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総合職(店長・幹部候補)】伊藤公平さんのインタビュー記事

2016年入社

伊藤公平 (30歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:トラックドライバー⇒セクキャバ

2019.3.11

ワクワクできる現場、がんばれば付いてくる結果。だから、当たり前に努力できる

この記事のポイント!

  • ナイトワークの世界に転職。毎日がワクワクだった
  • マネジメントの必要。楽しいだけではいかない
  • 個人のノルマなんていらない。売上は、みんなでつくるもの

高校卒業後、物流業界に。キツい? 考えたことがない

高校卒業後、まず佐川急便さんにお世話になったんです。トラックドライバーとして。

学生時代は格闘技に明け暮れているような感じだったんで、こういう言い方はあれですけど、あまり勉強をしていなかった自分でも、やれるんじゃないかと思ったんですよね(笑)。給与も良かったですし。

キツかったか? まあ深夜に長距離を運転することもありましたし、休みが多かったわけでもないですけど、日々に充実感がありましたから。キツいかどうかなんて、考えたことないですね。

辞めた理由も、恩人の上司が退職したから。本当に、ただそれだけなんですよ。高校出たての僕に、6年間物流業界のイロハを教えてくれた方でした。あまり話さない方だったんですけど(笑)、昔かたぎで、実直でね。

その上司がいなくなってしまった時に、ふと「もういいかな」って。やりきった感じがあったんです。

とは言え6年という時間は、考えていた以上に重くて。それからしばらくは、何もする気が起こりませんでした。

ナイトワークの世界に転職。毎日がワクワクだった

1年は休んだと思います。でも、いつまでもぶらぶらはしていられない(笑)。もう十分ということで、仕事を探しはじめました。

物流にいた時も収入は良かったから、それは変えたくない。そのうえで、おもしろいこと、新しいこと、楽しいことって考えた時に、頭に浮かんだのはナイトワークの世界でした。

最初に選んだのはピンクサロン。よりによってというわけじゃないんですけど、もうすごかったです(笑)。AVの世界がそのまま展開されているように感じて。僕、風俗に行ったことがなかったから、カルチャーショックが大きかったんですよね。

戸惑い? いやむしろワクワクですね。毎日「何が起きるんだろう?」みたいな。“がんばればがんばっただけ上がる”っていうこの業界の体質も、僕にはおもしろくて。その後セクシーキャバクラの部署に回されるんですけど、新鮮に感じる日々は、変わりませんでした。

マネジメントの必要。楽しいだけではいかない

ただ、徐々にですよね。役職が上がれば、責任も増えてくる。お店もマネジメントしなきゃいけないってなって、楽しいだけではいかなくなってきました。

その中で、この業界にもやっぱり、尊敬できる先輩がいたんです。もうとにかく、お店を回すのが“ウマい”んですよ。

時間を見て、お客様に女の子を付けていくという時に、そこを上手に回せるかどうかで、お店の売上は決まります。できないうちは、オロオロしてしまったり、ただ空いた子をお客様に付けてしまったりするんですね。

先輩は違った。時計をちらちら見なくても、だいたいの時間の流れがわかるんです。そしてここが大事なんですけど、“この子はどういう子か?”っていうのを、事前に把握しているんですよね。

テキパキと早くて、初めてのお客様でもまごつかない子。
ちょっとおっとりしているけど、丁寧な接客ができる子。
気持ちに波があって、乗る日と乗らない日で差がある子。

把握の作業は、女の子を面接する時からはじまっています。そして日々の信頼関係を育む中で、相手のことを知っていくんですね。

こういう下準備が、開店した瞬間に活きるんです。“あのテーブルへあの子を”という形で。お客様に元気がないから、ちょっと普段より当たりのやわらかい子に付いてみてもらう、とかね。人を見て、時間と場を回していく……。

“センスによる”って言うのは簡単です。だけど「この先輩みたいにオレ、才能ないわ」ってなったら、高い位置には行けないですよね。僕、センスは“誰にでもある”って思っているんです。要はそれを磨くか磨かないか。僕らには結果だけを見せていましたけど、先輩は、努力していたはずです。

「こんな風になりたいな」っていう先輩でした。僕はその背中を追いかけていた感じですね。話し方や振る舞いを真似して、覚えよう覚えようとしていた気がします。

そしてHMグループへ。がんばりは、給与へ反映してくれた

そこには2年ですね。辞めた理由、実はおんなじなんですよ。その先輩が辞めてしまって(笑)。僕はきっと、人に付いていくタイプだったんですね。「あ、そうか。もう良いか」と。

