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一般職(内勤・スタッフ)】高村文隆さんのインタビュー記事

2019年入社

高村文隆 (35歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:力士

2019.4.15

元・力士という異色の経歴。ピンサロ勤務のキッカケは人見知り克服のため?

この記事のポイント!

  • 小学校から相撲をはじめ、21歳で角界デビュー
  • 「人見知りなんじゃない?」。レジのおばさんの一言で、ピンサロに
  • “一歩先”しか見えていない自分。早く成長したい

なんと元・力士という異色の経歴。難しかったのは人間関係

あんまりない経歴だと思いますけど、僕は元・力士なんですよ。

小学校の頃から相撲をやっていて、プロになりたい気持ちがずっとあったんです。

とは言え、相撲部屋に入門したのは21歳。10代で入る人も多いですから、遅いデビューですよね。

部屋の名前は……、秘密でお願いします(笑)。大きいところではなかったです。

稽古をツラいと思ったことはないかな。学生相撲でみっちりシゴかれたので、ハードな環境には慣れていたんですよ。プロの世界は、兄弟子や後援会の方との人間関係の方が難しかったです。

力士時代の給料ですか? 衣・食・住は部屋の人が用意してくれるんで、何も問題ないんです。あとは、十両以下は2ヶ月に1回の本場所ごとに、場所手当っていうのが支給されるので、それでやりくりをしていました。

他にも、後援会の方に援助をいただいたり。ただ、すぐ病院代やトレーニング費に消えちゃうんですよ。力士って、あの身体を作るのにすごくお金を掛けているんです。

力士の中では、身体が大きい訳でもなかったし、ケガをして見切りがついて、26歳の時に引退しました。最終的な番付は、幕下の真ん中くらいでしたね。

引退後の生活は、何も考えず。「コレでも」で、キャバクラに

引退後の生活は、ホントに何も考えてなかったんですよ。ツテを辿ろうともしなくて。

そんな時に、歌舞伎町を歩いていたら、キャバクラで張り紙を見つけたんですよね。ホールスタッフの求人募集だったんですけど、瞬間的に「コレでもやろうかな?」って思ったんです。

酒もタバコもやらないし、キャバクラなんて地方巡業の時に、1回連れて行ってもらっただけ(笑)。でも、なんか気になってしまって。

気付いたら電話をかけていて、面接が決まっていました。そのまま、即採用。

肝心の仕事は……楽しくはなかったですね(笑)。ずっと相撲漬けの生活だったので、マナーも言葉遣いも知らないし、お酒の銘柄も分からない。

いつも怒られていたので、失敗しないようにビクビクしながら働いていたんです。人見知りだったこともあって、うまく立ち回れませんでした。

「人見知り治るんじゃないの?」。レジのおばさんの一言

そこからピンサロへという流れなんですけど、きっかけはレジ係だったおばさんの一言なんです。

「こういう仕事は若い内しかできないし、こっちの方が人見知りも治るんじゃない?」って、求人広告を持ってきてくれて。

巣鴨にある有名店でした。キャバクラの仕事に限界を感じていたのもあって、29歳の時に転職を決めたんです。

老舗のピンサロから移籍。雰囲気が決め手だった

風俗で働くのに不安はありました。でも接客は学んでいたので、キャバクラ初出勤の時よりは、スーッと馴染んでいけた感じです。

まあでも驚きました。音楽はガンガン鳴っているし、雰囲気も独特ですし。

でも、キャバクラの時よりお客様が満足して帰っているように思えたんです。そういうところには、すごくやりがいを感じました。

5年勤めて、店長の一歩手前までステップアップしたんですが、今年2月に『マドンナ』へ“移籍”することになったんです。

どちらのお店も巣鴨では老舗なんで、お互いがほぼ協力関係にあるんですよね。なので、たまにお手伝いで

マドンナでも働いていたんですけど、こっちの店の雰囲気の方が自分には合っていると感じて、お願いして移籍させてもらったんです。

明るさが『マドンナ』の一番の良さ。年末が楽しみ

この仕事をする上で大切にしているのは、平常心ですね。やっぱり接客業なので、お客様やキャストさんからお叱りを受けることもあるんですよ。そういう時でも、決して感情的にならずに、対応するのが大切ですね。

同時に気をつけないといけないのは、“事務的”だとダメなんですよね。お客様もキャストさんもすごく人を見ているんで、流れ作業的に扱うと、必ずそれは伝わってしまいます。何より、叱られたことに対して、ちゃんと悪い、申し訳ないと思っているのかっていうことですよね。

巣鴨にはライバル店も多いので、気を抜いたら、そちらにお客様を取られてしまう。ので、「マドンナだから来た」っていうお客様が増えないですよね。

マドンナって良いところがいっぱいあるんです。一番は明るさかな。キャストさんの性格もそうだし、お店の風通しもよいので、お客様にはそれが伝わる。皆さんに楽しんで帰っていただけてますよね。

あとは、昔からのお客さんが多い。常連さんが知り合いと一緒に来て、その知り合いも常連になって……っていうサイクルが続いているので、お客様が途絶えないんですよ。

この業界は年末がピークなんですけど、まだマドンナの年末を体験したことないので、どれくらい繁盛するのか、今から楽しみなんです。

一歩先しか見えない自分。早く成長したい

人見知りは直ったと思います。キャバクラの時より、お客様と深い関わり方をするので、自然と克服できていましたね。プライベートも明るくなったってよく言われるんです。

入店したからには店長を目指したいんですけど、今の自分はまだ全体を見られていないんですよね。

それに比べて、店長の安田の動きはスゴいです。視野が広いし、頭の回転が早い。いつでも店内の状況を把握していますからね。二歩先、三歩先を常に見て行動しているんですよ。

僕はまだ一歩先くらいしか見えてない。早く店長に追いつきたいんです。

取材後記

徳山 央樹

執筆者

徳山 央樹

元力士という、今後もほとんど出会えないであろう、ユニークな経歴を持つ高村さん。言われてみれば、身体もガッチリしていて、手も男らしく、現役時代の稽古の跡が見えました。キャストさんにとっても、何かあった時に頼りになるスタッフさんですよね。6年のピンサロ経験が、しっかり活かせている用に感じました。ステップアップが楽しみですね。

プロフィール

高村文隆

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:力士)

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