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風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

一般職(内勤・スタッフ)】横川裕也さんのインタビュー記事

2016年入社

横川裕也 (30歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:トラックドライバー

2019.1.24

日々、感謝を胸に。会社も女の子も全力だから、僕も本気になれた

この記事のポイント!

  • これこそエンターテインメント。活気に圧倒された
  • コワがらずにめんどくさがらずに、人と本気で向き合う
  • たくさんの感謝を聞けた場所。だから、感謝を返したい

転職30回以上の自分が、ここでは続けられている

僕、これまで色んな仕事をしてきたんですよ。そうですね、ざっと30回ぐらいは転職してるんじゃないかな。

直近ではトラックドライバーをしていました。正社員として働いていたんですけど、腰を痛めて続けられなくなっちゃったんです。

困っていたところで、知り合いの方がここを紹介してくださって。もともとナイトワークに興味はあったんで、「やってみるか」と。

もう1年10か月ですからね。30も職を変わった自分にしては、長く続いているでしょう?(笑) 理由の1つはまず、研修かなという気がするんです。辞めずに済んだというか……。

2か月に1度、店長クラスの方たちが、社員ミーティングという形で研修をしてくれるんですよ。例えばお客様に対する向き合い方だとか、女の子との話し方だとか。

1つひとつの業務の理解が深まるし、深まると不思議なもので、仕事がおもしろくなってきて。

この研修を、役職が付くまで繰り返し受けられるんです。すごく新人に投資してくれる。ここまでの会社って、今まで他業界でもなかったですよ。

「きちんと経営されているんだ」

イメージ代わりましたよね。それこそ僕が20歳ぐらいの時に通っていた風俗店ていうのは、グレーなイメージでした。接客もヒドかったですもん。

それがここでは研修1つとっても、事業として計画的に行われている。たぶんその場の売り上げだけではなくて、先々の経営まで見据えられているからなんですよね。

これこそエンターテインメント。活気に圧倒された

配属までの流れも、すごく“計画的”でしたよ。入社してすぐ、合わせて6日間だったかな? 最初の新人研修を受けられます。グループの店舗をぜんぶ回るんですね。「まず事業を知って」っていうことだと思います。

その後初めに僕が配属されたのは、セクシーキャバクラです。少し不安もあったはずなんですけど、入ってみたら、まあおもしろくて(笑)。

活気がすごいんですよ。オープン前からお客さんの行列はできてる、店内の音楽は爆音、先輩スタッフの声も“スコーン”て大きく響いて。

「いらっしゃいませ!」

すべてに圧倒されました。僕、絶対ワクワクした顔していたと思いますよ。

自分も客として、別のセクキャバに何回か行ったことはあったんです。でもそんな光景みたことなかったですし、何と言ったらいいんでしょうね……。その声出しからして本気、マジメ、仕事、“お客様に楽しんでほしい”っていう熱が、ビンビン伝わって来たんですよ。

「エンターテインメントって、こういうことなんや」

トロサーモンの久保田っていう芸人さんがいるでしょう? 彼がコントでセクキャバのマイクコールをしているのがあるんですけど、先輩の仕事ぶりもそれくらいカッコ良くて憧れて、「僕もいつかはマイクを握りたい!」と思いました。

それからホールでの声出しをやって、お客様のお会計をさせていただけるようになって、マイクも握れたんです。1、2か月やらせていただけたんじゃないかな。

でも、やってみると意外と緊張するんですよ(笑)。うまくコールできなくて、「仕事ってなるとこんなに違うんだなあ」と。もう、毎日が学びの連続でしたよね。

女の子とのやりとり? それはまだ全然。7か月目ぐらいで、やっとです。最初の目標はそこだったんで、すごく嬉しかったですね。

「わかってない!」 女の子に叱られた日

8か月目ごろにセクキャバからヘルスに異動になったんですけど、本格的に女の子に関わるようになると、失敗続きで。

セクキャバの時は「がんばれ」とか「イケるイケる」っていう感じで、軽いノリで励まして、盛り上げる感覚だったんです。でも異動して同じようにやっていたら、けっこう女の子をイラつかせてしまったり、怒らせたりしちゃったんですね。

