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総合職(店長・幹部候補)】田辺俊哉さんのインタビュー記事

2014年入社

田辺俊哉 (37歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:地方テレビ局のAD

2019.4.26

“勝ちパターン”のシステム化と、人への優しさ。両方備えた今、関西を取りに行く

この記事のポイント!

  • “勝ちパターン”のシステム化で、売上アップ。ところが……
  • 女の子はモノじゃない。人同士の関係は、言い方1つ
  • 頑張った結果は、その日のうちに評価。だから、おもしろい

「いい加減だろう。ラクだろう」。吹き飛ばされた思い

ここにお世話になる前は、地方のテレビ局でADをしていました。好きで始めた仕事ではあったんですけど、まあほんとに不眠不休で。過酷な労働環境に、耐えられなくなっちゃったんですね。

転職を考えた時に、稼ぎたいというのはあったんです。なので“高収入”というワードを入れて検索して、いちばん上に出てきたのがこの業界という感じでした。

正直、「いい加減だろう。ラクだろう」という感覚もあって……。

ところが実際に働いてみると、電話応対、配車手配、女の子のマネジメント、サイトの更新、求人という形で、自分が思っていた以上にたくさんの仕事がありました。

「ラクどころじゃない。どうしよう」と思っていたんですが、僕が入った時にはもう、未経験でも業務にスッと入っていけるように、マニュアルや研修が用意されていたんですね。

人を育てる環境が整えられていました。すごいな、と驚いて。

「田辺、途中から目の色変わったよな」

今5年目なんですけど、よく先輩に言われます。確かに「舐めちゃいけないな」と思いました。会社が新人のためにこれだけ準備をしてくれているなら、自分も応えなきゃいけないと思ったんです。

“勝ちパターン”のシステム化で、売上アップ。ところが……

2年前からは店長をしています。売上目標の達成が続いて、評価していただけたんですね。

売上を上げるために僕が取り組んだのは、“勝ちパターン”のノウハウを、システム化することでした。

ウチはグループの歴史も長いので、色んなパターンの情報があるんです。それをシステム化したら、絶対使えるものになると思って、実際すごくハマッたんですよね。

システム化すると、サービスを均一化することができるんです。「このスタッフだとお客様がよく来る。このスタッフだとイマイチ」だと、やっぱり良くない。売上の上がらないお店ほど、個人への依存が強いものなんです。

誰がやっても同じクオリティ。そこを目指して、売上のアップに成功しました。

……ただ僕、それをやりすぎちゃったんですね。

「なんでそんな冷たい言い方するん?」 女の子に叱られて

気づいたのはいつだったかな。売上が上がっているのに、スタッフと女の子が辞めていくというのが、続いた時があって。

何でだろうって、ずっと不思議だったんです。

ある時女の子に、ちゃんと写メ日記を上げるようにって、注意したんですね。そしたらその子が、キッて僕のこと睨むんですよ。

「なんでそんな冷たい言い方するん?」

驚いたし、「あ、これが原因か」って、気づいた瞬間でした。

女の子はモノじゃない。人同士の関係は、言い方1つ

売上にこだわるあまり、全部が仕組み、仕組み、仕組みになり過ぎちゃってたんですね。

僕の注意や要望は、みんなからしたら全て“指示”として捉えられちゃっていたでしょうし、女の子は特に、自分が商品としてしか扱われていないような感覚だったと思うんです。

「ごめんな」

その子に謝ってから、自分の意識を変えました。受け手の気持ちを考えなきゃって。

人同士の関係って、言い方1つで良くも悪くもなるんですよね。AD時代に自分もけっこう上から冷たい言い方をされて、凹んだ経験もあったのにって、すごく反省しました。

そんなことがあったように見えない?(笑) そうですね、コミュニケーションを取るようになってからは、利益だけを追求するのではなくて、人が続けられる、本当の意味での良い職場環境ができたと思います。

雰囲気でわかりますよね、確かにそういうのって。

頑張った結果は、その日のうちに評価。だから、おもしろい

今後の展望としては、この店をグループ1位にまで押し上げたいですね。奈良ではけっこうな有名店なんですけど、関西でみると、やっぱり大阪の店舗に負けちゃうので。

一緒に頑張ってくれる方がいたらって、正直な気持ちです。ノウハウはあるし、職場の環境も良いし、働きやすい組織になったと思うんですよ。マジメに仕事をしてくれる方なら、必ず出世できる会社だし……。

やった分だけっていうのは、この業界の良いところですしね。何よりこの仕事の何がおもしろいかっていうと、今日一日頑張った結果が、その日のうちに出るっていうことだと思うんです。

一般の企業だと、成果が出るのは3か月後だったり半年後だったりするじゃないですか。でも、ここではその日のうちに数字になって表れて、それによっては大入ボーナスが出たりする。モチベーションがかなり上がりますよね。

それに僕、すっかり優しい店長になりましたから。入社するなら、今です(笑)。

(インタビュー:新海亨)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

入社して1度目の驚きで、自分の働く意識を変え、2度目には、周りに接する意識を変えたという田辺さん。今、お店は売上が良いだけではなく、続く組織になったと言います。働く人が成長することで、お店も成長する。あらためてこの業界は、“人”がカギを握っているのだなと気づかされました。今田辺さんの下で働ける方は、きっと幸せですね。

プロフィール

田辺俊哉

総合職(店長・幹部候補)

(前職:地方テレビ局のAD)