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総合職(店長・幹部候補)】沖亘さんのインタビュー記事

2018年入社

沖亘 (42歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:建設業

2021.4.2

40歳目前の転職。人見知りの送迎ドライバーが、今や店長。でも僕は、特別じゃない

この記事のポイント!

  • 「もう慣れました?」 未経験の自分に、仕事が務まった理由
  • 誠実な応対、丁寧な接客、親身な笑顔。“人”に関西も関東もない
  • 副業の送迎ドライバー ⇒ 店長! 月給31万円 ⇒ 40万円!

生まれて初めて利用したデリヘル。「もしここで働いたら?」

もともと千葉出身で、高校卒業後、一旦は北海道の牧場に就職しました。大自然で、牛飼い。月並みなんですけど、憧れがあったんですね(笑)。

ただ見知らぬ土地の上に、狭い世界で話相手もいない。ホームシックに掛かっちゃって、1年持たずに帰って来ちゃったんです。

帰ってからは20年ずっと現場仕事ですね。塗装、建築、内装工事、防水関係から墓石屋さんまで、何でも経験しました。親が丈夫に生んでくれたおかげで(笑)、体がキツいというのも、特に感じたことはなくて。

それがなぜこの業界に、というのは、本当にたまたまです。当時姫路にいたんですが、会社でも家庭でも、うまくいってなかったんですね。離婚して生まれて初めてデリバリーヘルスを利用したんですが、ありがたいサービスだなと感じました。一期一会の世界のありかたも、すごく魅力的で……。

「働いてみたら、どんな感じなんだろう?」

きっかけはそんな好奇心からでした。前の会社にまだ在職しつつ、『カサブランカ』の姫路店で、まず送迎ドライバーから始めたんです。

「もう慣れました?」 未経験の自分に、仕事が務まった理由

ところが僕は現場仕事しか経験がなかったわけですから、人見知りだし、シートに乗るキャストさんと、どんな言葉を交わせば良いかわからないわけですよ。

もうひたすら安全運転と、時間を守るということと、道を覚えるということに集中する感じでした。今思うと、あんなのでよくやれていたなと(笑)。

幸いだったのは、ここが奥様店だったということだと思います。僕は30代が終わろうという歳になって、この世界に飛び込んできた。キャストさんにもそういう方は多いから、多少不器用でも「こいつも一生懸命やってるしな」って、大目にみてくれていた気がするんです。

「大丈夫。間に合いますよ」
「もう慣れました?」
「最初の頃より表情明るいですね」

もうどちらがスタッフかわかりませんよね(笑)。おかげで少しずつ慣れていって、最初からそのつもりでもいたんですが、ひと月で前の会社を辞めて、正式に内勤としてこちらにお世話になることを決めました。「何とかやれそうだ」という手応えもあって。

ここが若い子のお店だったらどうだったかな?と思うんです。それこそコミュニケーションに悩んで、すぐに挫折したかもしれません。自分はスタートから恵まれていたなと思うし、その感謝があるから、「この人たちのために頑張ろう」と思えたところもあります。

誠実な応対、丁寧な接客、親身な笑顔。“人”に関西も関東もない

その後半年間姫路店でスタッフを続けたんですが、「グループが関東に進出する。船橋にもお店を出す」と聞いて、自分から「行かせてください!」と立候補しました。千葉を愛しているので、「地元に帰れる!」と(笑)。

それが2年少し前ですか。『カサブランカ』も『五十路マダム』も、関西ではネームバリューがありましたけど、こちらではゼロに等しい。最初は全然電話が鳴らなくて、たいへんでした。

ただオープンして3か月目4か月目ぐらいには、今日みたいな感じでバンバン問い合わせが来るようになったんですね。まず新店立ち上げと言っても、グループとして培ってきたノウハウがあったのが大きいし、今になって思うんですが、関西だろうが関東だろうが、この仕事の基本は変わらないんですよね。

誠実な応対、丁寧な接客、親身な笑顔。“人”を大切にするグループのこの姿勢は、横浜でも船橋でも高い評価を得られました。広告戦略というより、口コミですね。「良い店だな」と、リピーターが増えていったんです。

副業の送迎ドライバー ⇒ 店長! 月給31万円 ⇒ 40万円!

ありがたいのは、お店の人気に伴って自分も出世していけたことです。昨年の1月には主任、10月には副店長、今年からは店長ですよ(笑)。あの人見知り送迎ドライバーがここまで来たかと、自分でも驚きます。

月給だって、スタッフ31万円、主任35万円、副店長37万円、今では40万円ですからね。なかなか39歳で未経験で始めて、ここまで順調に行く業界ばかりじゃないですよね。

だからって僕が特別かと言ったら、全然そんなことはないんですよ。さっきも少し触れましたけど、最初にキャストさん達が僕に優しかったように、自分も人に対して誠実に、丁寧に、親身にを心掛けただけなんです。

デリヘルって、お客様も人、キャストさんも人、スタッフもドライバーさんも人。どこまで行っても人の関わりで成り立っていると思うんですね。だからマジメにコツコツやっていれば、きっと何とかなります。

「僕を見てくださいよ」

冗談抜きに、迷っている方には僕、本気でそう言いたいんです。

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

取材中はずっと電話が鳴りやまずでしたが、それ以上に驚いたのは、キャストさんとスタッフさんとの距離の近さでした。待合室もオフィスも文字通り和気あいあいで、笑顔のない瞬間はないほど。繰り返し人への感謝を述べ、ご謙遜し続けていた沖さんですが、その沖さんの人柄が、船橋店の良い雰囲気と、好調に繋がっているようにも感じました。

プロフィール

沖亘

総合職(店長・幹部候補)

(前職:建設業)