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ジンセイの紆余曲折を経て、なぜ彼らは風俗業界で働く選択をしたのか。
風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

総合職(店長・幹部候補)】村上さんのインタビュー記事

2013年入社

村上 (41歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:営業職(菓子メーカー)

2018.11.26

人間力がカギの世界。だから毎日が、こんなにおもしろい

この記事のポイント!

  • 稼ぎではなく、“仕事のおもしろさ”を淡々と語る店長に魅せられ
  • 女性は“すでにがんばっている“という前提を忘れない
  • 自分を低いところに置かなくて良い。“みんなが店長”が夢

転職先にこの業界を選んだ理由は“稼げる”だった

スターグループにお世話になる前は、菓子メーカーの営業をしていました。5年ぐらいですかね。休日はしっかりあるし、給料もまあ、そんなに悪くはなかったんですよ。

ただ、僕がもともとその会社に、というか業界自体に不満を持っていたんですね。どんぶり勘定だし、小さいメーカーはなあなあにされてしまうことが多いし……。

そんな中で東京への単身赴任をさせられたことが、辞める決定打になりました。最初は楽しいところもありましたけど、東京暮らしはやっぱり、もろもろ費用がかかるんですよ。

僕、それまでにもいろんなアルバイトをしてきてたんですね。水商売の経験もあったから、風俗業界で働くことのメリットも理解していました。

「学歴や経験がなくても稼げるところ」

こう考えた時に、転職先は風俗だな、と思ったんです。

稼ぎではなく、“仕事のおもしろさ”を淡々と語る店長に魅せられ

当時ネットでいろいろ検索して、1社だけ「いいな」と思えるメッセージを載せていた企業があったんです。それがスターグループで、応募のきっかけになりました。

面接をしてくれた当時の店長が、すごく印象的で。とにかく「この仕事はおもしろいから」という話しかしないんですよ(笑)。

“すごい収入が得られる”とか“良い暮らしができる”という話は一切なし。一貫して仕事の楽しさを語るんです。

「これ以上おもしろい仕事があるなら、教えてほしいくらいです」

最後にはここまでおっしゃるんですね。またこれを、アツく語るわけではなくて、淡々とフツーに喋るんですよ。僕、すっかり魅了されてしまって……。

何回か転職の経験がある中で、こんな風に仕事のおもしろさ楽しさを、まずはじめに当たり前のように話してくれる人って、いなかったんですよね。もう「ゼッタイここで働きたい!」と思いました。合否の結果が出るまで、ドキドキでしたよ。

この時面接してくれた店長が、現在のスターグループの社長なんです。ええ、そうですね、衝撃的な出会いでした(笑)。

あらゆることがマニュアル化しているから、未経験者に優しい

晴れて入社できて働いてみたら、めっちゃきっちりした会社でした(笑)。風俗がどうとかじゃなくて、一般企業と比べても、きちんとしていると思いますね。

自分みたいな、経験がない社員でもすぐに活躍できるように、あらゆることをマニュアル化してくれていたんです。

前職の営業の時なんか、はじめは先輩の同行もありますけど、少し経てば「もうできるやろ。行っといで」って感じで、丸投げでしたからね。

ウチではヒントも答えも、ほとんどマニュアルに記載されています。たとえば電話応対でも、“お客様にこう言われたら、こう返しましょう”という感じで、きちんと示されていました。ありがたかったですよね。

菓子メーカーでは、パワハラも当たり前みたいにありました。でもここはパワハラどころか関係がフラットで、誰が誰に対する時でも敬語です。社長でさえ、今でも僕に敬語なぐらいです(笑)。

女性は“すでにがんばっている“という前提を忘れない

店長になって3年になるんですけど、やっと今になって、仕事のおもしろさが分かった気がします。

スタッフの力とやり方次第で、売上が全然違うんだなと。それが結果としてすぐに表れるから、理解しやすいし、楽しいんだなと。

お店の経営自体は、ウチは自由というか、店長任せなんですよ。上からアレコレ言われません。もちろん困ったら相談に乗ってくれますけど、基本的には自分たちに任せてもらえるので、やりがいも最高です。

僕がした工夫ですか? うーん……。一概にこうすれば売上が伸びるとは言いにくいんですけど、いちばんは“女性が働きやすい環境をつくる”っていうことだと思います。

結局ね、僕らは直接お金を生み出すことはできないわけですよ。女性あっての仕事。その仕事のための環境を整えて、提供するのが僕らの勤めなんです。

この仕事をする女性は、金銭の事情を解決したいという方が多いんですよ。だからここに来る。忘れちゃいけないのは、来た時点で、すでに彼女たちはがんばっているっていうことですね。

いかにがんばるモチベーションを維持してあげるか、支えてあげられるかで、売上はかなり変わります。「働きやすい」って言われたり、「目標達成できたよ」と報告を受けた時は、やっぱりすごく嬉しいですよね。励みになります。

僕がスタッフに言うのは「この業界は人なんだよ」ということ。女性も人、お客様も人で、体調も機嫌も日々変わるし、どんなお客様が相手になるのかも分からない。常に一定のものってないんですよ。

だからこそ、間を取り持つ僕たちの責任は大きいし、たいへんだけど、めちゃくちゃおもしろいんです。

自分を低いところに置かなくて良い。“みんなが店長”が夢

僕ね、実はスタッフみんなに店長になってほしいと思っているんです。

社長が教えてくれて、今僕も感じているこのおもしろさを、みんなにも味わってほしいんですよ。

頂きというと大げさですけど、この景色が見えるところまで、みんなが来られたらなって。

ウチの会社は、店長になるまでの道のりも見えるんですよ。出世したくても、もう席が埋まっちゃっているなんてところも多いでしょう? でもここは、足りていないぐらいですから(笑)。

そしてこれからの仲間には「自分を低いところに置くなよ」と言いたいですね。

一般企業で評価もらえなくて、パワハラも受けてっていう子が、面接に来て言うんです。

「自分はどうせ、どこに行ってもダメ」

こんな風に言うことないんですよ。その企業がダメな会社だったのかもしれないじゃないですか。

ここでもしがんばればね、必ず結果付いてきますから。やればやるほど、収入として返っても来ます。ほんとうはこれ、どこの業界でもそうあるべきだと思うんですけどね。

べつにむずかしいこともないですし、退屈しませんからね、この仕事。楽しめば、場の雰囲気も良くなります。そうすると不思議なもので売上も伸びる。プラスの連鎖が起こるんです。

学歴でも資格でもない、人間力がカギの世界。それがこの業界で働くことの良さなんですよね。転職して良かった、あの時ここの社長に会えて良かった。この僕の“良かった”を、他の方にも感じてほしいんです。

(インタビュー:新海亨)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

「ここに勤めてから退屈したことがない」と語る村上さん。今日も女性のための環境づくり、スタッフへの指導に余念がないのでしょう。他業界にいたからこそわかる、今自分が働く職場の良さが、ことばの端々から感じられた取材でした。スターグループの店長さん、これからも続々と誕生しそうですね。

プロフィール

村上

総合職(店長・幹部候補)

(前職:営業職(菓子メーカー))