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総合職(店長・幹部候補)】片井敏也さんのインタビュー記事

2012年入社

片井敏也 (37歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:郵便局員

2021.7.2

正社員になれなかった自分が、店長に。人に支えられたから、自分も誰かの支えに

この記事のポイント!

  • 「失敗はぜんぶ成功に繋がる」。落ち込む自分に掛けられた言葉
  • 月100万円稼ぐキャストさん。何をしたか。何を教えたのか
  • “やるかやらないか”だけ。年収1,000万円だって目指せる環境

四国の郵便局員。正社員の道が断たれた時……

「そうか。僕はなれないんだ……」

もう10年近く前になりますか。僕は四国で郵便局員をしていました。

時の小泉首相がちょうど郵政民営化を進めていた頃です。配達を担っていた僕にも「正社員になれるのでは?」という期待があったんですが、ダメだったんですね。

20代も後半。子供もいる自分には、収入面で不安がありました。とは言えゼロから何かを始めようにも、資格1つない。悩んでいる内に、自然とこの業界が見えてきたんです。

「失敗はぜんぶ成功に繋がる」。落ち込む自分に掛けられた言葉

そうして久留米に出てきて、送迎ドライバーから始めました。

『キャンディグループ』に決めたのは、給与ももちろんですけど、特に“社会保険完備”や福利厚生の部分ですね。一般企業と変わらずにきちんとしている点に惹かれました。“年商3億円以上”という売上にも、驚いた記憶があります。「長く働ける会社だな」と。

ただ最初はたいへんでした。僕は物覚えが悪くて、道を間違ったり遅れたり、失敗ばっかりだったんですよ。つい塞ぎがちにもなっちゃって……。

ところがある時気づいたんです。

「あれ? 一度も怒られてない」

そして当時の店長に掛けられた言葉が、今でも印象に残っています。

「この仕事は、失敗がぜんぶ成功に繋がるから」

例えば遅れて予約が飛んでしまえば、まずお客様にご迷惑が掛かる。キャストさんの大切な収入が減る。お店の利益だって、1本分なくなるわけですよね。

でも店長は「そこで片井君だって知っただろう」と仰るんです。

この事業がいかにたくさんの人の支えで成り立っているか。これがわかれば、それこそ後部座席に座るキャストさんを大切にするようになる。電話口の1本のお客様から“おもてなし”の気持ちで接するようになる。迷惑かけちゃいけないと思えば、同じ失敗は二度しない努力をするだろう。この積み重ねが、自分とお店の成功に繋がるんだと。

ご利用いただくのは人。届けるのも人のサービス。だからこそ

実はこのことが、『キャンディグループ』に9年もお世話になることになったきっかけなんです。「そんな風に考えるんだ。そんな風に教えてくれるんだ」と思えたんですね。“年商3億円以上”の秘密を知った気がしました。

思えば局員時代は、失敗したら怒られて終わりでした。誤配送をしたら、まず上司に怒鳴られる。お客様に謝りに行って、またそこで怒鳴られる。配達員1日目でも10年目でも、それは同じです。

正直に言えば、僕はこの後も失敗をしました。内勤スタッフになってからも、たくさんミスをしました。このグループで一番多かったんじゃないかと思うぐらいです。

だけど何と言うか、最初に感銘を受けた“心がまえ”の部分ですね。ご利用いただくのも人で、お届けするのも人のサービスで、だからこそ周りへの感謝を忘れずに仕事をしようと。僕はそれだけで店長にもなれた気がするんです。

月100万円稼ぐキャストさん。何をしたか。何を教えたのか

この仕事は難しいことや理解できないことはないですからね。気遣いと、何事にも手を抜かない姿勢だけで良い。例えばキャストさんの中に、「この店稼げない」とグチる子がいました。

僕はどうするかと言ったら、まず謝ります。「そんな思いになるまで放っておいてすみません」と。でも今どんな状況なのかを確認すると、案の定『写メ日記』はサボりがちだし、ぱっと見身だしなみも良くないんですね。

“『写メ日記』は1日1本上げることを考えてみましょう。難しい?(笑) 難しいものは上げなくて良いです。日常の呟きに、写真が1枚。うまく撮れないなとなったら、スタッフやドライバーさんに頼んでも良いし、検索すれば加工の方法もいっぱい出てきます。あ、身バレだけは注意して。住まいがわかるようなものは、載せないようにしましょう”

“忙しいのはわかるんですが、もう少し身だしなみは……お金? いや、高いお化粧品を使う必要はないです。清潔感だけ心掛ければ大丈夫”

“お客様にお会いした時に、敬語で接していますか? 苦手? それも大丈夫。間違った敬語で全然良いんです。「相手を敬っている」という態度さえ示せれば良い。打ち解けてからはもちろん、多少言葉を崩しても構わないですから”

こんな形でお話して、以後ときどきご相談にも乗って……。この子は結局、最終的には月100万円稼ぐようになりました。これは僕の中でも、歴史に残る嬉しさでしたね(笑)。

“やるかやらないか”だけ。年収1,000万円だって目指せる環境

読んでいる方はおわかりだと思うんですけど、この子に僕が伝えたことにも、難しいことやできないことって1つもないでしょう? 要はアプローチの仕方がわからないだけで、お話してみれば「え? そんなことでいいの?」ということがほとんどなんです。

よくスタッフにも話すことですが、極端に言えばこの仕事って、“やるかやらないか”だけなんですよ。後は続けること。この子の場合も、3日で投げ出さずに半年間僕のアドバイスを続けてくれたからこそ、結果として花開きました。スタッフの仕事だって一緒なんです。

そしてここは、頑張って成果を出せば給与が上がるし、歩合給も付く職場です。出店も続くから、役職だってもらえます。未経験から始めて、20代で年収1,000万円というスタッフだって、グループにはたくさんいるんです。

何より僕を見てください。正社員になれなかった郵便局員が10年近く続けられて、しかも今こうして店長として、人にアドバイスまでしているんですから(笑)。

意欲のある方は、お仕事の先で独立も目指せます。僕?……いや、僕は『キャンディグループ』が好きなんですよね。みんな仲も良いし、正直ずっとここにいたいんです(笑)。

(インタビュー:新海亨)

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

「ずっとここで働きたい」
業界を問わず、実はなかなかこの感想は聞けないものです。10年どころか、今後20年30年と続けられそうですね。20代のうちにそんなステキな職場に出会えた片井さんが、素直に羨ましいインタビューでした。久留米という土地もきっと、とても良いところなのでしょう。

プロフィール

片井敏也

総合職(店長・幹部候補)

(前職:郵便局員)