、僕思いましたもん。

それ以来、一度も遅刻はしてないです。

自由と、見守りと。両方ある。だから、強い

任されて、おもしろかったですね。女性の面接、マネジメント、広告の打ち出し、競合の研究。無我夢中でぜんぶやりました。

売上を上げて喜んで、下がったら悔しい思いをして対策を練って。気がつけば入社して6年という感じです。

安定して利益を出せるようにはなったんですけど、そこに甘えていたら、売上って落ちますから。大阪1、関西1の売上を出せるお店にしたいですね。

シグマグループは基本、店長には自由にさせてくれます。イベントにしてもキャンペーンにしても、広告にしても。そして売上という結果が出れば、みんなで一緒に喜んでくれて、ボーナスをくれる。給料だって上げてくれる。

……でも、それだけじゃないんです。

「谷口、それはちょっとダメや。ストップや」

僕が行き過ぎてるなと思ったら、止めてくれるんですね。奔放にやらせてくれているようで、しっかり仕事を見て支えて、いざという時には出てきてくれるんです。

なぜそれができるのか? いや、そこはやっぱり老舗の強みなんじゃないですか。勘とかじゃなくて、積み重ねたノウハウがあるから、これはイケるイケないというのが、データとしてあるんですよ。

だから僕も、素直に聞けますからね。理由、根拠、それがあれば人は納得するもんです。

課題は、人を育てること。でも大丈夫。僕自身がその証明

4年店長をしての課題は、何と言っても人を育てることでしょうね。僕が店長になって以来付いてきてくれているスタッフもいるので、何とかこの子達を店長にしてあげたい。

そのためには、彼らの下に付くスタッフを育てないといけない。自分のやる気だけで突っ走っていた時代とは、やっぱり違います。

でもそのことについて、そんなに悲観してはいないんですよ。きっと育ちますから。僕を振り返ってそう思います。

どこの会社が、1年のうち5日しか遅刻しない日がないスタッフを店長にしてくれますか? シグマグループのこの懐の深さは、どの店舗でも一緒だと思いますよ。

だからこそ、僕だって恩に感じてがんばれる。二度と遅刻なんてしないで、売上に貢献しようと思えるんです。僕より若い子たちだって、きっとそうできます。

ただ僕、いつか前の店長に、言われたことがあるんですよ(笑)。

「もっと早く、その気持ち見せてくれれば良かったのに」

(インタビュー:新海亨)

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

インタビューを聞いて、正直「シグマグループは強いはずだな」と思いました。やる気を削がない。欠点で人を潰さず、個々の能力を尊重し、そして育てる……。谷口さんが育てた次の店長さんの取材、松坂、心待ちにしています。

プロフィール

谷口一

総合職(店長・幹部候補)

(前職:訪問販売員 ⇒ パブ店員)

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