女の子にかかる精神的な負担なんかについて、たぶん僕は、よくわかっていなかったんだと思うんです。例えば当時、お店ですごく親しくなれた子がいて、悩みをずっと聞いてあげてたんですけど、自分でも気づかないうちに、扱いがぞんざいになっていたみたいなんですね。

ある時「大丈夫大丈夫」みたいな感じでお客様のところに送り出したんですけど、帰ってくるなり思いっきり怒られて……。

「何にもわかってない!」

反省? 反省というより、申し訳なかったですよね。ただただ申し訳なかった。気持ち良く仕事させてあげられなかったわけですから。

コワがらずにめんどくさがらずに、人と本気で向き合う

上司にも相談して、もうほんとの根本から考え方を変えなきゃダメなんだなと思いました。

悩みを日々聞いてあげるのも大事なんですけど、女の子たちはここに“稼ぎに”来ているんですよね。だから彼女たちに、気持ち良く働いてもらわなきゃいけない。どうやったら稼げるか、一緒に考えてあげるのが重要だなと。ただ聞いていただけだから、僕は「何にもわかってない」って、言われたはずなんです。

それからの僕は、勤怠から接客内容から日々の生活から、女の子にしっかり考えてアドバイスを送るようになりました。目標ある子なんかには、怒ったりもしたんです。

「働く動機があったでしょ? 忘れてない?」

うやむやにしていたようなことも、けっこう言うようになって……。

結果、やっぱり感謝されたんですよね。がんばって指名が取れたり、生活が安定してきたり、稼ぎが増えたりという“カタチ”で現れたから。

“カタチ”になると、わかってくれるんです。僕が怒りたくて怒ったわけじゃないことも。大切なのは、コワがらずにめんどくさがらずに、人と本気で向き合うっていうことなんですよね。

ほんとにね、最初に僕を叱ってくれたあの子に、謝りたいなって今でも思うんです。けどお店が変わっちゃって、タイミングを逃してしまった。

その子が『ニコロ』にいる間にいつかあやまれたらと思うし、「教えられたよ」って、伝えたいんですけどね。

たくさんの感謝を聞けた場所。だから、感謝を返したい

今、主任です。誰かの背中を追ってきた側でしたけど、これからは自分が追われるわけだから、カッコイイ背中見せないとですよね。いずれは店長にという思いもありますし、会社をもっと大きくしたいっていう思いもあります。

小さい頃の僕の夢って、お笑い芸人にマッサージ師、そして心理カウンセラーだったんですよ(笑)。今の仕事って、このぜんぶだなって思うことがあって。

お客様に笑顔を届けて、気持ち良く過ごしていただいて。ときには女の子の悩みを聞いて、目標に向かって共に歩んで……。おかげさまで、すごく胸を張って働かせていただいてるんです。

働きやすいからこう感じるんでしょうけど、ちょうどマッチしているというか、自分はここにいるべきなんだって、本気で思ってますから。もっと会社が大きくなって、色んな人と出会えて。様々な土地に行って、たくさんの人にたくさんのサポートや“おもてなし”ができたら、それってステキな人生ですよね。

「ありがとう」

実はこの言葉をいちばん多く聞けたのって、『ニコロ』に入ってからなんですよ。だから僕、逆に女の子とお客様に「こちらこそ」って返したい。毎日そんな気持ちで働いているんです。

(インタビュー:新海亨)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

スタッフは芸人にしてカウンセラー。笑わせ、励まし、生活習慣にさえアドバイスを送る……。今までは転職の多かった横川さんが、イキイキと楽し気にお仕事について話す様子が、たいへん印象的でした。さらにステップアップして、もっともっと「ありがとう」の輪を広げてくださいね。

プロフィール

横川裕也

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:トラックドライバー)