そしてこのHMグループに来て、今度はまた違う業態の店舗で仕事をしましたけど、結局は同じですよ。人を見て、時間を見て、そして回していく。この会社の良いところは、入ってすぐから、「ここはこうすべきだと思う」っていう下の意見を聞いてくれたところですね。風通しが良いんですよ。

がんばりには本当に、きっちりきっちりっていう感じで報いてくれて。3年前僕、当時のお給料で27万円ていう額からスタートしたんですけど、1か月で30万円、1年で主任の33万円、2年目にはマネージャーになって、35万円いただいていました。

もちろんこれは基本給ですよ。これに歩合と大入手当がある。がんばりますよね、それは。今? もっといただいています。何と言っても副店長ですからね(笑)。

ここは11月にオープンしたばかりのセクキャバなんです。以前の会社で現場も知っていますから、「じゃあ伊藤行け」ということで、抜擢してくれたんでしょうね。

これまでは僕、背中を追い続けて来たでしょう? 物流の6年、そしてナイトワークの世界に来て5年。もうその時代は終わりましたよね。自分が引っぱっていかなくちゃ。

黙って背中を見せてくれた上司がいた。カッコ良い場回しを見せてくれた先輩がいた。

「僕に何ができるだろう?」というところで、両方ですよね。仕事は仕事として黙々と働くところ、そして自分が憧れたように、後輩にも目指してもらえるような、結果を出せる社員になりたいですよね。この世界に入った以上、収入の面でも、さらに上を目指したいですし……。

個人のノルマなんていらない。売上は、みんなでつくるもの

“結果”という部分で誤解のないように言っておくと、HMグループには実は、個人の“ノルマ”がないんですよ。女の子を何人付けなきゃいけないとか、1人当たりどれくらい利益を出さなきゃいけないとか。

だってお店の売上って、みんなでつくっていくものじゃないですか。さっきも言ったように、色んな女の子がいる。そして相手となるお客様だって色々で、それぞれが一生懸命やった結果が、全体の売上になるんです。

やっぱりね、人によって、得意不得意もありますから。

例えばウチはホームページにしても受付にしても、写真のクオリティに関しては、すごく高いものを求めているんですね。その意味で、みんなに撮影がうまくなってほしい。

でもなかなか上手に撮れないってなった時に、そこで突き放すかと言ったら、僕は副店長として、努力は見ますよ。そして言います。

「オレの撮り方ちゃんと見て。他の人の写真と、自分のをしっかり比べて」

下手なままで良いとか仕方ないとは、ゼッタイに言いません。それは逆に、部下に失礼なことだから。努力はし続けてほしい。

ただし開店時間が来たら切り替えて、「よし! 行こう」ですよね。

「写真はまだまだだけど、接客経験ではちょっとみんなよりリードしてる。自分はここで、売上に貢献しよう」

とかね。できるところからで良いと思うんです。

僕の写真の腕? いやもう、ここに入ってから必死に覚えたんですよ。こんなに力を入れているところは、ちょっと他にないんじゃないかな。「厳しいなあ」と、思いつつでしたよね。

でも、そこで腐りはしませんでした。みんなにできていることなんだから、僕だって努力すればと思って。努力の結果は女の子の指名になって、お店の売り上げになる。大入手当になって歩合になって、昇給になる……。

そう思ったら、がんばりますよ。がんばらずにいられないじゃないですか。もっともっと良いお店に、良い会社に。僕は日々そう思っているし、思えていることが今、嬉しいんです。

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

「やっぱり格闘技をやっていたり、過酷な物流の現場にいたり、そういうことが我慢強さに繋がっているんですか?」

そう聞くと、伊藤さんは困った顔をされました。

「えっと……。そうなんですかね。自分ではわからないんですよ」

聞き手への気遣いも、お客様への応対も、仕事人としての風格に満ちていましたが、本人にとっては“当たり前”の積み重ねの結果なのでしょう。来るまでにどこかで努力した方は、必ず花開ける場所。そんな風に感じた取材でした。

プロフィール

伊藤公平

総合職(店長・幹部候補)

(前職:トラックドライバー⇒セクキャバ)