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陸上自衛隊⇒ホテルマン。昇進し、やりがいも感じていたが……

もともとは九州の人間なんです。高校卒業後、すぐ陸上自衛隊に。最初は佐世保⇒次に別府に配属されて、陸士長まで進みました。やがて3年で除隊して……。

18歳の時、本当はサービス業に就きたかったんですね。でも勉強ができなかったこともあって（笑）、自分の能力やメンタルに自信を持てなかったんです。ただそんな僕も隊でずいぶん鍛えられたし、「今ならやれるんじゃないか」と思いました。

実際別府のホテルに就職してみると、3年で昇進。系列の箱根の旅館で、2年間マネージャーを務めたんです。念願の仕事ですから、やりがいもすごくあって。

ところが給与は低かったんですね。初任給は月に16万8千円、見知らぬ土地に行かされて、人をまとめるようになっても17万3千円ですよ。5年勤めあげても、昇給額はわずか5千円だったわけです。

ご想像の通り、労働条件だって決して良くありません。言い方はアレなんですけど、だんだん腹が立ってきました（笑）。こんな風に人を人とも思わずにこき使われてくすぶって、人生終えちゃって良いのかなと。

初めはドライバー。転機は店長からの「ありえない」の一言

それでなぜ『G4』に、というのは、生活費の足しにと、小田原の営業所で送迎ドライバーを始めたのがきっかけなんです。なので正直、最初は何でも良かった（笑）。割の良いアルバイトぐらいの感覚でした。

すると半年ぐらい過ぎた頃でしょうか。店長から声を掛けられたんですね。「柳井さんすごく丁寧に仕事してくれますね」と。自分の現在の職も知っていて、「優秀なマネージャーさんなんでしょうね」とも言ってくれました。

で、「幾ら頂いてるんですか？」と。率直に答えたら驚かれてしまって（笑）。

「その立場でその給与はありえないでしょう。ウチに来ませんか？　柳井さんならきっと活躍できます」

自衛隊で得た忍耐力と、ホテルで学んだ接客力は、自分の財産

先々を考えて、正社員としてお世話になることを決めたのが、昨年の7月のことです。

少なからず不安はあったんですが、働いてみ実感したのは、店長の言ってくれた「柳井さんなら」は本当だったんだな、と。自衛隊の5年で身に付けた続ける力、ホテルの5年で学んだ接客力は、仕事に充分すぎるぐらい活きました。

特に電話でお客様にご案内する時だけではなく、この事業はキャストさんのサービスで成り立っているわけで、彼女達への気遣いは欠かせません。その意味で人のマネジメントをしたことがあるというのは、自分の財産なんだと気づきました。

また決してパソコン作業が得意なわけではなかったし（笑）、僕は風俗店の利用経験が皆無でしたから、初めての業務や、覚えなきゃいけないこともたくさんあったんですね。

ですがそれで「この作業イヤだな」とはなりません。自衛隊で培った、忍耐力や集中力の賜物かなと……。

そしてこれは、決して僕に限りませんよね。僕は全然特別な人間じゃない。社会人として当たり前に経験を積んできた方なら、誰でも『G4』で、ご自身のスキルとキャリアを花開かせることができるはずです。

わずかひと月で2万円昇給。今や前職の3倍の月給。驚きの展開

転職して良かったか？（笑）  良かったも何も、人生変わりました。

衝撃だったのは、電話をほぼ完ぺきに取れる、となった時、その時点で月に2万円昇給したことです。5年で5千円しか上がらなかったのが、ひと月で2万円。もうびっくりどころじゃなかったですよ。

査定があって目標を示してもらえて、できるようになれば給与とポストで応えてくれるんですね。現に今年の6月、小田原から本厚木の営業所に移る際には、主任となりました。しかもそれからひと月で、今度は副店長に昇格して……。

月給も今や42万円。既にホテル時代の3倍です。入社前には予想もできなかった展開でした。

だからこそ、ですよね。「もっと頑張ろう。期待に応えよう」となります。今はまず店長に、そしていずれはエリアマネージャー⇒部長という形で、とことん行けるところまで行きたいなと。

こき使われて、人生を取られて良いのか。選択肢は1つじゃない

最後にお伝えしたいのは、かつての僕と同じように、くすぶる気持ちで働いている方は、決して少なくないと思うんですね。「こんなに頑張っているのに」って……。

いや、それならまだマシなんです。一番コワいのは「これがフツー」となっちゃうことなんですよね。僕だって前職で2年目3年目までは、周りだって同じような給与だし、「こんなものかな」と疑問を持たずに過ごしてしまっていたんです。

冒頭でも触れたように、それでは良いようにこき使われて、時だけが過ぎていく。人生が取られてしまう。今は「もったいないな」と感じるんです。

少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ一度お話だけでも。転職するかしないかは置いて、「道は1つじゃない」と、気づいていただければと思うんです。他の選択肢や世界が広がれば、気持ちもラクになるじゃないですか。

取材後記

執筆者

松坂 治良

全身からやる気が溢れているような方でした。それもこれも「頑張れば報われる」と、信じてお仕事できているからでしょう。次のインタビューは、きっと店長さんになられた時ですね。今からその日を楽しみにしています。