「出会いの連続に導かれた場所! “カネ”と“オンナ”の目まぐるしい毎日」~風俗コンサルタント・大崎柳也さん#1~

2016年11月10日

by赤星 アキラ赤星 アキラ編集長

――風俗業界の「健全化」というスローガンを前面に打ち出し、異彩を放つ風俗コンサルタントがいる―大崎柳也(38)さん。

大崎さんは、風俗業界のだれもがその名前を知る大手グループを2グループ経験し、2012年から風俗コンサルタントとして独立した。かかわった店舗数30店以上、同キャスト数5,000人以上の実績を武器に、全国を飛び回る毎日を送っている。

また、社会貢献を通して業界イメージの向上にも注力しており、業界と警察関係機関が協力して設立した団体幹部に就任。納税や摘発をテーマに、経営者向けセミナーへの登壇も数多くこなす。

大崎さんはなぜ、コンサルタントとして活躍する道を選んだのか。また、大崎さんの考える風俗業界の「健全化」とは、どのようなものなのか。

取材を通じて見えてきたのは、人との出会いで変化してきた前半生を糧に、変化を起こそうとしている大崎さんの姿だ。

建築への夢と現実の狭間で燃え尽きた社会人1年目

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建築への夢をもったのは、中学生くらいのときですね。自分だけの部屋をもったのがキッカケで、インテリアへの興味が出てきて。ファッション誌の特集なんかをよく読んでいました。それで、インテリアデザイナーに憧れていたんです。

時代背景もありまして。バブル経済でゼネコンが黄金期だったり、私は群馬県の出身なんですが、親戚にゼネコン関係者が多かったりして。自然とそういった関係に将来を決めていました。

それで、高校も大学も建築科に進学して、そのまま空間デザインの設計事務所に就職したんですね。その事務所では、新人で賞を頂くくらい頑張っていたんですが、実は1年くらいで燃え尽きたような感じになってしまったんです。

現実を見たというか、好きな仕事と収入は別だってことに気が付いてしまって……。それで、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』だったり、ロバート・キヨサキの『金持ち父さん・貧乏父さん』だったり、自己啓発系の本を読み始めたんです。

そこで気持ちが、独立や経営の方に傾いていったんですよ。

出会いの連続が生んだ“カネ”と“オンナ”の目まぐるしい日々

風俗業界との出会いですが、設計事務所のクライアントだったとある方との出会いが、すべての始まりですね。

その方は、六本木の生バンドの演奏を聞かせるカフェバーを経営していらっしゃる方だったんですが、私のことを気に入ってくださって、よくお話しさせていただいていたんです。

それで、「うちでやってみないか」って、お声がけをいただいて。当時、インテリアにこだわったカフェとかカフェバーを経営してみたいという気持ちが芽生えていたのもあってですね。それで思い切って転職しました。

そこからですね(笑)。

実はそのカフェバーのオーナーが、大手店舗型ヘルスグループの会長だったんですよ。たまにいらしていたんですが、スタッフとして働いていた私に、「渋谷で人が足りてないから」って、お話をいただいたんです。まだ転職して間もなかったんですけどね。

それで、詳しいことはなにも聞かされず、当日指定された雑居ビルの一室に行ってみると……、おっパブだったんですよ(笑)。店に入ると、女性がお客様にまたがって接客をしているんです。衝撃でしたね(笑)。

元々風俗に行かない人間でしたし、正直に言うと風俗にいいイメージをもっていなかったんですが、興味とかおもしろいっていう感覚が先立った感じで……。現金がどんどん金庫に山積みされていくのを見て、これは凄いなと。ビジネスとしての風俗への関心ですね。

そうして、“カネ”と“オンナ”(=風俗)の刺激に満ちた目まぐるしい毎日が始まるんです。

――とある出会いがもたらした“カネ”と“オンナ”の目まぐるしい毎日。大崎さんは、再び火が点いたかのように、非日常のビジネスの世界にのめりこんでいった。

目の前のことを必死でこなしていくなか、1年も経たないうちに、店舗責任者に就任。さらに、気付けば都内一円の店舗をサポートするポジションで活躍するようになった。

そんな勢いに乗る中、大崎さんは、風俗観を大きく変えるある女性との出会いを経験する。

風俗の奥深さを教えてくれたSM女王様との出会い

風俗プレナー大崎さん

業界観というか、風俗への見方を決定的に変えたのが、六本木にあるSMクラブの女王様との出会いです。

美しさと格好良さを併せもつペネロペ・クルスのようなルックスで、一晩で1,000万円以上も売上を作るような伝説的な方でした。ほかの女性たちからも、絶対的な尊敬と信頼を寄せられていましたね。

その方が私を気に入ってくれて、すごく良くしてくれていたんです。

でもある時、ふと言われたんですよ。

「なんでこの仕事をしているの?」
「やりたくなかったら、やらなくてもいいのよ」
「なんで女性が身も心も捧げてるのか知ってる?」
「そういう気持ちがわからないと、だれもついてこないわよ」

正直にお話しすると、それまでの私は、どこか心のなかに、風俗に対する偏見があったんですね。それに当時は、店舗型ヘルス全盛期で、お客様も女性も来るのが当たり前の時代でしたから、風俗について真剣に考えたことというのもありませんでした。見透かされたような気がしましたね。

意識が変わったのはそれからです。性の奥深さを知ったというか、風俗のサービスに真剣に向き合うようになりましたね。男女の恋愛、セックステクニック、心理学などの書籍もたくさん読みました。

SMの世界って、信頼で成り立つ精神世界なんですよ。女王様は、相手の思いがわかるように、最初はMから入るんです。だから女性は、涙を流しながら女王様をやったりするんですよ。相手の気持ちがわかるから……。

――いまでは、「風俗ほど人から感謝され、やりがいを感じる仕事をほかに私は知りません」と言い切る大崎さん。その確信への端緒を作ったのは、ほかでもない伝説のSM女王様なのだろう。

次回のインタビューでは、コンサルティングのベースを作り、風俗業界の「健全化」のコンセプトを生み出した地方都市時代のご経験について伺っていく。

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「みんなでもうけて、みんなで幸せになる! 業界健全化とコンサルタントへの道程」 ~風俗コンサルタント・大崎柳也さん#2~

大崎柳也

大崎柳也(おおさきりゅうや)

1978年、群馬県出身。大学卒業後、設計事務所勤務を経て、著名大手グループを2グループ経験。2012年より風俗コンサルタントとして活動する。業界と警察関係機関が協力して設立した団体の幹部を務め、セミナー登壇やメディアへの露出も多い。かかわる人すべてが幸せになるための「健全化」を活動理念に掲げ、“適正価格・適正サービス”の推進や、社会貢献を通して業界イメージ向上を目指す。好きな時間の過ごし方は、コーヒーを片手に読書。
「風俗プレナー」:公式サイト

執筆者プロフィール

赤星 アキラ

赤星 アキラ編集長記事一覧

元証券マン。リーマンショックを経て、ハタラクとジンセイをひたすら考え続ける。昨春、縁あって風俗業界に転じ、FENIXプロジェクトを企画。Fenixzineを風俗でハタラク男性のプラットフォームにしていきたい。好きな音楽はV2。福岡市出身。

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