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送迎ドライバー】坂本和樹さんのインタビュー記事

2019年入社

坂本和樹 (30歳)

送迎ドライバー

前職:営業(車両販売)

2019.5.8

次への“繋ぎ”で送迎ドライバーに。なのに今、仕事に魅せられている自分がいる

この記事のポイント!

  • 送迎ドライバーの仕事は“運転するだけ”じゃなかった
  • 「これで良いのか?」悩む自分を救った、キャストさんの一言
  • あくまで“繋ぎ”。そのつもりで入ったのに、今……

「とりあえず次が見つかるまで」。軽い気持ちだった

前職は、営業です。2年半ぐらい、車両販売をしていました。

それまでにも色んな仕事をしていたんですけど、風俗業界に知り合いがいて、おもしろそうだなって、興味はずっとあったんですね。

ここではないんですけど、営業の時の上司と、風俗店の店長さんとで、お付き合いがあったりなんかもして。何度かお食事をご一緒させていただいたりもしてたんです。

そこでもお話を聞いていて「悪くない仕事だな」というのは感じました。営業のノルマがキツくて、辞めないといけないかなという時に、それも含めて色々思い出したんですよね。

「とりあえず次が見つかるまで」

ここに応募した時は、正直それぐらいの軽い気持ちでした。

送迎ドライバーの仕事は“運転するだけ”じゃなかった

今の業務は主に運転ですね、ドライバー。初めは簡単に考えていたんですけど、この仕事って、ただキャストさんをお客様のところまで送っていくだけじゃないんですよ。

車内の雰囲気が良くないと、キャストさんも「がんばろう」って気になれないじゃないですか。だから、コミュニケーションも必要で。

と言っても、僕がやってることって、大したことじゃないんですけどね。

「車内、寒くないですか?」
「お昼、食べました?」
「僕、ラーメンでした。実は一番好きな食べ物で……。〇〇さんは?」

キャストさん、たいがい話してくれますよ。ここの子達もたぶん“どうせなら気分良く”って、思ってくれてるんでしょうね。

もちろん色んなキャストさんがいます。「話しかけないで」みたいな。

でも、そういうのはオーラでわかるじゃないですか(笑)。というか、僕も営業畑で来ましたからね。この歳でそれくらいの空気読めないと、ダメですよね。

「これで良いのか?」悩む自分を救った、キャストさんの一言

キャストさんも人間だし、ラクな仕事ではないじゃないですか。

だから車中で悩みを打ち明けたり、グチをこぼしたりみたいなこともありますよ。でもその時は僕、何にも言わないです。「えー」とか「ヒドいなー」とか、「どうしたら良いんですかねそれは」とか。

だって、僕ドライバーですよ? 代わってあげられないし、わかったフリって、逆に彼女たちの仕事に対して失礼だと思うんです。

だからずうっと聞いています。受け止めているだけですね。

とは言え、正直不安もありました。「これで良いのかな?」って。年長者なんだし、もっと的確なアドバイスとかした方が良いのかなとか……。

だけどある時キャストさんが、車を降り際に言ってくれたんです。

「ありがとう」

もうそれで良かったですよね。安心ていうか、逆にこっちが救われたような思いでした。

「ちょっとぉ」。キャストさんに平謝りした日

お客様の中には「今すぐ来て」みたいに言われる方もいますから、こちらとしてもなるべくそれに応えるためにがんばります。

それで裏道裏道で、何とかご希望の時間に着けた時なんかは、けっこう達成感がありますよね。それこそドライバー冥利に尽きる、みたいな(笑)。

ただ逆に失敗というか、お客様の要望が元で、オーナーから怒られたこともあるんです。

ありがたいことに電話が鳴りやまないという感じだったんで、急いではいたんですね。で、自分でも気づかないうちに、運転が荒くなっていたみたいで……。後部座席のキャストさんからすると、「ちょっとぉ」っていう感じだったみたいなんです。

いやあ、もうその時は「すみません」て平謝りですよね。初めてのお客様だったりしたら、キャストさんは少なからず不安なわけじゃないですか。送迎の車中ぐらい、何の気兼ねもなく過ごさせてあげなきゃ、ダメですよ。

あくまで“繋ぎ”。そのつもりで入ったのに、今……

実は僕、結婚してるんです。娘が2人いて、家族のためにもがんばらないとって思うんです。一番はやっぱり、子供の笑顔を見ることですから。

そのためにも次の職を探していて、今回は正直、繋ぎとしてこの業界を覗いてみたんですけど……。

正直、ずっとここでも良いのかなと思い始めていて。内勤の仕事も、少しずつ始めるようになったんです。

内勤スタッフになれば、4、5か月で店舗を任せていただけることもあるんですね。今は店舗も拡大中だから、正直年功序列とかって、言ってる場合じゃないみたいなんです(笑)。みんな横一線で、助け合いの意識も強いから、風通しも良い。

お給料も、がんばればがんばっただけという感じだし、逆に辞める理由が見つからなくなってきたって感じですかね。

「やりたいこと見つかるまで、ウチにいたらええやん」

店長もそう言ってくれてるんで、お言葉に甘えようかなって。

軽い気持ちで入ったのに、不思議ですよね。こういうこともあるんだなって、自分でも驚いています。

(インタビュー:新海亨)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

“繋ぎ”のつもりで入った業界で、すっかりお仕事に魅せられてしまったという坂本さん。1つひとつのお話をうかがっていると、営業経験、人生経験を、しっかりドライバーという仕事に活かせているのがわかりますよね。今は内勤にも挑戦中とのこと。このままで行くと、気がつけば店長さんに、なんてこともありそうですよね。その際には、またぜひ取材させてください。

プロフィール

坂本和樹

送迎ドライバー

(前職:営業(車両販売))