【総合職(店長・幹部候補)】野林幹太さんのインタビュー記事

2020年入社
野林幹太 (45歳)
総合職(店長・幹部候補)
前職:営業職⇒個人事業主
2024.5.30
初めて感じた仕事のやりがい。確かに稼げる。でも転職して得られたのは“収入以上”
この記事のポイント!
- 「ウチに来れば給与は上がる」 元同僚の一言がきっかけだった
- キャストさんはモノじゃない。だからこそコミュニケーション
- 「人のために」が利益になる。収入もポストも自然に付いてきた
転職続き。やがて事業にも失敗し、借金まで背負ってしまい……
『ウルトラグループ』にお世話になるまでに、色んなことがあって。そもそも僕、大学受験に失敗しているんです。
心配した母に「せめて手に職を」と勧められて、徳島を出たのが18歳。名古屋の専門学校で、電気工事系の資格を取りました。
とは言えそんな動機ですから、卒業しても就職する気になれないんですよね(笑)。「やっぱり大学に行きたい」と、バイトをしながら勉強し直しました。やっと合格し、上京したのは23歳の時なんです。
ちょっと遅いですよね。そのうえ進学後も1年留年しちゃって(笑)。思えばこうして若い頃にフラフラしていたことが、後々に影響してしまったかなと。例えば大学4年時に就職活動をしても、周りに27歳の学生なんていないんですよね。
なんとか広告代理店に営業として入社したんですが、その後は職を転々としました。ブラックな環境ばかりで、長く在職してもせいぜい5、6年かな? やがて個人事業主として物販を始めたものの、300万円の借金を背負うありさまでした。
「ウチに来れば給与は上がる」 元同僚の一言がきっかけだった
なので40歳で業界入りした理由も、単純に収入ですよね。初めはソープランドに勤めました。ところが1年スタッフをしても、月給は初任給の35万円のまま。これではとてもお金を返せません。
そんな時です。先にそこを退職していた元同僚が「今の会社良いよ」と声をかけてくれて。乗り気になった理由は、それこそ収入の額なんです。「そんなにもらってるの?」というのが正直な感想でした。
「“頑張ったら頑張っただけ”っていう環境だから。野林もオレと能力変わらないじゃん。ウチに来れば稼げるよ」
そう(笑)、それが『ウルトラグループ』だったんですね。紹介されてオフィスを訪れてみると、いきなり店長の応対だったうえに、すごく親身に話を聞いてくれました。借金についても「大丈夫。焦らず返していこうよ」と。
何より雰囲気が良かったんですね。スタッフは皆さん私服で、表情も穏やかで……。軍隊みたいな職場にいましたから(笑)、「こんなに違うんだ」と思ったぐらいでした。
面接後1時間で「一緒に働きましょう」と合否を知らせてくれたんですが、そのスピードにも驚いたのを覚えています。求職者はやはり早く結果を知りたいじゃないですか。この点からだけでも“相手を思う”社風が感じられたんです。
キャストさんはモノじゃない。だからこそコミュニケーション
ただ入社後は、更に驚かされました。「とにかくキャストさんとコミュニケーションを取ってください」と言われ、現に先輩の皆さんも、常に彼女達に目配り気配りをして、という感じだったんです。
僕からしたら「え? 良いんですか?」と。
前職では「ゼッタイにキャストと口をきくな」でしたから、はっきり言って真逆。1年それで過ごした後なので、最初は戸惑いました。でも2日、3日と過ごす内に、方針の意図が理解できたんです。
僕らがお客様に提供しているのは、“モノ”ではなく、“人”のサービスなわけですよね。だとすれば、よく知らない人を紹介なんてできるわけがない。考えてみれば、当たり前のことなんですよね(笑)。
それからは僕も、できるだけキャストさんとよく話すようになりました。挨拶に始まって、髪やお化粧やネイル等、些細な変化も見逃さないようにしたり、「どうですか?」と調子を聞いたり……。
単純に好きな食べ物や趣味みたいな雑談もよくしますよ。そしてこうして1人ひとりの性格や傾向が知れてくると、接客していても「あの子と合いそうだな」というのがわかってくるんですね。ご案内に活かすことができて。
むしろ前はよく何も知らずにフロントに立っていたなと(笑)。ルックスだけでお薦めしていたんでしょうね。振り返るとコワいぐらいです。
「人のために」が利益になる。収入もポストも自然に付いてきた
同時にこうしてコミュニケーション重視で毎日を送っていると、“やりがい”も生まれました。キャストさんにも個々で様々な事情があるんですよね。僕が背負った額どころではないお金を、返さなきゃいけない子だっているんです。
それがわかればどの子に対しても「なんとかしてあげなきゃ」「ご指名増やしてあげなきゃ」という思いになります。自然に業務の習得も早くなり、評価を得られて昇給もしていきました。無事借金もなくなって、おかげさまで昨年からは、店長の下のディレクターを任されています。
だけど不思議なんですよね。この4年間あまり給与のことは考えませんでした。収入もポストも、頑張っている間に勝手に付いてきたというのが実感で……。
おそらくこれこそが、『ウルトラグループ』が成長を続けられている理由なんですよね。僕に限らず、先輩達も上司もキャストさんに一生懸命ですから。僕はただその背中を見て学んで、追いかけてきたようなものです。
いや、キャストさんにだけじゃありません。今は僕もこの立場なので、後輩のスタッフにも育ってほしい。「出世させてやりたい」と思うし、実際成果を出して昇格してくれると、自分のことのように嬉しくて。
きっとウチは全員がそうなんですね。誰もが「人のために」と思っている。その気持ちはそのままお店の利益増に繋がっていて、結果僕らの給与として返ってきているのかなと。
仕事に対して自分がこんな感覚を持てるようになるとは、夢にも思いませんでした。稼げているのはもちろん幸せですが(笑)、その意味で言えば、僕はこの転職で収入以上のものを得られた。本気でそう感じています。
(インタビュー:松坂治良)
取材後記
プロフィール

野林幹太
総合職(店長・幹部候補)
(前職:営業職⇒個人事業主)