風俗男性求人はFENIX JOB

30代も後半に入る。資格もなく「それでも正社員」と思った時

出身は北海道の田舎町です。高校卒業後、最初に勤めたのは自動車部品の工場。そこで3年勤めた後は、携帯電話の販売をしたり、接客のアルバイトをしたり、また工場に戻ったりと、職を転々としていた感じです。地元を離れてこちらに来たのは……6年ぐらい前ですね。

派遣が多かったんですが、本当は正社員になりたかったんです。ただ携帯にしても接客にしても、なかなかハードルが高くて。

何か資格があるわけではないですし、30代に入ってからは、転職回数の多さもマイナスと受け取られるようになりました。「すぐ辞めちゃうんじゃないの？」と。

でももう自分も35歳じゃないですか。将来を考えると、このままで良いはずはないよなと。「何とか定職について、安定したい。できれば好きな接客で」と考えていた時に、『GROUP AGE』の求人を見つけたんです。

給与、社宅、食事補助。何よりお店の“雰囲気”に魅力を感じた

広告を読んで、給与面に魅力を感じました。あとは社宅ですね。職場から徒歩5分の場所に、ワンルームマンションを6万7,000円で借りられたんです。しかも家具と家電が付いて、敷金礼金はなし。更に出勤時には食事代も出るということで、単純に「あ、いいな」と（笑）。

確かに業界未経験で多少の不安はあったんですが、Zoomとオフィスでご面接頂いて、この点も払拭できたんです。何て言えばいいですかね……良い意味で、“普通”だなと。

例えば通されたオフィスは一般企業のようにキレイで、店長から待遇やお休みについて詳細なご説明もありました。何よりお店の雰囲気ですよね。先輩の皆さんの細やかな応対や落ち着いた物腰に触れて、「ここなら」と思えたんです。

その都度フォローアップ。“現場で学ぶ”が、自分には合った

実際に働いてからも、印象は変わりませんでした。レクチャーを受けた後、初日からホールに立ったんですが、お客様ご案内後は、その都度先輩から丁寧にアドバイスを頂けて。体育会系のノリは、全くゼロでした（笑）。

少し苦労したのは敬語ですね。ここは高級店なので、礼儀や言葉遣いはとても大切にしているんです。ところが僕は正直、今まであまり意識してこなかったんですね。最初は「かしこまりました」と言うのにさえ、噛みそうになってしまって。

「慌てない慌てない」

こんな風に先輩から注意されることも、しばしばでした（笑）。

ただ“習うより慣れろ”“その都度フォローアップ”のお店の方針が、自分にすごく合っていたんだと思います。今ではある程度自信を持って、お客様と会話できるようになりました。やはり“現場”は、業務を覚える一番の近道なんですね。

ここのキャストさんは“プロ”。ホールからでも笑顔が伝わる

意外だったのはキャストさんです。初日に1人ひとりにご挨拶した時に、皆さんとても親身に応じてくださって。その後お部屋のセッティングに入室する際にも、掃除の合間に向こうからお声掛けいただく感じでした。

「もう慣れました？」
「最初たいへんでしょう」
「お、すごい。めちゃくちゃ手際良くなりましたね！」

ツンケンされるとか全然なくて（笑）、対等というか、仲間という感じで接してくれますね。そして驚いたのは仕事ぶりです。

フリーで入ったお客様の、ほとんどがリピーターになるんですね。先輩スタッフにとっては“当たり前”という感覚もしれませんけど、僕からしたら「すごいな」と。

ホールからお客様をお引き合わせする際に、ときどき後ろからキャストさんのご挨拶が聞こえてくるんですが、現にそこからしてもう“おもてなし力”が高いんですね。声のハリが違うし、笑顔がこちらまで伝わってくる感じです。

「皆さんプロなんだな。僕も早く一人前にならなくちゃ」というのが、今の正直な気持ちです。

月給30万円。実働も8時間。そして夢まで語れるようになった

とは言えまだ2か月ですからね（笑）。試用期間が終わったばかりなので、これからです。でも、そんな僕がもう月給30万円なんですよ。未経験でこの短期間で、悪くないでしょう？（笑）

労働時間も実働8時間＋休憩1時間で、残業もありません。僕はまだ一度もないんですが、どうしても残業が発生する際には、残業代も頂けるそうです。

それに月の売上に応じて、全員に大入手当が支給されるんですね。給与とは別に出るので、励みとやりがいになります。

「今月頑張ったもんな。来月はもっと頑張ろう」

おかげさまで忙しいお店なので、1日もあっという間です。さっきも少し言いましたけど、キャストさんのためにも、1日も早く自分を“プロ”として誇れるようになりたいですよね。

そしていずれは店長に。安定できた以上に、こうして夢を語れるようになった自分が、すごく嬉しいです。

取材後記

執筆者

松坂 治良

終始笑顔で応じてくださった佐川さん。敬語をご心配されているようでしたが全く気にならず、逆にこの2か月間のご努力がうかがえました。安定を得て充実した日々を送られているご様子。「何かを始めるのに、遅すぎることはない」。あらためて感じさせられたインタビューでした。