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一般職(内勤・スタッフ)】篠崎学さんのインタビュー記事

2015年入社

篠崎学 (45歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:飲食店員(エリアマネージャー)

2020.12.16

40歳で転職したのは、当日欠勤を“責めない”お店。どうしてそれで仕事が回るのか

この記事のポイント!

  • スタート月給30万円は保証。でも、それより印象的だったこと
  • 既にくわしいマニュアルが。キャストさんともすぐに馴染めた
  • 責めなくても人は付いてくる。“雰囲気”をつくるのは、積み重ね

飛び込み営業⇒居酒屋。今思えば過酷だが……

高校を出て最初に就いたのは、訪問販売の仕事でした。担当地域の家々に飛び込んで、浄水器のご案内をするんです。

キツい?……いや、当時は10代だし初めての職だし、キツいとかわからないんですよ。それが当たり前ですから。2年半で倒産してしまったんですが、そうでなければ続けていたと思います。最高で月に7台売りましたよ(笑)。

それからはずっと飲食です。大手の居酒屋チェーンを1社2社と渡り歩きました。店員から始めて店長、エリアマネージャーという感じですね。

ここでもそれこそ15時間労働の深夜勤務で、ほとんど寝る時間もなかったんですが、それでも“ブラック”とは思わないものなんですよ(笑)。

飲食は飲食で初めてでしたし、やっぱり良くも悪くもそれが当たり前になるんですね。接客は自分の性に合っていて、仕事がおもしろかったというのもあるんですが……。

だから『メディエイト』に来てびっくりしましたよ。9時間労働で残業は基本なし。休憩も自由に取れるから、実働で言ったら8時間ぐらいじゃないですかね。

“潰し合い”の居酒屋チェーン。未来が見えなかった

前職を辞めた理由は、“現場と本社との板挟みに疲れた”というのが大きいです。上は「こうしろ」と言う。現場は「そんなことできません」と答えてくる。実際無茶な要求も多かったんですよ。ホールもキッチンも、スタッフは疲弊するばかりで……。

「次も飲食に」とならなかったのは、ここも大きいんですね。

冗談抜きに“3日に1店舗”のペースでイケイケで出店していたのが、その頃にはむしろ畳むことの方が多くなっていました。ちょうど6年ぐらい前ですか。居酒屋チェーンはどこも値下げ値下げ。潰し合いで未来が見えなかったんです。

でも40歳になろうかという時ですからね。“またイチから始めて、現在と同額の給与を”と考えた時に、この業界が頭に浮かんだんです。

「広告に騙されてない?」 まずキャッチコピーが目に付いた

『メディエイト』はネットで見つけました。当然色んな会社が検索に引っ掛かってきたんですが、キャッチコピーに惹かれたんです。

「誇大な広告に、騙されていませんか?」

確かに5年前、「ウソっぽいな。怪しいなー」という広告は多かったんですよ。「広告と面接とで、給与の額が違った」なんていう口コミも結構見かけたりして。

その後面接で本社に訪れてみたら、まずキレイだったんですよね。当たり前なのかもしれないですけど、実は僕、薄暗い雑居ビルの一室なんかにあって、オラオラ系のコワいお兄さんが出てきたらどうしようって、ちょっと疑っていたんです(笑)。

ところが実際は、一般の企業と変わらない清潔なオフィスで、ご案内してくれる方も丁寧でした。驚いたのは、いきなり社長が面接してくれたことぐらいですかね。当時オーナーは、まだ現場にいたんです。

スタート月給30万円は保証。でも、それより印象的だったこと

ここで丁寧な説明を受けました。イキなり40万50万という月給でスタートするわけにはいかない、でも研修期間から30万円は保証するよということ。そこからは頑張り次第で、昇給・昇格も、業績賞与もあるということでした。

あと「半年後から10日有休付けるから、ちゃんと取ってね」と言われたんですよね。僕取ったことなかったんで(笑)、驚きました。社会保険のご説明なんかもあって……。

印象に残っているのは、「“キャストさんを大事に”を、ウチはすごく心掛けている。そこは忘れないで」ということ。

そうしたら自然に「あのお店は良いよ」と在籍数が増えて、売上に繋がる。バンバン出店するよりも、今いるキャストさん達に気持ち良く働いてもらう方が、売上を伸ばす近道になるということでした。

何と言うのかな、それこそほんとにオーバーな説明みたいなものはなくて、“足元からだよ”というお話だったんですね。「そうすれば一番になれるんだ」というのも、オーナーの実感として語られていて、すごく説得力がありました。

