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ジンセイの紆余曲折を経て、なぜ彼らは風俗業界で働く選択をしたのか。
風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

一般職(内勤・スタッフ)】小野寺孝史さんのインタビュー記事

2020年入社

小野寺孝史 (34歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:印刷オペレーター

2023.6.19

12年勤めた印刷会社。思い切って転職した先に新鮮な毎日があった

この記事のポイント!

  • 給料の良さに惹かれ上京して就職
  • 未経験者にも優しい職場環境と仕事内容
  • 思い切って転職したら毎日が新鮮な3年があった

30歳目前、何もかもに疲れ生まれた「転職したい」という思い

高校卒業してすぐ秋田から上京。印刷工場に就職しました。東京に出たのは地元より給与が良かったからです。実際、初任給は地元企業より3万円ぐらい高かったんじゃないでしょうか。

印刷オペレーターの仕事を12年務めました。4色オフセット印刷といって、インクを調合する作業には職人的な勘が求められます。技術を積み重ねて磨いていく仕事にはやりがいも感じていました。

会社は教科書の印刷を請け負っていたので、安定もしていたのですが、30歳を前に退職を考えるようになっていました。

理由はいくつかあったんです。ひとつは人間関係。上司が変わると評価が変わって、それが昇給に影響したりするのは納得いかなかったです。12年勤めても大して昇給もしなかったし。

労働環境も良くなかったですね。印刷工場は24時間動いているんですが、オペレーターは昼夜交替で12時間ぐらい張り付いてないといけない。ブラック企業ですよね。

そのうえ繁忙期になると機械の限界以上の印刷数を求められるので、故障で納期が遅れそうになったりすることもしばしばでした。

休みが取れないこともあり、プライベートでは彼女と喧嘩が絶えず、一緒に住んでいた家から追い出されたことも重なって。仕事への熱意も冷めかけていた頃、「他の会社で違う仕事がしてみたい」という思いが芽生えてきたんです。

面接の後散髪に行き、その日のうちに接客していた

当時は、いろいろな転職サイトを見ていたんですが、どれもピンとこなくて。

口コミサイトとかを見ていると、どこも自分が働いた会社と変わらないなぁ、と。とりあえず食いつなぐために建設系の派遣会社に登録して、いくつかの現場を回りながらしばらく働いていました。肉体労働ですね。

春から秋ぐらいまではいいのですが、冬になってからの屋外現場は辛かったです。「これは続かない」と思っていたちょうどその頃、収入面で「ナイトワークっていう選択肢があるんじゃないかな」と思ったんです。ネットで調べてみて、一番最初に出てきたのが『シャトーペトラ』、いまの会社でした。

すぐにでも働けるところを希望していたので、「風俗業界ならそれが叶うだろう」と思ったのも、この仕事を選んだ理由のひとつです。一般企業みたいに、書類選考、複数回面接という形で、時間と日数がかかるのはイヤだなと。

現に履歴書を持って面接に行ったら、「今日から働ける」って言われて。「すぐってほんとにすぐなんだ」と、ありがたいのと同時に、さすがに少しびっくりしました(笑)。

面接は15:00からだったのですが、すぐに散髪に行って17:00にはお客様にドリンクを運んでいたんです(笑)。次の日は11:00から出勤。「転職って、こんなに簡単なのか」っていう感じでした。

未経験者にも優しい職場環境と仕事内容

こういう業界って、「実際に入ったら募集時の内容と違った」とかって聞きますよね。自分も少しは気にしましたが、面接のとき一番最初に「うちは、そういうの一切無いから安心してください」と言ってもらえたんです。

しかも寮費も無料だし食事補助もある。一社しか知らないのですが、前の印刷工場とは福利厚生面が全然違うのは魅力です。働いているスタッフも、年齢も性格も幅広いところも面白いですよ。

それに信頼できる上司の存在は大きいと思います。以前の会社で人事評価に不満を感じたこともあったので。いまの店長は、なんでも相談できる兄貴のような存在。そういう人と巡り会えたことも、ここに転職してよかったと思えるところです。

この仕事に入ってくる方、ほとんどの方が未経験だと思いますが、難しい仕事は一切ないんです。

はじめは、キャストさんに代わってお部屋をセッティングすること。清掃やゴミ捨てなど誰でもできることが基本です。先輩と一緒にやるんですが、半年ぐらいしたら一人でできるようになります。

それからお客様のご予約の電話受付やご案内ですね。うちは中級大衆店ですが、マナーや言葉遣いは吉原だけに、やはり高いレベルが求められます。

なのではじめのうちは僕も、ご予約の電話を受ける際に噛みまくったりして(笑)、言葉遣いも足りていなかったと思います。それでも工場勤務だった自分がなんとかできているので、社会人経験ある方なら誰でも余裕だと思います。

ここは日々成長している自分を感じられる場所

今年で3年目になりますが、いまも毎日、新鮮で感心することが多いです。とくにキャストさんのホスピタリティ。入店時のお客様の顔が、帰るときには全然違っていたりするのを目の当たりにすると、本当に凄いなと感じます。

これはきっと、キャストさんの“プロ意識”の賜物ですよね。だからこそ、彼女達をバックアップする自分も、日々の業務に妥協してはいけないなと……。

またこの業界って、古きを重んじるところもありますが、進化が著しいところもあります。

時代ごとにお客様のニーズも変わってきますし、キャストさんの働き方も変わっているところ。そういった職場環境を整えるために、何をすればいいのか日々考えながら働いているのは、12年間ずっと同じ作業を繰り返してきた自分にとっては嬉しいことです。

春から主任になりました。役職が付いたことで、任される仕事も増え責任感も強まったと思います。まだまだ全部完璧にできていないなぁと、反省することばかりですが、場数をこなすことで成長していける仕事だからこそ、自分が少しずつ成長していることを感じています。

(インタビュー:松坂治良)

取材後記

池田 かずゆき

執筆者

池田 かずゆき

それまでの機械と印刷物に向き合う仕事から、人と向き合う仕事への転職。不安はあったと思いますが、それを軽々と越えてしまうぐらい新鮮味とやりがいのある毎日があったのでしょう。
転職後の3年は、きっと以前の12年を越えるほどに濃密な3年だったはず。そしてさらに成長できる場所であることは、現状に甘んじて働いている人達に勇気を与えてくれるのではないでしょうか。

プロフィール

小野寺孝史

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:印刷オペレーター)