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総合職(店長・幹部候補)】山岸健太さんのインタビュー記事

2014年入社

山岸健太 (40歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:営業(広告代理店)

2019.4.26

「ラクじゃん」。繋ぎのつもりが、はや5年。店長としての失敗が、自分を変えた

この記事のポイント!

  • 教え、任す。そして自分の言葉に驚いた
  • 奥が深い。おもしろい。やれることがたくさんある
  • 35歳から始めて、キャリアアップを描ける場所

「取りあえず」。それくらい甘い気持ちで、この業界に来た

前職は、広告代理店で営業をしていました。上司とソリが合わなくて、辞めちゃったんです。

辞める前から次の職を探していれば良かったんですけど、特にこれがやりたいというものがなくて……。

取りあえずの日銭稼ぎのつもりで、この業界を選んだんです。

店長を任され、失敗。働く意識がガラッと変わった

だからナめてましたよね。「ラクじゃん」ぐらいに思ってました。最初はアルバイトでしたし……。

お店の前に立って、お客様が来たら「いらっしゃいませ!」。女性が出勤したら「おはようございます!」。送り出す時は「行ってらっしゃい!」。当たり前の挨拶と、後ははひたすら掃除をしていた記憶があります。

「社員にならないか?」

2か月目に声を掛けていただいた時も、気軽に「はい」とお返事をしました。

「合わなかったら、いつでも辞めればいいや」

それぐらいのつもりだったんです。

転機になったのは、1度店長を任されて、失敗した時ですね。売り上げが伸びなくて、異動。また一スタッフからやり直しということがあったんですよ。

月並みな言い方ですけど、それまでの緩い気持ちが、ガラッと変わりました。

教え、任す。そして自分の言葉に驚いた

失敗の原因?(笑) ナめてたからですよ。人を束ねる立場になってもなお、「これくらいでいいだろう」って、過信して業務を行っていたんです。

「ラクじゃん」の気持ちで店舗運営をして、うまく行くはずがない。苦労がなかったのは、責任の意識がなく働いていたからですよね。異動で思い知らされて……。

だから、普通に仕事をするようになったんです。特別何かを頑張るっていうよりは、1つひとつの業務に丁寧に向き合って、入ってきた後輩には自分の背中を見せてということを、徹底するようになりました。

そうすると、言われなくても色んなことが見えてくるんですね。例えばそんな風に自分が仕事をきっちり行うようになっても、上に上がれば、それでは足りなくなるんです。「人に教えなきゃいけないんだ」ということが、わかってきました。

任せるのって、けっこうコワいですよね。相手を信じていないと、任せられない。でも自分だけでやることには限界ってあるし、人を育てないと、お店も大きくしていけない。

また店長にしていただいた頃には、思い切ってみんなに、様々な業務をお願いするようになりました。そしてある時、不安そうにしているスタッフに言ったんですね。

「大丈夫。最後は店長の僕が、責任取るんだから」

ハッとしたって言うと大げさですけど、自分も変ったんだなと思った瞬間でした。

奥が深い。おもしろい。やれることがたくさんある

そんなに長くはと思っていたのに、気がつけば5年です(笑)。続けられたのは、おもしろかったから。業務にきちんと向き合ったことで、この仕事の奥深さを知れました。

探せばやることってたくさんあるんですよ。ネットに載せる写真1つとっても、「この女性の雰囲気に合うかな」とか「指名に繋がるかな」って、考えますから。

仕事自体は至ってシンプルだと思うんです。ホームページがあって、写真があって、女性がいるっていうだけ。ただその分売り出し方とか魅せ方、細かいところまで突き詰めて無限の工夫ができるし、逆に工夫しないと、他との差別化って図れません。

受付だって同じです。女性を薦めるにしても、「どういう言葉だったらこのお客様にささるかな?」って、そればっかり考えてますから。

熟女好きの方に30歳の女性を薦めて「いいね」って言ってもらえるには、どんなフレーズを使えば良いんだろう? 逆に若い子が好きだっていう方には?って、その日の実状と相手を考えながら、手探りの日々です。「キレイでスタイルも良いですから」なんてフツーのこと言ったら、たぶん今のお客様は、帰っちゃいますよ(笑)。

35歳から始めて、キャリアアップを描ける場所

営業の経験は、接客にすごく活かせてますね。対面での話す力がある程度あったから、店舗受付型には向いていたと思います。

やりがいは女性とお客様とのマッチングがうまくいった時。そしてやっぱり収入面ですよね。頑張ればその分評価してもらえる会社なので、モチベーションが落ちません。

もしこれ以上におもしろい仕事があれば、ひょっとしたら転職するかもしれませんけど。今は想像できないですね。むしろここの売上を伸ばしたいし、新店にだってチャレンジしたい。もっと上に行きたいという思いもありますよ。

繋ぎだったのに?(笑) ほんとですよね。

ただ、だからこそ僕、「働いてみたら?」って思うんです。なんとなくで始めたはずなのに、しっかりこの仕事にはまってやりがいを感じて、上さえ目指している。それも応募してこそですよね。

考えてみたら、この業界に来た時僕は35歳で、今はもう40歳になるんですよ。この年でイチから始めて、これだけのキャリアアップや夢を描けるところって、他に想像できない気がするんです。

しかもやる気のないところからですからね(笑)。すごく懐が深い会社だなって、今は感謝しかないです。

(インタビュー:新海亨)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

繋ぎのつもりが、今は店長という山岸さん。意識が変わってからの物語は、正にサクセスストーリーですよね。35歳。営業経験というベースがあったとは言え、イチから。業界の懐の深さに、私もあらためて感じ入った取材でした。

プロフィール

山岸健太

総合職(店長・幹部候補)

(前職:営業(広告代理店))