なので僕、結局他の会社は受けていないんですよ。採用だと聞いてすぐ、こちらにお世話になることに決めました。

既にくわしいマニュアルが。キャストさんともすぐに馴染めた

業務には自分でも驚くぐらいすぐに馴染めたんですよ。『メディエイト』は設立から2年目か3年目ぐらいの時期だったと思うんですけど、既にしっかりしたマニュアルがあって、業務理解が早かったんです。

研修期間も2か月きちんと取ってくれて、接客を大切にしている分、いきなり電話応対なんていうことはありませんでした。初めて電話を取ったのは確か、1か月目ぐらいですね。横に先輩が付いてくれて。

キャストさんとも年齢が近い分、わりとすぐに打ち解けられました。向こうも話しやすいし、こちらも話しやすいという感じ。本当に、特に何かに苦労したというのはなくて……。

自分が働いてきた物差しでしかないわけですけど、肉体的にも精神的にも、営業や飲食に比べてラクですよ。この5年ずっと、楽しくお仕事させてもらっています。

なぜ“当日欠勤”を責めないのか。それでお店が回るのか

面接時のオーナーとの話にも少し出てきましたけど、この仕事で一番のポイントになるのは、何と言ってもキャストさんの出勤数です。

お客様にとってはサービスの選択肢が広がるし、人の賑わいはそのまま活気や安心感にも繋がります。不人気店でキャストさんが多いということはないです。稼げないわけだから。

今僕は主任としてグループ全体の出勤を管理する立場にあります。じゃあ例えばどうやって当日欠勤を無くすかとなった時、僕は逆から発想してみることにしました。

「もう当欠は許してあげちゃおう」

ただし「良いですよ良いですよ」じゃないんです。“何が相手のためになるのか”をまず考えるようにしたんですね。

「体調が悪くて。今日はお休みします」
「あら。大丈夫ですか? 無理しないでください」
「……はい」
「ただそれだと目標額いかないですよね。次の出勤決めときましょうか」

要はキャストさんもお仕事だし、理由はそれぞれですけど、“稼がなきゃいけない”のは確かなんですよね。勤務日数が減れば、彼女達自身も困ってしまう。だからもちろん体調やプライベートに配慮しつつですけど、当欠の日は即、代わりの出勤日を決めてしまうんです。

こうしておくと、その別の日に誰か他の当欠が出てしまった場合でも、“あらかじめ1人多い”という状態になっているから、カバーできるんですね。慌てて代わりを探すというんじゃなくて、“常に当欠が出ても良い状態”にしておくんです。

責めなくても人は付いてくる。“雰囲気”をつくるのは、積み重ね

“キャストさんを大事にすれば、売上は自然に付いてくる”というのは、こういうことだと思うんですよ。新しく入ってくるスタッフにも、「間違ってもキャストさんを責めるな」と言い聞かせています。僕らが行うのはあくまで“促し”。キャストさんに「来たい。ここで稼ぎたい」と思ってもらうのが重要です。

そして人間て不思議なもので、当欠に対して“責めない”というのを決めてしまうと、返って向こうも「申し訳ないな。良い店だな」と思ってくれるものなんですね。逆に「めずらしく人が足りないな」という時に相談すると、「出れますよー」と快く出勤してくれて……。

「良い雰囲気というのは、こうしてつくられていくんだな」というのを実感しています。

“目の前のことを”が将来に繋がる。ここなら何歳でも活躍できる

現在キャストさんは140~150名ぐらいなんで、ここを早く200名の在籍にするのが僕の課題ですね。“新たなことを何かやる”と言うより、“これまでの積み重ねを腐らずに続ける”ということをすれば、充分可能だと思います。

ウチは独立を推奨しているんで、僕にも「いつかは自分のお店を」という思いはあるんですが、まだまだコロナは予断を許さないですからね。最近は「目の前のことをしっかりやりたい」という思いが強いです。

相変わらず人手不足の忙しさなので(笑)、年齢問わず新しい力が欲しいですね。繰り返しになっちゃいますけど、飛び込み営業、飲食と来た自分。労働環境は今までで一番良いですよ。

年齢、給与、勤務時間、休日、何より今は“先行きが不安”という方だっていらっしゃるでしょう。「ぜひ一度お話を」と思うんです。僕だって40歳で新しいスタートが切れた。他の方にできない理由はないですよ。

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

「特に大変なことはないですね」

篠崎さんがこう語るのは、“前職と比べて”という背景があるからでしょう。そしてかつての彼と同じように、他の業界で、頑張りつつも迷っている方は多いはず。職場環境への疑問や将来の見通しを考えた時、“スタート時点である程度高給”のこの業界は、確かに選択肢の1つになると思います。「今が一番楽しい」という言葉も、篠崎さんの本音だと感じました。

プロフィール

篠崎学

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:飲食店員(エリアマネージャー))

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